« 2006年05月 | メイン | 2006年07月 »

2006年06月30日

シモンズは全く気を緩めていないようだ

シモンズT/D(ルノー)「去年より戦いはタイトになる」 [FMortorsports.nifty]
今年は相手がマクラーレンではなくブリヂストンタイヤを履くフェラーリだ。彼らは(トラブルが多かった)マクラーレンと違い、とても安定していて信頼性があるし、そしてこれに装着するタイヤはわれわれとまったく異なるものだ。だから毎レース、フェラーリ/シューマッハがどういう戦いをするのかいつも用心していなければならない。

 今年度のチャンピオンシップについて、アロンソをはじめとして多くの関係者が楽観視しているのに対し、ルノーのテクニカルディレクターであるパット・シモンズはまだまだ気を緩めることはできないと語っている。その理由の最たるものとして、タイヤファクターを取り上げているが、確かに昨年のライバルだったマクラーレンはルノーと同じミシュランタイヤを装着しており、そういう意味ではタイヤ面での差はつきにくかったのだろう。それに対して、今年のライバルフェラーリが装着するのはブリヂストンタイヤであり、まさに今年のF1での戦いで最も注目されている要素であるタイヤ面でフェラーリが予想外のレースを行うことに注意しているようだ。

 また、シモンズからしてみれば、ベネトン時代ミハエルのエンジニアとしてともに戦った仲であり、ミハエルの恐ろしさを十分理解しているからだろう。楽観論が飛び交う中、気を引き締め直す意味でもミハエルの戦いではまだまだ気を緩めるわけにはいけないということを主張しているのだ。そして、その考えはミハエルがチャンピオンを取る可能性が無くなるまで続くのだろう。まだまだ、アロンソは今年のチャンピオンを獲得したわけでは無いのだ。

ミハエルは根拠の無い楽観論には耳を傾けない

シューマッハ、「過去の記録なんて意味がない」 [FMortorsports.nifty]
確かにここではこれまでいい成績を残しているよ。4勝しただけでなく個人的には6つのレースすべてをリードしたし、6つのうちフェラーリが5勝なんだからね。でも、それに何の意味がある?それなら僕はカナダでだってとても良い記録を持っているけれど、でもそれがまた新たな勝利を保証してくれるという訳じゃないだろう。F1は1日1日、すべて異なるその時の状況にうまくクルマを合わせなくちゃならないのさ

 過去のアメリカGPでの好成績を提示されたことに対し、ミハエルが必要以上に反応したのは、根拠の無いに楽観論は受け付けないという姿勢の表れだろう。確率やデータなど、それらには根拠のある数字とない数字がある。その点では、このアメリカGPで過去の調子がよいからといって、今期のアメリカGPでもミハエルが好成績を残すとは限らない。それは相関関係の無いデータに他ならないからだ。ミハエルも指摘している通り、カナダGPでの出来事についても同じだからだ。

 ミハエルは必要以上に追い込まれているわけではないが、意味の無い楽観主義者でもない。アメリカGPに限らず、今期のフェラーリはルノーより劣っているといわざるを得ない。そのことから目をそむけることはできないのだ。だからといって、彼はもちろんチャンピオンシップを諦めてしまったわけではない。逆転を目指して、できることをやるだけなのだ。

琢磨初表彰台の地で、記憶に残る走りを

佐藤琢磨、アメリカの聖地でも大人気 [FMortorsports.nifty]
琢磨にとってアメリカGPは2004年のレースで自身最高位となる3位表彰台を得たゲンの良いところ。もちろんそれを現地のファンも良く覚えていて、サインのおねだりに琢磨もうれしい悲鳴を上げているようだ。

 つい先ほどSA06のドイツGPからの投入が正式発表になったばかりのアグリチームだが、琢磨初表彰台の地ということもありインディアナポリスでは琢磨が大人気のようだ。今期は、戦闘力の無いマシンで苦戦する琢磨ではあるが、今のマシンでできる以上の走りを見せているだけに、ここインディアナポリスでも想定外の走りでファンを魅了してくれるに違いないだろう。

 カナダGPでは叶わなかった、現行マシンでのミッドランド越え。初戦から苦しい走りを強いられてきたSA05だが、アメリカ・フランスの残り2戦でなんとしてもミッドランドを越え、弾みをつけたいところだ。
 

SA06はドイツGP投入決定!

スーパー・アグリ『SA06』ドイツGP投入正式決定 [FMortorsports.nifty]
待望のSA06が来月末にホッケンハイムで開催されるドイツGP でデビューすることになった。SUPERAGURI F1 TEAM のニューマシンは当初、フランスGP での発表を予定していたが、マシンの発表を1レース遅らせることとした。

 チームリリースによる公式発表により、アグリチームのSA06はドイツGPからの投入となった。遅れの原因はやはりギヤボックス周りであり、ホンダからの技術供与に於いて何らかの問題があったのかもしれない。また、それ以外にも風洞施設のトラブルにより、風洞が5日間使用できなかったという事実もあったようだ。

 既に、クラッシュテストも通過しており、よほどのことが無い限り7月28日から開催されるドイツGPホッケンハイムリンクにて、アグリチームのニューマシンSA06は実戦投入される。ただし、リリースではシェイクダウンなどのテスト情報については記されていないが、アメリカGPからドイツGPの間のテストにてSA06が披露されることになりそうだ。まずは、シェイクダウンテストでどの程度のタイムを出すことができるか、またどのようなトラブルに直面するかなどが試されるだろう。

 どちらにしても、アグリチーム期待のニューマシンの登場で、最下位集団脱却を図る。

ハミルトンが来期F1のシートを獲得するのは確実のようだ

デニス代表もハミルトンのF1ステップアップに言及 [FMortorsports.nifty]
ロン・デニス:来シーズン、ハミルトンがF1のコクピットに座っているというのはおそらく確実なことだろう。そしてもしそれがシルバーのクルマでないとしたら、彼は1年間他チームにいることになるのではないか
マーティン・ウィットマーシュ:われわれはまだライコネン残留に希望を持っているし、モントーヤについても同様だ。それ以外にもデ・ラ・ロサやゲイリー・パフェットだっているしね

 今期、GP2でチャンピオンを目指すハミルトンだが、来期F1のシートを得るのは確実のようだ。ロン・デニスのコメントからするとマクラーレンのマシンに乗ることもあるだろうし、マクラーレンのジュニアチームと目されるディレクシブに乗る可能性も十分あるとのことだ。

 ディレクシブが参戦できるかどうかについては非常に懐疑的ではあるが、可能性としてはゼロではないだろう。そして、マクラーレンのアロンソのパートナーがハミルトン以外で決まったとしても、ディレクシブが参戦することでハミルトンがF1に乗ることは可能だ。問題は、アロンソのパートナーがハミルトン以外になるかどうかということだろう。

 ウィットマーシュが述べている中で、ライコネン・モントーヤはありえない選択肢だ。そして、現テストドライバーのデ・ラ・ロサと同じくテストドライバーでDTM(ドイツツーリングカー選手権)チャンピオンのゲイリー・パフェットの名前が上がったが、アロンソを徹底的にアシストさせるのならデ・ラ・ロサだろうし、ハミルトンと同様アロンソの元でF1を学ばせるのならパフェットもありえるが、パフェットを乗せるのならむしろGP2を勝ち上がってきた(予測だが)ハミルトンをアロンソのチームメイトとして徹底的にアロンソのドライビングを学び取るほうがマクラーレンにとっても価値があるだろう。

 どちらにしても、来期のマクラーレンはドライバーラインナップ的にも参戦規模的にも大きく大勢が変更されることは間違いないだろう。来期はマクラーレンに注目だ。

ミハエル、大逆転を目指してインディアナポリスで頂点を目指す

シューマッハ、リフレッシュしてアメリカGPへ [FMortorsports.nifty]
例によってその詳細については明らかにしていないものの、大自然の下のアウトドアが好きなシューマッハ夫妻のこと、おそらく西海岸で束の間のバカンスを過ごしたものとみられている。

 チャンピオンシップ的には相当厳しい状態となってしまった、ミハエルとフェラーリだが当の本人は自身の逆転を信じベストを尽くすべく短いインターバルをリラックスしてすごしたようだ。ミハエルがチャンピオンシップを逆転するために必要なのは、とにかくアロンソより前でゴールすること。ミハエルとしてできることは勝つことだけなのだ。

 そう考えると、むしろプレッシャーがかかるのはチームでありマッサなのかもしれない。ミハエルがアロンソの前でゴールすることは当然なのだが、さらにマッサがアロンソの前でゴールすることができれば、アロンソの獲得ポイントは少なくなりミハエルとアロンソの差は縮まるのだ。ミハエルのチャンピオン獲得にはマッサの活躍は必要不可欠であり、もしかしたらマッサが一番プレッシャーを受けているのかもしれない。

 ともあれ、ミハエルからしてみればこのようなプレッシャーの中でのグランプリは慣れているだろうし、むしろ楽しんでいるかもしれない。ミハエル逆転への布石となるかもしれない1戦に注目だ。

SA06投入は、ドイツGPか?

スーパー・アグリの新車、デビュー遅れドイツGPか [FMortorsports.nifty]
7月16日決勝の第11戦フランスGPに投入が期待された『スーパー・アグリ・F1』の新型車『SA06』だが、完成が遅れているとイギリス国内で報じられている。『Grandprix.com』によれば、そのデビューは第12戦のドイツGPになるのでは、ということだ。

 チームとしても一刻も早くニューマシンを投入し、初ポイント獲得を目指したいところだが、流石に未完成のマシンを投入するわけにはいかない。マシンが完成しても、クラッシュテスト通過など関門はいくつもあり、また、全くのテスト無しの状態で実戦投入するのは無茶だろう。ドライバーとしても1日でも早くニューマシンに乗りたいのは当然のことだが、どうせここまで来たのなら万全の体制でニューマシンに乗りたいはずだろう。

 ニューマシン投入で完全なる最下位からの脱出が期待される。あわよくば、中段争い程度まで可能なマシンであればポイント獲得も夢ではないだろう。アグリチームとしては、ミッドランド・トロロッソの2チームを超えることが2番目の目標であり(1番目の目標は参戦すること)、ポイント獲得にまで至れば今期は大成功だと言えるだろう。

2006年06月29日

IRLアグリチームの本拠地で、結果を残すことができるか

スーパー・アグリ アメリカGP事前ニュース [FMortorsports.nifty]
インディアナポリスは鈴木亜久里とエイドリアン・フェルナンデスが率いるIRLチーム、スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングと日本人ドライバー松浦孝亮の活動の拠点でもある。

 アメリカGPが開催されるインディアナポリスはアグリチームにとっては無関係ではないサーキットだけに、気合も十分入るだろう。そして、現行マシンSA05で走る最後のレースということもあり、ドライバーもチームもいい流れを創り出したいグランプリとなる。

 フランスGPから投入される予定のSA06はSA05より3秒早いと亜久里代表は言ってはばからないが、琢磨が前戦カナダGPで果たすことができなかった、ミッドランドを上回る結果をなんとしてもここで残したいところだろう。

BMWウィング、疑惑深まる

マクラーレンも『BMWウィング疑惑』に同調へ [FMortorsports.nifty]
マーティン・ウィットマーシュ/マクラーレン・チームCEO:私もニック(フライ:ホンダ・チーム代表)に証拠写真をみせてもらったが、それを見るかぎり、明らかに彼らのウィングは非合法だろう。とてもレギュレーションに合致しているとは思えないな。(違反の)明確な証拠だとみえるよ

 フレキシブルウィングについてはフェラーリなどが採用しそれに対しFIAが見解を出し、一度は収束したはずだったが、BMWが再びそれに準ずるウィングを導入(?)し物議をかもしている。ホンダ、ウィリアムズなどが一斉に異議を唱えていたが、そこにマクラーレンも同調する流れとなっている。

 この件について、FIAはBMWに白判定を下しているのだが、ホンダ・ウィリアムズなどはその判定自体に問題があると主張している。写真で見る限りは非合法だと判断しているようだが、FIAから公式声明は出ていない。

 このようなレギュレーション解釈の問題については、これまでも多くの問題がおきており、今年は特にフレキシブルウィングについての解釈でF1は揺れている。FIAが的確な判断を下すことができれば問題ないはずなのだが、なぜか疑問符がつくような判断が続いており、ある意味ルール不在の元で開発が進められているような状況なのだ。

 これまでもそうなのだが、FIAは自らのみ判断するのではなく、参戦している全チームによる委員会のようなものを設立しこのような微妙なレギュレーションの解釈における判断を審議すべきなのではなかろうか? 2008年以降のレギュレーション改定でぜひともこれらの問題についても、解決すべき手段を検討してもらいたいものだ。そして、今回のBMWの件についても、これだけのチームから異議が唱えられているのだから、再度何らかの見解を出すべきであろう。

スピード、来期の去就について

スコット・スピード、来季トロ・ロッソ安泰か [FMortorsports.nifty]
ヘルムート・マルコ/レッドブル レーシング・アドバイザー:スピードはもちろんまだ学習段階であるけれど、いい仕事をしていると思っているよ。チームメイトであるリウッツィと比べても、とても良くやっているんじゃないか

 アメリカグランプリということもあり、唯一のアメリカ人ドライバー、スコット・スピードの話題が絶えないようだ。その中でも、来期の去就についてレッドブル関係者から興味深いコメントが出ている。リウッツィとの比較は両者ともにノーポイントということもあり難しい状況なのだが、今期初参戦のルーキーにもかかわらずリウッツィを上回ることもあり、その点は十分評価できるだろう。

 どちらにしても、スピードにとってはトロロッソ、いやレッドブルグループに残ることが得策であることは言うまでも無く、将来のトップチームの野望を持つレッドブルグループとともにF1の頂点に向けて戦い抜いてもらいたいものだ。

ウィリアムズはチーム力向上が先決問題だろう

ウィリアムズ、来季も同じドライバー・ラインナップか [FMortorsports.nifty]
サム・マイケル/テクニカル・ディレクター:もちろんドライバーを決定するのはフランク・ウィリアムズ(チーム代表)であって、すべては彼の決断に掛かっている。正しい時が来れば、彼は彼の正しい選択をすることだろう。それにわれわれが関与するすることはないが、チームとしてはもちろん継続性というのは重要なこと。僕はそう考えているけれどね

 来期、トヨタエンジンへのスイッチが確実視されているウィリアムズ。昨年のBMWエンジンから、今期のコスワースエンジン、そして来期もエンジンが変わることもあり、ここはドライバーはそのままでマシン及びチーム力の向上に注力すべきだろう。ルーキーのロズベルグはF1に慣れつつあり、来期からは積極的にマシン開発にもアシストできるだろう。また、ウェバーはロズベルグと比べるとどうしても地味な印象を受けがちだが、チーム力向上にはうってつけだと考えることもできる。

 ウィリアムズも、このチーム激変の時に無理にドライバーラインナップを変える必要は無いと考えているのではなかろうか。サム・マイケルのコメントがそれを如実に語っているということだろう。

2006年06月28日

トヨタはアメリカで速さを見せることができるか

トヨタ アメリカGP事前ニュース [FMortorsports.nifty]
ヤルノ・トゥルーリ:これまで、私にとってはあまり幸運なシーズンとは言えなかったが、シーズンが進むにつれ、明らかにわれわれのパフォーマンスは改善されてきており、カナダGPでは待ちわびたポイント獲得を果たすことができた。良い結果でシーズンを終えるために、私にもやっと運が回ってきたと思う。

 昨年はタイヤの問題でミシュラン勢が決勝レースに出ることができないという衝撃的な展開となったが、今年はそのような問題はないだろう。そして、昨年以上にタイヤ要素が重要となっているだけに、ミシュランとしては絶対に負けるわけにはいかないだろう。トヨタは今年からブリヂストンにスイッチしているだけに、このコースのデータは無いに等しい。その中で、結果を出すのは困難かもしれないが、トゥルーリの初ポイント獲得の流れに乗り好成績を出してもらいたいものだ。

バトンの不振は全てホンダが原因なのか

クルサード、「バトンの不振はホンダのせい」 [FMortorsports.nifty]
バトンの不振には、ホンダ自身が影響を及ぼしていると思う。チーム自体はとても有望なんだけど、あまりに初勝利への期待が大きくてそれがまたチーム自身とバトンに要らぬプレッシャーを与えてしまっているんだ。それに加えて、このところのチーム内のゴタゴタがドライバーに悪い影響を与えていると思うな。 それはこのジェフリー・ウィリスの『降格処分』でピークに達してしまったよ

 当事者ではなくクルサードのコメントだけに、それほど重要視する必要は無いのだろうが、バトンの不振の全てがホンダにあるかのような言い分は違っていると思われる。もちろん、ホンダのマシンのトラブルや慢性的なスピード不足によって、バトンが取るはずだったポイントを失っていることは事実だ。しかし、ここ最近のバトンにはどうもやる気を感じられない。わざわざウィリアムズとの契約を解除してまで結んだ本だとの契約なのだ、まずは腐ることなく自分ができることだけに注力すべきなのではないだろうか?

 ホンダの昨年からの不振はそれこそ予想外の展開だとも言える。ホンダとしても本格的に勝てるマシン勝てるチーム作りに徹底したいのだろうが、どうもそれができない状況にある気がする。その全ての根源は、ホンダチームが元々BARチームを土台としていることもあり、またその過程でプロドライブのようなレーシングコンストラクターがチーム作りを担っていたことが影響している。つまり、チームの名称はホンダとなったのだが、チームの中身はまだホンダにはなっていないのだ。昨年、あのような苦労をしてまでバトンとの契約をウィリアムズから取り戻したのも、ホンダの意思ではなく現場の意思だったと推測される。

 しかし、ホンダがバックとなり多大なる開発資金やマンパワーを投入したのにもかかわらず、チームは結果を出すことができない。このような展開になってしまったからには、大手術が必要だと判断したのだろう。その、流れの中でジェフ・ウィリスの更迭(未確定だが)があるのだと思う。その流れでくると、今後もホンダチーム内から離脱するスタッフもいるだろう、またドライバーも然りだ。契約上難しいかもしれないが、バトンとしてはホンダ離脱は選択肢の中にあるだろう。そして、そのときホンダがどのような選択を行うか、極めて興味深い展開もありうるのかもしれない。

ミハエルは奇跡を起こすことができるか

アロンソ、「これで逆転されたら奇跡」 [FMortorsports.nifty]
少なくとももうライコネンという目はなくなってしまったし、残されたただ一人のライバル、シューマッハにしても厳しいんじゃないか。今回彼が何ポイント積み重ねたかは知らないけれど、これで僕が逆転されたとしたらそれはもうほとんど奇跡としか言えないよ

 アロンソが楽観的なコメントをするのは珍しい。ただ、今期のポイントシステムにおいて残り9レースで25ポイントを跳ね返すことは確かに困難だ。それもこれも、ルノーのマシンが壊れないという前提に於いての話ではあるが、昨年からのルノーマシンはほとんど壊れておらず、アロンソからしてみればコンスタントにポイントを取り続ければ、ミハエルに逆転される可能性は限りなく低いと考えているのだろう。

 ただ、このような状況ではアロンソが戦う相手は自分であり、ルノーチームとなるのだろう。既にチームメイトのフィジケラも現在の状況を楽観視する発言も出ており、ある意味隙がある状態だともいえるだろう。1-2のポイント差は2ポイントしかないが、ノーポイントと優勝とのポイント差は当然10ポイントであり、アロンソは1回でもリタイヤしてしまえば急激にミハエルに追撃を受けることにもなりかねない。慢心することなく、今できるドライビングをし続けること、それがアロンソに今最も必要なことだといえるだろう。

レッドブルは新人ドライバーにも視線を注ぐ

ドイツの新人アメルミュラー、レッドブルF1をテスト [FMortorsports.nifty]
それでも新人育成に熱心なレッドブルのこと、来季レッドブル・レーシングないしトロ・ロッソでのF1デビュー、という気の早い話も聞かれている。

 20歳という年齢と、今期GP2に参戦しているということからロズベルグを彷彿とさせるが、残念ながら成績はロズベルグほどではないようだ。

アメルミュラーは2004年ドイツ・フォーミュラ・ルノー選手権でシリーズ3位。2005年はフォーミュラ・ルノー2000ユーロカップで2位。今季参戦しているGP2シリーズでは第2戦のバレンシアで初優勝するなど現在ランキング5位。(1位ルイス・ハミルトン、2位ネルソン・ピケ)

 レッドブルは現時点で4名のレギュラードライバーを抱え、さらにベテランドライバーの獲得にも手を伸ばしており、さながらF1界での一大勢力を築き上げつつある。単なる成績のみならず、F1での将来のチャンピオン候補としての新人ドライバー探しということなら、我々が知らない魅力をアメルミュラーに見出しているのかもしれない。

2006年06月27日

テストドライバーで終わりたいドライバーは存在しない

ドーンボス、「優れたテスターで終わりたくない」 [FMortorsports.nifty]
2007年はなんとかしてレースシートを見出したいと思っているけれど、もしそれが叶わないとしても2008年にそれが保証されるようなところに行くつもりなんだ。僕はバドエル(フェラーリ)やデビッドソン(ホンダ)のようになりたくないからね

 今期レッドブルでの3rdドライバーとなり、ある程度の結果を見せているドーンボスだが、レギュラーシート獲得のハードルは高いようだ。現段階では、積極的にドーンボスを乗せようとするチームは無いだろう。それだけに、今期きっちりとした働きをレッドブルにアピールし、来期レッドブルもしくはトロロッソのレギュラーの座を狙うのが最も現実的な流れだろう。既に、レッドブルからクリエンが放出されるとの情報もあり、これはドーンボスにとっては可能性を感じる情報だともいえるだろう。

アルバースのBMWザウバー行きはありえない

アルバース、2007年は『BMWザウバーF1』? [FMortorsports.nifty]
これについてアルバースのパーソナル・マネージャーであるロドウィッチ・バロシア氏は「アルバースが持ついくつもの選択肢の一つを、『フォーミュラワン・レースリポート』が報じただけだろう」と、愉快そうだ。

 残念ながらこの情報は単なるゴシップだろう。Niftyも指摘しているとおり、BMWザウバーのドライバーラインナップは今のままのドライバーとなるか、ヴィルヌーヴに変えてクビカを載せるかのどちらかになるだろう。現時点のアルバースのポジションを考えれば、BMWザウバーがアルバースを載せる必要性は少なく、またスポンサーの面からのアプローチはBMWザウバーというチームを考える限りはありえないだろう。

 ミッドランドの行き先が不安定になっているだけに、アルバースも気が気では無いのだろうが、もし意図的にこのような情報を流しているとすれば問題だろう。

スピードにとっての母国GPは想像以上に重要だ

スピード、「僕はアメリカ親善大使じゃない」 [FMortorsports.nifty]
F1がこのアメリカでもっと人気を博すなら、それは素晴らしいことだと思うよ。でも、それは僕個人としては別に重要なことじゃない。親善大使という訳じゃないからね。

 昨年のアメリカGPが残念な結果に終わってしまっていただけに、アメリカのF1ファンにとっても待ちわびたアメリカGPだといえる。そして、そのアメリカGPに久々のアメリカ人ドライバーとしてスコット・スピードがF1マシンをドライブすることになる。

 本人はあまり母国GPでのF1開催について深く考えていないようだが、彼が所属しているトロロッソのオーナーでもあるレッドブルにとって見れば、アメリカのマーケットは決して無視できないものだろう。それだけに、スピードにも様々な形でプロモーションに一役買ってもらっているのかもしれないが、彼ができる最も重要なことはここアメリカGPで素晴らしい走りを見せ、願わくば初ポイントをゲットすることだろう。表向きは、母国GPだからといって特別視しない姿勢を見せているが、本心はここで結果を残すべく集中しているところなのだろう。

 また、唯一のアメリカ人がアメリカGPを走ることについて、元F1チャンピオンのジャッキースチュワートもその重要性を指摘している。

アメリカでスポーツがメジャーになるのには、ケーブルテレビによる報道が不可欠だ。しかしながらまだF1はそういう状況ではないね。これはどこの国においても同じだが、一番効果的なのは母国出身のドライバーが活躍することだろう。その意味で、今回トロ・ロッソのスコット・スピードには誰もが期待しているよ

 アメリカでのF1人気は、F1全体の人気に非常に影響を与えるだろう。そして、その為にもアメリカ人ドライバーの活躍は必要不可欠だと、スチュワートは述べている。ここで、スピードが初ポイントを獲得することができれば、それこそアメリカでのF1人気は一気に広がる可能性もありえるだろう。

 来期のトロロッソのラインナップは未だ発表されていないが、リウッツィもスピードもそれなりの速さは見せていると思う。それだけに、来期のシートを確実なものにするためにも、ここアメリカGPでの結果はスピードの将来をも左右するようなことにもなるだろう。スピードの活躍に期待がかかる。

メルセデスの目は既に来季に向けられている

メルセデス、タイトル争いからの脱落認める [FMortorsports.nifty]
ノルベルト・ハウグ/メルセデス・ディレクター:このままルノーが連続してコンストラクターズ・タイトルを獲得するのか、あるいはフェラーリが追い上げるのかはわからないが、われわれはもう蚊帳の外ということを認めざるを得ないよ

 昨年以上に不振にあえぐマクラーレンチーム。メルセデスのハウグ自身の発言からは、もはや今期のことよりも来期のことを考え始めなければならないといった考えがあるようにも思われる。マクラーレンの今期不振の原因は深刻だ。昨年の信頼性の無さに加え、根本的なスピード不足が指摘されており、ルノーの恐ろしいまでの信頼性を見る限り、チャンピオン争いなど非現実的な話題だといわざるを得ないだろう。

 そして、ライコネンはハウグ以上に現状を悲観視している。

ライコネン:僕たちはもう世界タイトルのためには戦っていないよ。それどころか、ただの勝利にすら大きく後れを取ってしまっているんだ

そう、今期マクラーレンは未勝利なのだ。そして、今期後半戦でもこの苦しい戦いは続くと観ている。ドライバーとしてみれば、チームが白旗宣言をしてしまえばもはやマシンの急激な進歩を望むことはできないと考えても仕方が無いだろう。

 来期、チャンピオンドライバーのアロンソを迎え入れるマクラーレン。アロンソの3連覇を阻んだのは、マクラーレンに移籍したため、そう言われることだけは避けたいところだろう。

ミッドランドの問題はエンジンだけではない

ミッドランド、来季はコスワース・エンジン? [FMortorsports.nifty]
今シーズン、同チームはトヨタからエンジン供給を受けてきたが、来季はこれがウィリアムズに移るという説が有力になっていて、ミッドランドはエンジンを新たに探さなければならない状況になっている。

 今期、ミッドランドにエンジンを供給していたトヨタだが、来期のウィリアムズへのエンジン供給が確実視されており、ミッドランドへのエンジン供給は今期限りということになりそうだ。もちろん、3チームへのエンジン供給は不可能ではないと思うが、自身のチームの現状を考える限り現在のスタッフ・規模を考えれば2チーム供給が現実的だろう。

 そこで、ミッドランドは新たにエンジンを探すことになるのだが、もはや選択肢としてはコスワース以外考えられないだろう。Niftyの記事にも書かれている通り、レッドブル-トロロッソのエンジンがルノー-フェラーリとなり、コスワースの供給先がなくなってしまうこともあり、ミッドランドがコスワース以外のエンジンをつむことは現実問題不可能に近いだろう。

 ただ、ミッドランドからしてみればこのエンジンの問題はチーム売却に絡んで非常に頭の痛い問題だ。トヨタとコスワースを比べてみれば、エンジン性能といった狭い視点ではなくその規模や将来性を考えれば明らかにトヨタエンジンのほうが価値があると判断されても仕方ないだろう。一時、本決まりと思われていたチーム売却もここに来てトーンダウンしているのはこのエンジンの問題もあるのかもしれない。

 こうなってくると、売却とエンジンの問題を一気に片付ける方法として思い浮かぶのは、マクラーレンがミッドランドを買収し、メルセデスエンジンを供給、マクラーレンのJrチーム化だろう。既に、2008年度からの参戦枠が締め切られてしまった今、新たに参戦を果たすには既存のチームを買収するしかないだろう。もしかしたら、マクラーレンはミッドランドの価値が最も安い状況になっているのを待ち構えているのかもしれない。

2006年06月22日

マクラーレン、来期のラインナップ決定か?

ハミルトン、2007年マクラーレンに決定との報 [FMortorsports.nifty]
22日(木)スペインの有力紙『AS』が、マクラーレン・チームが2007年のドライバーとしてルイス・ハミルトン(20歳:イギリス)と契約したと報じた。

 まだ、チームからの正式発表はなされていないとのことだが、マクラーレンとしてはライコネンの移籍を防ぐことができなかったと考えてよさそうだ。これで、ライコネンはフェラーリかルノーのどちらかのチームに移籍することになる。

 一方、ハミルトンは今期GP2でその速さを遺憾なく発揮しており、チャンピオンはほぼ確実な状況にある。これでGP2から2年連続でチャンピオンがF1にステップアップすることになり、GP2のステータスはさらに上がることになるだろう。

アグリチームはそろそろ上を見始めてもよいのでは?

鈴木亜久里代表、「F1参戦 後悔していない」 [FMortorsports.nifty]
鈴木亜久里代表:今年入ったことが重要なことだったんだ。なぜならこれでもうスーパー・アグリは今後に向けて安全なポジションを確保したんだからね

 亜久里代表のコメントは最もだが、もはやタイミングが云々や参戦することに意義があるといった類のコメントではなく、上を狙うコメントが欲しいところだ。もちろん、今季参戦を果たしたことで2008年以降の参戦も確約できたには違いないのだが、それはチームが存続できればということになる。実際、この成績のままで来期を迎えてしまうのなら、亜久里チーム自体の存続は難しいとも言えるだろう。

 新車がフランスGPで登場する。この車で、最低でもミッドランドとトロロッソは上回りたいところだ。予選もセカンドピリオドまで進出できなければポイントの獲得は極めて困難だろう。ニューマシンのポテンシャルがどの程度のものか全くわからないが、少なくとも最後尾集団から脱出しないことには、ドライバーのモチベーションや来期のスポンサーにも響くだろう。アグリチームはそろそろ上を見始めなければならないのだ。

そこまで断言するのか、パトリック・ヘッドよ

ウィリアムズ首脳、「シューマッハまたファウルする」 [FMortorsports.nifty]
パトリック・ヘッド/ウィリアムズ・チーム エンジニアリング・ディレクター:タイトル獲得のためこれまでも何度かこうしたファウルを犯した過去があり、これが彼の『感覚』なのだという。それは決してこの世界から放逐される類のものではないが、シューマッハはスポーツマンであるとは言えない

 長い間フランク・ウィリアムズとウィリアムズチームを支えてきたパトリック・ヘッド。もちろん、ウィリアムズチームのみならず多くのチームやドライバーを見続けてきたパトリック・ヘッドの発言だけに重みが違う。しかも、完璧にミハエルは黒と断言しているだけに、ミハエルからしてみればたまったものではないだろう。

 ただ、パトリック・ヘッドがここまで断言するという背景には、ミハエルが今年限りでF1を引退するかもしれないという考えがあるからかもしれない。そして、有終の美を飾るべくチャンピオンを狙うはずであり、これまでの経緯を考えれば、ミハエルはこれからも追求が難しい戦略(問題?)を起こすだろうと言う意味合いなのだろう。

 しかし、私はそのパトリック・ヘッドの考えには同意できない。ただでさえ、モナコで自身の名声に傷がつく結果になってしまったミハエルなのだ。今期は絶対にそのような疑いがかけられるような行いをすべきではなく、また本人も細心の注意を払うはずだ。そして、正々堂々とアロンソに挑みチャンピオン争いをするだろう。ミハエルにはぜひとも有終の美を飾ってもらいたいものだ。歴史に残るチャンピオンに、疑惑は必要無いのだ。

開幕戦はバーレーンで定着してしまうのか?

エクレストン氏、来年もバーレーンGP開幕を模索? [FMortorsports.nifty]
ロン・ウォーカー/オーストラリアGP主催AGPC社長:もちろん私は来年オーストラリアGPが開幕戦に復帰すると確信しているが、噂の真意を確かめるため渡欧してエクレストンと話をするつもりだ。別に心配はしていないが、ね

 確かにF1の興行的な視点で見れば、開幕戦を開催できるメリットは少なくないだろう。その年のF1の始点であり、その年のF1の流れを決める戦いだけに、海外からも多くのF1ファンが訪れることだろう。事実、日本でもマレーシアや上海と同様、時差も少なく観戦しやすいオーストラリアGPへの観客は少なくないだろう。

 一方のバーレーンは、今期オーストラリアがコモンウェルス大会と重なったこともあり、開幕戦を開催することができたのだが、やはり開幕戦開催効果は高かったようで観客増を達成できたとのことだ。それだけに、来年以降も開幕戦での開催を目論む気持ちはわかるのだが、できれば開幕戦はダスティーなバーレーンよりもオーストラリアでの開催のほうが、その年のマシンをお披露目するには適したサーキットだと考えざるを得ない。

 ただ、FOAのエクレストンは、どちらで開催したほうが興行的に成功するのかという点のみで決めかねないだけに、オーストラリアGPを主催するAGPC社長のウォーカー氏からしてみれば内心穏やかではないだろう。

-----
 正直、個人的には開幕戦のオーストラリアGPにはいつか行ってみたい気がするのだが、開幕戦でないオーストラリアGPならわざわざ観戦しに行こうとは思わない。一方、バーレーンGPは開幕戦であろうと無かろうと、観戦したいとは思わない(熱くて、ダスティー)。オーストラリアGPの開幕戦復帰が望まれる。

負けられないブリヂストンの北米2連戦

ブリヂストン、「北米2戦は市場の意味でも重要」 [FMortorsports.nifty]
安川ひろし/モータースポーツ推進室長:カナダはまたブリヂストンにとって特に強いマーケットでもある。そしてまたここには多くのファンがいるので、彼らのサポートに応える意味でもより多くのポイントを獲得してお返しをしたいと思っている

 多くのタイヤメーカーがひしめくアメリカだが、F1には日本のブリヂストンとフランスのミシュランが参戦するのみであり、そういう意味でもF1での好成績がタイヤ市場に与える影響は少なくないだろう。昨年のアメリカGPではミシュランタイヤ勢が決勝レースに出ることができないという衝撃的な結果に終わっている。それだけに、ミシュランとしてはなんとしてもその屈辱的なイメージを覆すべく、優勝を狙ってくるだろう。逆に、ブリヂストンとしてみれば、ここでミシュランに勝たれてしまっては、評価はがた落ちになってしまう。この北米2連戦はそういう意味でもどちらも負けられない戦いになるだろう。

2006年06月20日

モンタニー、ルマンの勢いで結果を残して欲しい

ルマン帰りのモンタニー、「今度はまたF1だ」 [FMortorsports.nifty]
ルマンは予選も2日間あるし、もちろん決勝レースも長いのでとても忙しい1週間だったね。でももう気分はすっかりF1モードに切り替えたよ。

 アグリチームのモンタニーは、先々週開催されたイギリスグランプリを終えそのまま挑んだルマン24時間レースで2位の好成績を収めた。そして、すぐさま今週末のカナダグランプリに挑むことになる。F1では依然として最下位争いをするしかないモンタニーだが、本人も自覚している通り、とにかく周回数を重ねることが今のアグリチームにとってもっとも重要なことであり、ルマンの勢いで少しでも価値ある結果を残して欲しい。

ウィリアムズ、FW28の熟成を加速

ウィリアムズ、進化型『FW28』でカナダGPへ [FMortorsports.nifty]
サム・マイケル/テクニカル・ディレクター:カナダでは前後のウィング、そしてディフューザーなどすべてにグレードアップされた『FW28』で現れるよ

 序盤の予想外の好調さから一変、ここ数戦はいい走りを見せるも結果につながっていないウィリアムズ陣営。そんなウィリアムズ陣営もカナダ・アメリカの北米2連戦に向けて積極的にFW28を改良して挑むようだ。

 今期ワークスBMWエンジンを欠き、なかなか浮上するきっかけをつかむことができないウィリアムズだが、来期からのトヨタ支援がほぼ視野に入り来季に向けて少しでもよい結果を残したいところだろう。

2006年06月19日

ブリアトーレはフィジケラをチャンピオンにできるか

ブリアトーレ氏、ルノー再契約に傾く? [FMortorsports.nifty]
ルノー・スポールのアラン・ダサス社長はすでにブリアトーレ氏と交渉を重ねているとされるが、ここに来ていよいよルノー本社のカルロス・ゴーン社長が乗り出したとも伝えられ、残留に傾いたのでは、とみられている。

 ドライバーと並び主要スタッフも同様に年単位の契約であることも多く、ルノーチームのブリアトーレも、同様な契約形態でルノーと契約を交わしており、今期がその契約の最後の年。今期のアロンソのチャンピオンもほぼ確実な状況ということもあり、チームのトップとして十分の仕事をしたブリアトーレ。

 若き時代のミハエルを見出し育て上げたのに続き、アロンソという新たな才能も発掘し、もはやブリアトーレからしてみればやれることは全てやったかのように思われる。しかし、その一方そのブリアトーレの功績はどれもドライバーの才能によるものだと思われてしまうことも多い。事実、ミハエルにしてもアロンソにしてもF1の歴史に確実に名を刻むドライバーとなっており、ドライバーとしての才能は申し分ないのだ。ブリアトーレでなくても、頭角を現したと思う人も多いだろう。

 それだけに、ブリアトーレとしてはドライバーの才能のみならず、自らのチームマネージメントによってチャンピオンを生み出したという確たる記録を生み出したいに違いない。そして、それにうってつけなのが来期のフィジケラだ。フィジケラはデビュー直後には久々のイタリア人チャンピオン候補の筆頭と思われたほどのドライバーだが、不運な状況に何度も直面し、チャンピオン争いには至っていない。ルノーチーム移籍後も、度々トップ争いはするのだがアロンソの若さと才能、そしてチームの状況からまともにチャンピオン争いができなかったといわざるを得ない。

 2年連続でチャンピオンを取ったアロンソがいなくなった今、ブリアトーレとしても来期はフィジケラでチャンピオンを獲得し、決してアロンソの力だけでチャンピオンを獲得したのではなく、ルノーチームだからこそ獲得できたのだということを証明する必要があるのだ。そして、そのことがルノー社の確実なポテンシャルと、ブリアトーレのマネージメントを証明するためには必須だろう。

来期こそフィジケラは能力を発揮しきれるか

フィジケーラ、「誰がチームメイトでも不安はない」 [FMortorsports.nifty]
仮にどのような結論が出されたとしても、それがチームにとって最大の選択なのであり、同時に僕にとってもベストなものである筈さ。そして誰が来たとしても、僕にはまったく不安はないよ

 いち早く来期のルノーのシートを獲得したフィジケラだが、そのチームメイトが誰になるかはまだわからないようだ。一部で、チームメイトはフィンランド人になる、つまり現テストドライバーのコバライネンか、マクラーレンのライコネンか、という趣旨の発言があったようだが、実際にはそれ以外に選択肢も含めてチームは調整を行っていると思われる。

 ただ、フィジケラからしてみれば、これが確実にラストチャンスであることは間違いない。コバライネンがレギュラードライバーに昇格したとしたら、スピードはもちろんチャンピオンシップでもコバライネンに負けることは許されない。また、ライコネンが移籍してきたとしても、移籍してきたばかりでマシンにもチームにも慣れていないライコネンに負けるわけにはいけないだろう。また、ライコネンが移籍しチャンピオンでも獲得してしまえば、再来年は確実にフィジケラのシートにコバライネンが座ることになるだろう。いや、チームとしては元々フィジケラとは1年間しか契約を結ぶ気が無いのかもしれない。それを覆すことができるのは、唯一フィジケラがチャンピオンを取ることだけだろう。

 来期、年齢的にもフィジケラはチャンピオンを取るラストチャンスだと考えてよさそうだ。隙の無い最年少チャンピオンであるアロンソは、今期不安定なマクラーレンへと移籍し、マクラーレンのライコネンも他チームへの移籍は必至。そして、ミハエルにいたっては今期限りでの引退も考えられ、既にピークは去った状況だ。今期のチャンピオンシップは流石に難しい状況だけに、現時点から来期のチャンピオンシップのことを考えるべきだろう。

2006年06月16日

TF106Bは速さを発揮できるか?

トヨタ モンツァテスト・ニュース(6/13-15) [FMortorsports.nifty]
ラルフ・シューマッハー:エンジンの電子系トラブルのためにやや時間を失ったが、多くの成果を挙げた。大西洋を渡って北米で行われる2連戦を目前に控えたテストで、タイヤとサスペンションのテストに加え、予定されていた異なるリアウィングを試した。
ヤルノ・トゥルーリ:通常よりも低いダウンフォースでの走行に専念し、また、ハードブレーキングでのより高い安定性を確認するなど、典型的なカナダGPへ向けたテストを行った。また、いつも通り、大規模なタイヤテストも実行した。確実なタイヤ選択ができるところまで持ち込めたという確信がある
ゲルト・プファイファー/チーフ・テスト・エンジニア:カナダGPの行われるモントリオールでは、ハードブレーキングでの安定性と、同様に良いトラクションが重要となる。このため、ブレーキに関する作業と、異なるキャンバーなどの設定下でサスペンションに関する実験を行った。

 北米2連戦に向け各チームテストに勤しんでいる、トヨタチームはイタリアのモンツァでテストを実施。ホンダのバトンが出したトップタイムには及ばないものの、今年恒例となっているタイヤテストと、カナダGP向けのセットアップを中心に行ったようだ。

 トヨタがモナコGPでデビューさせたTF106Bは順調に走行を重ねてはいるが、決定的な速さには欠ける印象が強い。実際、マシン自体はポテンシャルを持っていたとしても、タイヤとのマッチングの面でスピードが出ないことは多い。トヨタは今年のシーズン序盤、ブリヂストンとのマッチングに苦しんでいたこともあり、その影響がまだある可能性も高いだろう。テストの中でタイヤテストに加えて、サスペンションのセットアップ関連に関するテストも行われており、よりよい状態でレースに臨むことができるだろう。

ガスコインを欲しがるチームはあるのか?

ガスコイン氏、「次の仕事探し 急いでない」 [FMortorsports.nifty]
ここのところはもっぱらヨットでセーリングをしていたんだ。これまで忙しくてできなかったことをやって楽しんでいるよ。次の仕事はまだ考えていない。当面はゆっくりするつもり……

 トヨタのテクニカルディレクター職を追わたガスコインだが、今期いっぱいはトヨタとの契約もあり、他チームとは契約できないようだ。そのことから、今年いっぱいはのんびりすごしているようだが、水面下ではガスコインに接触するチームもあるようだ。

 実際、ガスコインがトヨタチームに与えた影響は少なくなく、ガスコインのようなポジションのスタッフを欲しているチームは少なくないだろう。ただ、マクラーレンやルノー、フェラーリなどのトップチームへの移籍は事実上難しいだろう。また、本人もわざわざ下位チームの少ない予算の中でチーム運営を行いたいとは思っていないだろう。さらに、ガスコインは住まいのあるイギリスでの勤務を希望していると言うこともあり、現時点でガスコインが移籍できるチームは無い状況とも言える。

 ここ数年、ドライバー同様多くのチームスタッフがチーム移籍を果たしているが、そのスタッフの市場の中ではダントツに注目度の高いガスコインだけに、その去就が注目される。

2006年06月15日

カナダでヴィルヌーヴは輝くことができるか?

ビルニューブ、今度はモンツァで輝く [FMortorsports.nifty]
先にポールリカール・テストでもトップタイムを記録して気を吐いた元チャンピオンは、ここモンツァでもいきなり14台中のトップになってその存在感を示した。

 なぜかここのところテストで好タイムをたたき出しているヴィルヌーヴだが、唯一のカナダ人ドライバーということもあり、次戦カナダグランプリでの活躍が期待される。タイヤテストが中心となっているシーズン中のテストだが、BMWは新たなエアロパーツやエンジン周りでのモデファイをしているようだ。

 来期のドライバーラインナップについての情報が飛び交う中、ヴィルヌーヴも来期のシートは確定していない。ここのところ、ポイントを積み重ねているBMWチームだが、ポイントを多く獲得していることもあり、どうしてもハイドフェルドのほうが目立ってしまっているのが事実だ。それだけに、母国カナダGPで上位フィニッシュを決め、来期のシート獲得競争にも一矢報いたいところだろう。

レッドブルはクルサードと来季も契約を交わすか?

クルサード、チームに早期の決断を促す [FMortorsports.nifty]
クルサード:僕はいまフィジカル面でも最高のコンディションにあるし、そしてチームメイトよりも速いことを誰もが知っているよ。僕はニューイのデザインする新しいマシンで一緒に戦うことを望んでいる。もしチームが連続性というものを欲するのであれば、いまこの時期にもう決断をしなければならないんだけどね

 このところ、クルサードがレッドブルに揺さぶりをかけるような話題が飛び交っている。流石にフェラーリが今更クルサードを獲得するとは思えないのだが、レッドブルからしてみれば自身の選択に影響を与える話題でもあるだろう。

 クルサードとしてみれば、レッドブルをトップチームに引き上げることが最大の役割だと理解しているだろうし、残念ながらレッドブルが抱える若手ではその仕事ができないことは明らかだろう。マクラーレンから移籍してきたニューイにとっても、クルサードからのフィードバックは何よりも重要だろうし、今年の結果を見ている限りやはりクルサードはチームにとってドライバーとして必要だといえる。

 クルサードははなから他チームへの移籍など考えておらず、また、レッドブルとしても最終的にはクルサードと契約することをイメージしているはずである。なかなかお互いの将来が決まらないのは、この両者の駆け引きが続いていることに他ならないからであろう。

エディー・ジョーダン、引退後もお騒がせ</