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2006年04月29日

テスト情報・フィオラノ[4/28]

マッサもフィオラノテストを打ち上げ(4/28)
新しいコンポーネンツとエレクトロニクス、そしてマシンのセットアップに取り組んだマッサだったが、残念ながら雨に見舞われてしまった。

フェラーリが単独でテストを行っていたフィオラノテストも28日が最終日。この日も新パーツなどのテストを行っていたようだが、あいにくの雨模様でレコードタイムを出すことはできなかった。ただ、そのような状況の中でも124周もの周回を重ねており、データを十分とることができたようだ。

尚、マッサは3日にもテストを行うとのこと。週末に控えたニュルブルクリンクで新たに導入するマシンのシェイクダウンテストを行うとのことで、休む間もないようだ。

テスト情報・ポールリカール[4/28]

ポールリカール最終日はトヨタのラルフが最速(4/28)
フェラーリ、ポールリカールテストを打ち上げ
シューマッハはもっぱらブリヂストンのタイヤ開発を行いながらこの日トータル156ラップを周回、ベストタイム0'59.087を記録。
トヨタ ポールリカールテスト・ニュース(4/28)
ゲルト・プファイファー/テスト・チーム・マネージャー:新パッケージの“TF106B”は良いポテンシャルを示しており、モナコGPにはこの“TF106B”を投入できるだろう トヨタ、改良型車『TF106B』の投入はモナコGP

ブリヂストン陣営のフェラーリ&トヨタが行っていた、ポールリカールテストが最終日を迎えた。この日は、ミハエルを抑え、ラルフがトップタイムを記録したが、昨日のミハエルのタイムからは0.5秒遅れ。ただ、このポールリカールでのテストはタイヤテストが中心であり、ラップタイム自体はそれほど重要なものではないだろう。

尚、このトヨタのニューシャシーTF106BはモナコGPから導入予定とのこと。

ヴルツはモントーヤのことを心配している余裕はないはずだが

ブルツ「モントーヤの未来は厳しい」
正直に言って彼がF1に残ること自体難しいだろうね。ここ1年半の彼はそれほど活躍していないから。マクラーレンはもとより、新しいチームを探すことも簡単には行かないだろう

 ヴルツが思っているほど、モントーヤの来年のシートは厳しくないと思うがどうだろうか? マクラーレンとの関係は最悪の状態となっているようで、マクラーレンの離脱は必至の模様だが、トップチームでなければ十分モントーヤを欲しがるチームはあるだろう。その筆頭核がレッドブルとなるが、レッドブルは惜しみなくF1に予算を割いており、トップチーム化するのは時間の問題かもしれない。

 そんなモントーヤのことより今回の発言をしたヴルツの方が心配だと言わざるを得ない。マクラーレンのテストドライバーからウィリアムズのテストドライバーへ。来年、ウィリアムズがロズベルグを他チームに手放しかつ新たなドライバーが加入してこない状況なら、ヴルツのレギュラードライバーの可能性は十分にあるが、結局のところ自らの力ではレギュラードライバーの獲得は極めて困難な状態なのだ。モントーヤのことを心配する暇があるのなら、自分のシートのことを真剣に考えてもらいたいものだ。

2008年度参戦枠の拡大は可能だ

チーム数、さらに増える可能性も
FIAのマックス・モズレー会長は、今回の記者会見でこれまでの説明通りF1参戦チームの総数を12までとしたが、その主な理由はサーキットのピットなど施設の問題にあると説明した。これは逆に言えば、施設面の拡充が図られた場合には総枠が拡げられる可能性があるということのようだ。

 今回、ディレクシブのF1新規参入が確定し、その他の多くの申請チームが落胆する結果となった。しかし、今回のディレクシブ確定に当たって記者会見をしたモズレーは新規参入が1チームに限られた理由は、サーキットの施設の問題にあると説明している。確かに、現時点で見る限り、サーキットによっては12チームが限界だと言うのもわからなくは無い。F1開催サーキット全てでそれらの施設の拡充を望むことは難しいかもしれないが、実現できないと言い切ることもできないだろう。モズレーやバーニーの動き次第では、さらなる新規参入も十分可能と考えてよさそうだ。

2006年04月28日

テスト情報・ポールリカール[4/27]

ポールリカールはシューマッハ登場・最速!!(4/27)
トヨタ ポールリカールテスト・ニュース(4/27)
ディーター・ガス/チーフ・エンジニア:“TF106B”は大きな問題もなく順調に走行をこなし、非常に良い感触を得ている。
シューマッハはブリヂストンのタイヤ開発
フェラーリ・チームは前日のルカ・バドエルに代わり、エースのミハエル・シューマッハを登場させた。

 ポールリカールでのテスト2日目、フェラーリはミハエルがタイヤテストに登場した。ミハエルをタイヤテストにまわしていることからも、いかに今年はタイヤの開発が重要なポイントになっているかが伺える。ただ、トヨタ勢を抑えてのトップタイムを出したが、その差はそれほど開いていないことからも、タイムを出すためのテストと言うよりは、じっくりとタイヤの開発を行うテストとなっているようだ。

プロドライブF1参戦決定!

2008年新規F1参戦チームは「プロドライブ」(FIA公式プレスリリース)
2008 FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP ENTRY LIST
2008 FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP ENTRY LIST Q & A WITH FIA PRESIDENT MAX MOSLEY
2008年、12番目のチームは『プロドライブ』に
「プロドライブの選択、問題ない」と、FIA会長
D.リチャーズ氏、「エントリーは最初の一歩」

 2008年からの新規F1参入チームがプロドライブに決定した。11チームが新規参入を目論んでいたが、参戦枠を増やすことも無くプロドライブ1チームの参入が発表された。また、ディレクシブが来年度からの参戦により、新規参入を目論んでいるがそちらの参戦確定は発表されていない。

2007年鈴鹿F1開催決定か?

来春鈴鹿F1「パシフィックGP」開催へ
鈴鹿サーキットのF1開催が来年4月に「パシフィックGP」として再スタートを切る可能性が27日、強まった

 まだ、確定ではないようだが、ニュースとして出てきたことからほぼ決定なのだろう。どちらにしても、日本で2戦F1観戦できるということ自体、ファンにとって歓迎すべきニュースだろう。鈴鹿は春の時期になってしまうようだが、それはそれでドライバーや海外のF1スタッフにすばらしい日本の桜風景を体験してもらえより深く日本が印象付けられるかもしれない。

フィリップモリスのメリットはあるのか?

マルボロ、シューマッハ&ライコネンなら資金出す
マルボロの母体であるフィリップモリス社は、ライコネンの加入を同社の世界的販売促進の面から歓迎するものの、シューマッハが残留した場合には契約金が大幅にアップすることから、現行のものよりもさらにスポンサー・フィーを増額する用意があることをチームに示したという。

 ヨーロッパではタバコ広告を出すことが一切禁じられているのだが、それでも追加フィーを払うメリットはあるのだろうか? ただ、ブランド名を出すことはできないが、既にフェラーリの赤とマールボロの赤は一体化していることもあり、それだけで十分なメリットがあると考えているのかもしれない。既に、多くのタバコマネーはF1から流出してしまったこともあり、F1=マールボロ(フィリップ・モリス)というイメージ付けることが最終目標なのだろうか? また、ミハエルとライコネンと言うスタードライバーをCMなどに使うことができれば、十分と考えている可能性もあるだろう。

やはり、黙っていなかったか

ホンダ首脳、「フェラーリは可変ウィングだ」
ジェフリー・ウィリス/テクニカル・ディレクター:あらゆる空力不可物は可動してはならないことになっているのに、フェラーリのリヤウィングは明らかにスピードが増すと変形するものだ。そのためストレートエンドでのフェラーリのスピードは信じがたいものになる。

 これはFIAの裁定に対する反応だが、当然の抗議だといえるだろう。ただ、FIAが一度シロ判定を出してしまったのだから、それはそれでフェラーリの真似を同等とすればよいと思うのだがどうだろう?
 ただ、ウィリスがF1の秩序の為の発言だとしたら、FIAは真剣に検討すべきだ。その為には、フェラーリ以外の全チームが抗議するくらいの勢いが必要であり、簡単にできることでは無さそうだが...。

F1の危険性は高まっているのか

ブルツ、「F1はより危険を増している」
コーナリング中のGは明らかにこれまでよりも大きくなっているんだ。それでも僕たちドライバーは体調に問題はないけれど、でももしコーナリング中に何かが起きたなら、筋肉が緊張している分危険度は増していると言えるんじゃないかな

 ウィリアムズのテストドライバーを勤めているヴルツが、F1の危険性に対する興味深いコメントをしている。FIAが年々実施している安全対策やF1の魅力を増すための施策により、F1の危険性は増しているのではないかというコメントだ。こと、コーナリングについてエンジン排気量の低減(パワーを減らす)及びタイヤ交換によってそのスピードが増し、コーナーリング時にドライバーにかかるGが高まっているという点。そしてその結果、コーナーリング時のトラブル・事故などが発生した際にはドライバーにふりかかる危険性が高まっているとのことだ。

 FIAももちろん危険性を高めるためにルール改正を行っているわけではないと思う。結局、ルール改正をした結果どうなるかと言うことを100%シミュレーションすることは難しいだろうし、実際ルール改正によって生じる変化を一番推測可能なのはF1に参加しているチームたちなのだろう。2008年からのルールを、チームを交えて討論しているとのことで、今後はルールについても後から明らかに問題が生じるような事態は減ってくるだろう。また、問題のあるルールについては早急に改正を行う仕組みづくりが何よりも重要だ。

2006年04月27日

テスト情報・フィオラノ[4/26]

フェラーリはフィオラノでもテスト(4/26)
こちらはフェリッペ・マッサが担当、非公式ながらいきなり今季のテスト最速タイムを記録するパフォーマンスをみせた。
マッサ(フェラーリ)、フィオラノでレコードタイム
これはシーズン前にミハエル・シューマッハが同じ『248F1』で記録したベストタイム0'57.602を上廻るもので、非公式ながらここのコースレコードとなるもの。マシンの熟成ぶりを窺わせた。

 ポールリカールでのテストがタイヤ中心のテストなら、レギュラードライバーのマッサが参加しているフェラーリの地元フィオラノでのテストは純粋にマシン熟成に関するテストなのだろう。今季ミハエルが記録していた最速タイムを上回るタイムを叩きだしていることもあり、ニュルブルクリンクでもルノーとの接戦を演じることが出来そうだ。

テスト情報・ポールリカール[4/26]

フェラーリ&トヨタはポールリカールでテスト(4/26)
シルバーストーンでの合同テストに不参加のフェラーリ&トヨタの両ブリヂストン・ユーザー・チームは、26日(水)そろってフランスのポールリカール・サーキットでテストをスタートさせた
トヨタ ポールリカールテスト・ニュース(4/26)
ディーター・ガス/チーフ・エンジニア:新パッケージは、フロントサスペンションが明らかに異なっている。この新たな変更により、空力特性とフロントサスペンションの機能をより活かすことが可能になっている。

 フェラーリ・トヨタのブリヂストン勢がわざわざシルバーストンではなくポールリカールでテストを行っていることから、どうやらブリヂストン勢はミシュランに見られたくない何かをテストしているのだろう。それ以前に、フェラーリとしてもルノーに見られたくないパーツのテストをしているのかもしれない。ただ、ミハエル自体が参加していないことからも、単純にブリヂストンのタイヤテストに集中していると考えるべきなのだろう。その、フェラーリはフィオラノでも同時にテストを実施している。
 また、トヨタはニューマシンを導入していることもあり、これも他チームが居ない環境でのテストを望んでいたのだろう。まだ、走り始めて一日目ということもありパフォーマンス云々を語るのは早いが、フロン祖サスペンション周りを改良しているとのことで、よりいっそうブリヂストンタイヤとのマッチングによる効果が期待される。

ミハエルの移籍問題は終結か?

ウェバー氏、「シューマッハ フェラーリ以外で走らない」
これは独『DPA』通信に語ったもので、その中でこの60歳のドイツ人は「シューマッハがもし今季を超えて現役を続けるのであれば、それはこのフェラーリ以外にはあり得ないということだ」と、この話題に収れんを図っている。

ミハエルのマネージャーを長年務めていたウェバーの発言だけに、ほぼ確実な情報でミハエルの移籍問題は終結を迎えたと考えてもよさそうだ。もし、ミハエルがフェラーリ以外に移籍したとしたら、それはマネージャーでさえ関与していなかったと言うことになるはずだが、ミハエルがこの段階でウェバーとのマネージメント契約を破棄するとは考えにくく、総合的に考えてもミハエルはフェラーリで決まりということを意味しているだろう。

もちろん、ウェバーもぐるになって移籍問題を煙に巻くためにこのような発言を行っているというのなら話は別のなのだが...。

テスト情報・シルバーストン[4/26]

シルバーストーン2日目はルノー勢が席巻!(4/26)
トップタイムを記録したのは大本命のアロンソ、そして2番手にも同僚のフィジケーラが僅差で続き、結局この2台だけが1分18秒台に入れるなど、ルノーの速さが際だつ1日となった。
ホンダ・チーム、バリチェッロがテストに参加
ホンダ・チームによるシルバーストーン・テストは、第2日目の26日(水)、前日のデビッドソンに代わりバリチェッロが参加、バトンと共に『RA106』を走らせた。

 8チーム15台が参加するシルバーストンテスト2日目、晴れの天候となりトップに躍り出たのはルノー勢。ホンダのバトンやマクラーレン勢を0.7sec近く離すタイムを見る限り、ルノーのアドバンテージは全く失われていないと考えるべきだろう。いや、それどころか差を広げているのではないかと思われるようなタイム差だ。

モンターニュは賢明な選択だろう

スーパー・アグリ、再び第3ドライバーにモンターニュ
26日(水)『スーパー・アグリ・F1チーム』は再び前ルノー・チームのテストドライバー、フランク・モンターニュを第3ドライバー&リザーブ・ドライバーとして契約したことを明らかにした。

 次戦ニュルブルクリンクからアグリチームが3rdカーを走らせるとのニュースが合ったが、大方の予想通りそのマシンを走らせるのは、開幕戦でリザーブドライバーを務めていた、フランク・モンターニュとなった。既にチームとのコミュニケーションは十分可能だろうし、マシンについてもある程度は把握しているだろうから最善の選択肢だと言えよう。また、モンターニュはルノーのテストドライバーを務めており、その開発能力はフィジケラも認めるほど(モンターニュ、フィジケーラGP2チームのテストへ)だけにアグリチームとしては心強いドライバーを得たと言えるだろう。

トヨタ改良型シャシー投入

トヨタ、改良型シャシー『TF106B』をテスト
トヨタ・チームは、同じブリヂストンタイヤを使うフェラーリと共に26日(水)からホームコースであるフランスのポールリカール・サーキットでテストを開始させたが、ここで早くも改良型の『B』シャシーをテストしている模様だ。

 まだ、開幕して4戦しかしていないのにもかかわらずトヨタは改良型シャシーをテストにて導入したとのこと。開幕から上位進出を期待されていたのに対し結果が散々であったこともあり、惜しみなく改良パーツなどを導入してくるとは考えていたが、この段階でニューシャシーを出してくるとは思っていなかった。この改良型シャシーにガスコインがどれだけ関わっていたかわからないが、早々にブリヂストンタイヤとのマッチングを進め、フェラーリと同様レースでの上位進出をしてもらいたいものだ。

ハイドフェルトが痛みでテストをキャンセル

ハイドフェルド(BMW)、体調不良でダウン
シルバーストーン合同テストに参加していた『BMWザウバーF1』のニック・ハイドフェルド(28歳:ドイツ)は、26日(水)午前のセッションでセットアップに取り組んでいた際中、背中の痛みを訴えて走行を取り止めた。

 気分的な問題なのかもしれないが、今年に入ってこの手のドライバーの体の痛みが多発しているように感じられる。病気やドライバーの不注意による負傷などではなく、体の痛みと言う表現からもしかしたら今年のF1マシンに特有の不具合があるのかもしれない。マシン自体は安全になった引き換えに、ドライバーの身体に負担がかかるようなことがあれば、それはそれで問題だろうから解決する必要があるだろう。

 今回のハイドフェルドの件のみでそれを断定することは出来ないが、そのようなドライバーに身体的な負担がかかっていないことを祈る。

リウッツィがシルバーストン合同テストでクラッシュ!

トロ・ロッソのリウッツィ、ヘビークラッシュ
リウッツィは高速のベケッツ・コーナーを約270キロの速度で通過中、突然マシンコントロールを失ってコースアウト。バリアにクラッシュしたとのこと。

ドライバーは大事に至っていないとのことで一安心だが、原因は不明ということもあり。原因の究明が急がれる。現在のマシンは非常に頑強なモノコックによってドライバーは守られているとはいえ、270kmでのコースアウトから、バリアへのクラッシュは全くイメージできない。

どうも、井出たたきの流れがあるようだ

S.モス氏、F1ドライバーのレベルダウン嘆く
FIAはもっと下手なドライビングについて出場停止など厳しい処分を行うべきだ

 これまでも多くのドライバーに対して「F1のレベルではない」といった議論がなされてきた。しかし、引退したスタードライバーがここまでドライバーのドライビングに対して触れてきたことは無かったような気がする。誰もが、F1に乗るべきではないと考えるドライバーはこれまで何人も居たはずだ。
 もちろん、彼らのいうことはもちろんわかる、F1が最高のモータースポーツであるのなら、それに参加するドライバーのレベルは頂点を極めるのにふさわしいもので無ければならない。実際、FIAが課しているスーパーライセンス発給基準は、各国でのトップクラスのカテゴリーで上位成績を収める必要があり、井出もその基準を満たしているのだ。

 井出についてもF1に参戦する前まで、日本でその能力に疑問を投げかけるものはいなかったはずだ。しかし、海外のメディアや、偉大な引退したドライバー達は井出の日本での活躍を知る由も無い。彼らは井出のことをF1の結果でしか知らないのだ。

 なぜそのような流れになっているのか、どうもヨーロッパを中心としたF1界の中で井出というか日本たたきのような流れがあるのかもしれない。それは、巨額をつぎ込んだのにもかかわらず、いまだ頂点を極めることが出来ていないメーカーに対してであるかもしれないし、そのメーカーの庇護の下で走っているのにもかかわらず結果を出せていない日本人ドライバーに対してかもしれない。
 もしかしたら、彼らはヨーロッパ中心であったF1の流れが全世界に拡散、とりわけアジアが第二の拠点となることに対する不安があるのかもしれない。このところ、F1文化発祥の地であるヨーロッパではF1に対する風当たりが厳しくなってきている。タバコ広告禁止に始まり、サーキットの騒音問題や、サーキットのF1撤退、そもそもF1に流れ込むお金自体がヨーロッパから減り始めているのだ。それらに呼応する形で、日本や中国、マレーシアなどのアジア圏や中東バーレーンでのF1開催等により、ヨーロッパからF1が流出している。その危機感が根底にあるから、その最もわかりやすく標的にしやすい日本人ドライバーがターゲットになっているのかもしれない。彼らが守りたいのはF1なのではなく、『ヨーロッパのF1文化』なのだ。

 どちらにしても、F1を引退したドライバー達が何を言おうと井出はマシンを走らせればよい。彼らの提言でFIAが動くことはありえないだろう、いや、あってはならない。井出はそのような外圧は一切気にせず、結果を出すことだけに専念すればいい。アグリやオーデッドなどチーム首脳陣を納得させることが先決だろう。

2006年04月26日

ミハエルはチャンピオンを取らずに引退できないだろう

M.シューマッハ「本当に特別な気持ちだった」
きのうはポディウムに上がれ、ティフォジがどれだけ満足してくれているかを知ることができて良かったよ。本当に特別な気持ちだった

 このコメントが意味するところは、ミハエルはチャンピオンを再び取る以外の選択肢がないという表れなのだろう。最後に残っていたセナのポールポジション記録も抜き去り、もはや記録と言う記録はすべてミハエルが獲得したかのように思える。それだけに、ここからは完全に自分との戦いになる。もちろん、事実としてはアロンソとの熾烈なチャンピオン争いと言う形になるが、実際は自分との戦いだ。なんとしてもアロンソを負かさねばならない、新たに出てくるチャンピオン候補にキツイ一発を食らわさねばならない。長年、一人横綱としてF1に君臨していたミハエルの最後の挑戦が始まったと言えるだろう。

アグリ、SA06及び3rdカーの話題

スーパーアグリ、フランスで新車投入か? ヨーロッパではサードカー走行計画も
ウエイン・ハンフリー/ファイナンシャルディレクター:現在はいくつかのギヤボックスコンポーネントの入手可能性についてホンダの確認を待っている段階で、私たちの目標に間に合わせられるかどうかは、これらの部品の到着時期にかかっている。クルマのその他の部分は、すべてスケジュールどおりに進んでいる。そっちは十分に間に合うはずだ
スーパー・アグリ、『SA06』の投入はフランスGP

 なぜ、ファイナンシャルディレクターが発言しているのかわからないが、ホンダのギヤボックス+αの到着次第でSA06はフランスGPのデビューに間に合うとのこと。ホンダ頼りになってしまっているのは致し方ないが、これくらいは援助してもらっても問題ないだろう。

 そして、3rdカーについてだが、

チームが5月7日のヨーロッパGPのプラクティスでサードカーを走らせる計画を進めていると付け加えた。これによってテスト不足をコスト効率のいい形で補えると、彼らは考えているのだ。そのクルマを誰がドライブするかについては、まだ明らかにされていないが、今週中のどこかの時点で発表されるものとみられる。

マシンとドライバーのどちらも未定のようだが、メディアに語っていると言うことからニュルで3台目のアグリをみることはほぼ確実だろう。そうなると、ドライバーが誰になるかが問題なのだが、現時点で決まっていないことから既にシーズンインしてしまっているカテゴリーに参戦している日本人ドライバーの可能性は低いだろう。そうなると、シーズン開幕直後に3rdドライバーとして名前が上がった(マシンが無く走らせるチャンスは無かったが)モンターニュの可能性が高いだろう。

 とは言ったものの、個人的には日本人ドライバーで確実に開発が出来そうなドライバーの参戦を望みたい。フォーミュラニッポンの本山か虎之助が適任だと思うのだが、どうだろうか?

ミハエル、引退の美学

ミハエルの新契約は“タイトルを取ればやめられる”早期終了オプション付き?
ドイツのビルト紙によると、ミハエルに提示されたサラリーは現状と同レベルの年間およそ3500万ユーロ(約50億円)ながら、彼が再びタイトルを勝ち取った場合には、契約を早期終了できるオプションが与えられているという。

 ミハエルの来年の去就問題は昨年から引き続き騒がれているが、サンマリノでのフェラーリの復活優勝を見る限りやはり来年も引退は無いのではと考えられる。唯一、ミハエルが今年フェラーリでチャンピオンを獲得した場合は、今年限りでの引退も十分考えられるだろうが、今年チャンピオンを獲得できずかつ最後までアロンソとチャンピオン争いをしたとすれば、ミハエルがフェラーリに残る可能性は一気に高まることになるだろう。

 その理由として、この記事では契約の中に“ワールドチャンピオン条項”なるものが含まれており、ワールドチャンピオンを獲得することで、その翌日にでもチームを離脱できる条項とのこと。しかも、これは今年チャンピオンを獲得した場合にも効力があるため、今年チャンピオンを獲得した場合にも有効になる。結局のところ、ミハエルはチャンピオンを獲得し引退と言う道を選ぶのだと、思わされる内容だといえよう。そして、それがミハエルなりの引退の美学なのだろう。

SA06もアロウズベース、そして井出は

東奔西走するSUPER AGURI
しかし、マシンの基礎は類似しているものの、「アロウズとは認識できないほどの仕上がりになっている」とも述べている。

 このあたりが最近噂になっているホンダの関わり方の問題のことにつながるのだろう。結局のところ、SA06は完全なるニューマシンではなくA23ベースのマシンとなってしまうようだ。ただ、もちろんニューマシーンとしてリリースするからにはSA05とは異なるマシンになるのだろう。ただ、SA05よりは速くなることは確実だろうから、十分ミッドランドとは戦うことが出来ると期待される。

 そして、もうひとつ気になる話題の井出のシートの件だが、

ニュルブルクリンクではおそらく出走のチャンスを与えられると思われる31歳の井出だが、GP2参戦中の吉本大樹(ひろき)と交代するのではないかといううわさもある。

とのこと。ただ、次戦より3rdカーを走らせることもあり、最悪でも3rdドライバーと比較の上で2番目のシートを誰にすべきかを議論すべきだろう。

ブリアトーレはあえてミハエルを気にしないようにしているのでは

シューマッハ優勝に余裕のブリアトーレ
ルノーにとってイモラでの結果はかなりの上出来だ。もともとそれほど合ったサーキットではなかったにも関わらず、2位でレースを終えることができたのだから

 もちろん、そう考えれば2番手でレースを終えることは悪くない。優勝と2番手とのポイント差は2ポイントしかなく、既にミハエルから15ポイントのアドバンテージを持つアロンソからしてみれば無理に優勝する必要性は全く無いのだから。ただ、このブリアトーレの発言の中で、彼がミハエルに全く触れていない点はとても気になる。

さらにライコネンより多くのポイントを獲得できたしね。チャンピオンシップ争いのライバルはシューマッハではなくライコネンだと私は確信しているんだ

ここまでミハエルを無視した発言をブリアトーレが行うのは不思議だ。ミハエルの能力は誰よりもわかっているだろうに...。

バトンの勝利は誰も疑わない

マンセル氏、「バトン 近いうちに優勝する」
そして将来的にはバトンが次の英国人チャンピオンになると期待している。 バトンにはチャンピオンになるだけの資質があるよ

 バトンの勝利は疑わないが、いかんせんホンダチームのバトンとして考えると困難はいくつもあると思われる。優勝を知っているチームと知らないチーム、その差は歴然としているだけに、とにかく1勝をあげることが何よりも重要だ。

 バトンは今シーズンウィリアムズ移籍でホンダとは大いにもめた。ただ、それだけにホンダ陣営にかける期待も並々ならないものがあるようだ。前戦でのホンダチームのごたごたを目の当たりにしたバトンは、自分がホンダを勝たせなければいけないのだ、そういった気持ちにならざるを得なかったに違いない。ホンダ中心ではなく、バトン中心のチーム作り、もはやバトンは自分の勝利のみならずホンダの勝利を背負って走ることとなったのだ。

テスト情報・シルバーストン [4/25]

シルバーストーン合同テストがスタート(4/25)
参加したのはルノー、マクラーレン、ウィリアムズ、レッドブル、BMW、ミッドランド、そしてトロ・ロッソの7チーム。残念ながら朝がた強風と雨に見舞われて、スリッピーな難しいコンディションからのスタートとなった。

メルセデス、新エンジン効果かテストでトップタイム
このエンジンはさっそく今週始められたシルバーストーン・サーキットでの合同テストに投入、その効果がさっそく現れたかファン・モントーヤが初日トップタイムをマークしている

 2週間の短いインターバルでも、イギリスのシルバーストンでテストが行われている。アグリチームも当初は参加する予定だったが、ニューマシンSA06の開発を先行させるため直前でキャンセルしたとのこと。

 初日トップタイムはマクラーレンのモントーヤで、2番手にはバトン、3・4番手にはコバライネン・アロンソのルノー勢が入り、この4台の差はわずか0.3秒とのこと。マクラーレンはニューエンジンの効果絶大ということだろうか? また、ホンダもバトンのチームを奮い立たせた効果の一貫か、相変わらず決勝レース以外では光っているようだ。

ウィリアムズからデザイナーが離脱

ウィリアムズのチーフ・デザイナー、BMWへ
テクニカル・ディレクターのサム・マイケル氏と共に『FW28』の開発にも関わったとされるが、このところ不穏な噂が伝えられていて、ウィリアムズ離脱は必至とみられていた。

 チームはこれまでに比べ上昇ムードにある中、チーフ・デザイナーの離脱はあまりうれしくない知らせだ。ただ、その移籍先がBMWと言うことを考えると、やはりBMWとウィリアムズの関係は良好だったとはいえないのかもしれない。

F1チームの収入源とは?

フェラーリ・チーム、2005年収支はさらに向上
それによれば、2005年の同チームの総収入はなんと16億ドル(約1,840億円)にも達する巨額なものということで、これは2004年に比べてさらに9.7%もの増収になっているということだ。

 F1チームの収入源は大きく分けて、スポンサードフィーとFOM(FOH?FOA?SLEC?)から支払われる分配金からなっているのだが、どちらも公に公開されているものではなくチームの予算もなぞめいているものが多い。そんな中、フェラーリチームが公開した収支の総収入が約1,840億円(!!!!!)との報道がなされた。莫大なチーム予算や、ミハエルへの高額なフィーもこれなら十分まかなえると言うことだろう。

 それにしても、F1でのお金の流れはわからない点が多い。各グランプリでの賞金なども不明であるし、そのあたりで常にいざこざが起きているのも事実。ただ、現状では全チームがバーニーに従わざるを得ない状態で、それらを知るのは彼らのみと言うことでもあり、我々が細部を知ることは難しいことなのだろう。

アルバースは猛烈にいい奴なのか?

大人だ! アルバース、井出有治を擁護
確かに井出は今回の行為について反省すべきだけれど、これでスーパーライセンスを取り上げるとかいう議論は間違っていると思うな。どんな新人だってミスをすることはあるんだ。でも若い能力にはもう一度チャンスが与えられるべき。井出だってもちろんそれに値するよ

 このアルバースの発言には驚いた、そりゃぶつかってから数日は怒り心頭なはずなのだが、すっかり気持ちを切り替えて冷静に客観的な発言をしている。自己中心的で傲慢なF1ドライバーが多い中(ひどい表現恐縮)、このようにF1全体のことを考えての発言は驚くべきキャラクターだということなのかもしれない。

 ただ、あの事故で騒ぎが極めて大きくなってしまい、ニキ・ラウダのスパーライセンス発言や、アグリチームでの井出のシート問題などに飛び火し、アルバース自体も驚いてしまいそれを収めるための発言なのだろう。

 どちらにしても、今回はアルバースを非難するファンは少なく(というか、ほとんど存在しない)、それだけにアルバースは日本のF1ファンの多くの心をつかんだかもしれない。

V10エンジンとフェラーリ可変ウィングがシロ判定

トロ・ロッソのV10エンジン問題は確定へ
独『モータースポーツ・アクチュエル』誌によれば、『スクーデリア・トロ・ロッソ』が使用する『V10-3.0リッター』エンジンの問題、そしてフェラーリ・チームが使用する『可変ウィング』について、FIAの見解はいずれももう問題にしないということで確定したという。

 まずはトロロッソが使用するV10エンジンの話題。ミッドランドとアグリから出されていた異議は却下された模様。どう考えても、規制V10エンジンのメリットは大きいのだが、このまま今年度は使用に対して講義は出来ないようだ。そもそも、シーズン前にFIAがOKを出したエンジンだけに、今更NGになる可能性は限りなく低かったのだが、それでも直近で順位を争う2チームからしてみれば、わずかな可能性にかけたということだろう。しかし、ミッドランドはトヨタ、アグリはホンダエンジンを搭載しているだけに、いかにこのV10エンジンが有利に働いているか思い知らされる。いやいや、それ以前に2チームのシャーシがいかに問題を抱えているのかと言うことだろうか...。

 そして、フェラーリの可変ウィングだが、これは意外な結果なのかもしれない。そもそも、これで可変ウィングに対するグレーラインが限りなく広がってしまったことにもなるのだ。ただ、フェラーリが明確な空力要素としてこれを導入したのかどうかがわからないので、今回の判断となったのかもしれないが、空力要素として可変パーツの導入は明確にレギュレーションで禁止されているので、その部分の矛盾がどのように解釈されているのかが知りたいところだ。

現時点でトヨタの判断の評価は難しい

トヨタ、ガスコイン氏の後任置かず
ジョン・ハウェットTMG社長:全体的には、パスカル・バセロンがガスコインの仕事を引き継ぐことになるが、彼がその後任のポジションという訳ではない。すでにわがチームはそうした『顕著な名前』なしに、組織全体で作業が進むようなシステムになっているからね。

 ガスコインを解雇し最初のサンマリノグランプリも大きなトラブル無く(ポイント獲得も無かったが)終えたトヨタチーム。最初トヨタが、ガスコインを採用したときに、トヨタのようなチームでもエースエンジニアが必要なのか、と思ったわけだが結果としてそのような形でのカンフル剤には頼らない決断をした。

 ただ、このハウェット氏の発言のなかで、『顕著な名前』なしに組織全体で作業が...というくだりがあるのだが、今回のガスコインの件は『顕著な名前』であったガスコインだったが為におきた問題なのだろう。これに懲りて、トヨタは二度とこのようなエンジニアの獲得など行わず、自社の力で頂点を目指すことになるだろう。

2006年04月25日

マクラーレンはルノーに勝てる要素はあるのか?

マクラーレン代表、「ブリヂストンに負けただけ」
今回は予選においても、またレースにおいてもブリヂストンのほうがミシュランよりもいいタイヤを用意した。だからわれわれはブリヂストンに負けたのであって、フェラーリに負けたとは思っていないよ。

 負けたと言う対象が、自チームのマクラーレンのマシンに対してか、トップを争ったルノーのアロンソに対してのものかが全くわからない。そして、だれもアロンソはタイヤのためだけに負けたとは思っていないし、それ以前にマクラーレン勢はアロンソに遠く及ばない場所で3番手フィニッシュを迎えたのだが、そのことのほうが問題じゃないのだろうか?

ただ確かに今回ブリヂストンはいい仕事をしたけれど、これまではミシュランがずっと優れていたんだ。別に心配はしていないがね

それじゃあ、フェラーリに勝つことよりルノーに勝つことを考えねばならないだろう。ところで、マクラーレンはルノーに勝てる要素はあるのか? 我々としてはそこが一番知りたいところなのだが、どうだろう。

若いな、アロンソも

アロンソ、「メディアは正確じゃない」
ジャーナリストというものは、僕らが何か言うとそれを分析し、そしてそれが何を意味したものかを解釈して記事を書く。でも実際には、そのほとんどが恣意的なもので、正確じゃない。

 ジャーナリストがなぜ解釈をして書かねばならないか、それは本人が伝えていない事実があると考えた上での行為(解釈)なのだろう。ただ、その解釈が真実と異なるから書かれた本人は怒っても文句は言えない。メディアは真実を伝えるべきなのだろうが、どうしても期待的な内容を織り込んでしまうことは事実だ。それに対して、取材される側は一つ一つ丁寧にそれらを説明(否定)していくか、はじめから無視を決め込んでしまえばよいだろう。それでも、腹の虫が収まらないのなら、法的手段に訴え出るしかないのかもしれない。

 これはドライバーだけでなく有名人特有の解決しようの無い難点だろう、有名税として捉えるしかないと思うのだが...。そういう意味では、ミハエルはメディアに対して達観していると考えられる。いや、むしろメディアの妄想を楽しんでいるくらいなのだ。アロンソもミハエルぐらいメディアの妄想を楽しむ余裕が必要なのかもしれない。

マクラーレンの苦悩は続く

マクラーレン首脳、「予選グリッドの改善が不可欠」
マーティン・ウィットマーシュCEO:この予選結果なら、このレース結果は何も問題ないよ」と、吐き捨てた。逆に言えば、レースに勝つつもりならもっと予選グリッドを改善しなければ話にならないということだ。

 もはや、ライコネンもモントーヤもマクラーレンでのチャンピオンは諦めているだろう。2台して、予選では中盤に沈み込んでしまい、決勝でもなかなか結果を出すことが出来ない。もちろん、ライコネン・モントーヤの表彰台はあるのだが、ルノーには遠く及ばず、フェラーリにも差をつけられてしまった。「予選グリッドの改善」と述べているのだが、それはマシンに対してか、それともドライバーに対してか? それは来年、アロンソがマクラーレンのマシンを走らせればわかることだろう。

ラウダの言葉は重い

N.ラウダ氏、「井出はF1を格好悪くしている」
ラウダ氏が指摘する『格好悪さ』とはほんとうの見た目のことではなく『エラーを認めない姿勢』という精神論であるようだ。

 これまで井出が戦ってきたカテゴリーとF1というカテゴリーは全てが違う、特に文化や歴史の重みが違うと言えるだろう。そういう意味で、井出の発言に対してラウダは重い言葉を投げかけたのだろう。そういう意味では、井出を指導する立場に居るチームに対する発言でもある。もちろん、ラウダはアグリチームが最下位を走行し続けていることに対して発言しているわけではない。当然と言えば当然であるフェア精神に対して疑問を投げかけているのだろう。

 もちろん今の井出に出来ることはあまりに限られている。結果を出すことが出来るマシンでないことは誰もが知っていることであるし、それ以外の面でもパフォーマンスを見せることが出来ない。井出に出来ることは、今の自分の思いや考えを伝えること、それだけだろう。

かつてのミハエルが帰ってきた

シューマッハ、「この勝利はただの『味見』」
でも、昨日の勝利はまだホンの始まり。序章にしか過ぎないもの。われわれにはまだまだ多くのやるべき仕事が待ちかまえているし、そのためにチームの全員が同じ意識でまとまっている。そう、この勝利はまだホンの味見にしか過ぎないんだからね、戦いはこれからだよ

 スピードのみならず、自信も元に戻ったかの発言、やっとかつてのミハエルが帰ってきた。アロンソの自信過剰な発言も、アロンソだけではある意味いやみにしか聞こえなかったが、ミハエルとの対決の構図が深まれば深まるほど、お互いの発言は我々にとって刺激的なものになるだろう。

 ただ、この発言は我々ファンやアロンソに向けたものと言うことよりは、チームに向けて引き締めの意味の発言だろう。1戦の勝利で浮かれている場合ではない、あいてはアロンソなのだから、ことしは思う存分ミハエルとアロンソとの死闘を見ることが出来そうだ。

困難なのは亜久里代表のほうかもしれない

井出有治、再び困難な状況に
鈴木亜久里代表:井出は開幕前にほとんどテストをすることができず、F1のシステムそのものに慣れる機会がなかったのが事実。僕は今後も井出を使い続けたいと思っているが、しかし決定は自分だけで下されるものではない

【スーパーアグリF1】井出に戒告処分、ニュルブルクリンクは欠場か?

 チームを現場で指揮するオーデットは井出の更迭を求めているようだ、それは現場で戦うチームからしてみれば当然のこと。亜久里としてみれば井出をかばい続けるのも限界があるし、現場が試しに他のドライバーを乗せて比べさせてくれ、といわれれば拒むのも難しいだろう。ただ、この状況の中でチームとして井出をバックアップして行くのは難しいだろう。

 アグリは未だ3rdカーを走らせていない、次戦から走らせるという噂もあるのだが、3rdカーが登場すればそれをドライブするドライバーと井出を比べてしまえば結果は容易にわかる。ただ、その余裕さえなければ、井出の努力(能力)不足なのか、チームの努力(能力)不足なのか、それらの判断はチーム首脳陣がなすべきであって、我々ファンはそれを見守るしか出来ない。

シームレストシフトの真価やいかに

フェラーリ首脳、「シームレス・シフト、不可欠ではない」
ロス・ブラウン/テクニカル・ディレクター:ウチもルノーもこれを使っていないが、しかし現実問題マクラーレンやホンダらよりも速いのだからね。人々が言うほどシームレス・シフトが大きなメリットを持つというものではないんだよ

 ロス・ブラウンがずばり指摘しているが、確かにシームレストシフトを搭載しているマシンが今期優勝しているわけでも圧倒的に有利にあるというわけでは無さそうだ。結局のところ、その仕組みの完成度などを考えると、現時点の完成度ではルノーを軽々とぶち抜いてしまうほどのものではないのだろう。ただ、90年台前半のウィリアムズのハイ