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2007年04月27日

ホンダは難破船なのか

「バトンは難破船捨てない」と、マネージャー
リチャード・ゴダード:バトンがこうした状況のチームを捨てることはあり得ない。彼は難破船から脱出するようなことは考えていないよ

 今年のホンダの不振は確かに見てられない状況であるといえる。そして、その全く期待はずれのマシンをドライブする羽目になってしまった、ドライバーはとりわけ悲惨な状態であるといえるだろう。しかし、このホンダのマシンはスーパーアグリのマシンのように開幕戦でシェイクダウンするような状況ではなかったはずだ。ある程度のテストをこなした上で、オーストラリアGPに挑んだはずだ。にもかかわらずこのような結果になっていることを考えれば、現在に至るまでにドライバーができることは十分にあったのではないだろうか。

 マネージャーがバトンは離脱しないとコメントすることは簡単だ。ただ、現時点ではバトンは相当やる気を無くしているという情報を多く目にする。契約問題でこじれただけにバトンがホンダを離脱するのは難しいことも十分予想される。今年の状況を単にチームのせいにするのではなく、自身もチームの一員として共にチームを立て直すことができればバトンはさらに成長することができるだろう。

ハウグの発言に深い意味はない

メルセデス首脳、「アロンソ ナンバーワンじゃない」
ノルベルト・ハウグ:アロンソがチャンピオンだからといって、別に彼がチームの中でナンバーワンという訳じゃないよ。そもそもわれわれのチームではドライバーに序列をつけたことがない。そしてこれはこれからもずっと変わることはないだろう

 ハウグが敢えてこのようなことに言及したことから、アロンソのマクラーレン内での立場を勘ぐる人たちも多いだろうが、このチームは以前から同様のことを言い続けており特別な意味など無いだろう。マクラーレン内でも確かにハミルトンの価値を高評価するスタッフは少なくないだろう。しかし、開幕3戦の結果のみでアロンソの評価が絶対的に低くなることはないだろう。

 今のところミスらしいミスをみせないハミルトンの評価が急上昇しているのは十分理解できる。しかし、シーズン争いはまだまだ序盤、ハミルトンが後半に入ってもアロンソと同等のポジションにいるのなら確かにその評価は確実なものとなり、アロンソの相対的な評価が下がる可能性はあるのかもしれない。ただ、チームとしては現時点ではそのような評価を下すには至っていないだろう。

カスタマーシャシーであるかどうか

スパイカーの『調停持ち込み』をFIA会長支持
マックス・モズレー:しかし2007年においては、F1レギュレーションという意味ではなくF1チーム間のコンコルド協定という点で問題になっている訳だ。解釈に疑問があるというのなら、これを調停に持ち込んで決着をつけるというのはいいことなのではないか。

 このモズレーの発言から、スパイカーが今年度のトロロッソ及びスーパーアグリのマシンに対する問題について、FIAとしては関知しないという姿勢を明確にしたようだ。実際、来年からはカスタマーシャシー自体の導入が決定されており、今年度のカスタマーシャシーの問題にFIAが関わる必要性は低いと考えているのだろう。

 カスタマーシャシーの問題については、カスタマーシャシー云々以前にトロロッソ及びスーパーアグリのマシンがカスタマーシャシーであるかどうかの判断が必要だろう。トロロッソのベルガー、スーパーアグリの鈴木両代表のコメントを見る限り、自チームのマシンがカスタマーシャシーと呼べるかどうかの時点でスパイカーとは全く異なる意見を持っており、そう簡単に解決できる問題ではないと思われる。スパイカーとしては、今期のトップ10入りがかなり厳しい状況であることを認識しており、分配金の面からもこの2チームに対してアピールすることはチームの存続にも関わると考えているのだろう。

 どちらにしても、この問題はそう簡単に解決には至らないと予想される。

ナイトレース自体に意味はあるのか

FIA会長、「ナイトレースは安全確保が大前提」
マックス・モズレー:ナイトレースの可能性が論じられていることは理解している。しかしまず考えられるあらゆる問題点について、詳細に検討を尽くさなければならない。いちテレビ放映の事情だけでなく、すべてについて、ね。とりわけ大前提となるのが安全の確保で、これは絶対に譲れない

 このところエクレストンが言及しているナイトレースについて、FIAのモズレーもその可能性について言及している。モズレーは安全性について述べているのだが、それ以前に本当にナイトレースでのF1開催に意味があるのか問いたい。

 確かにヨーロッパでのテレビのことを考えれば、時差的にみても夜間開催を検討する価値は十分にあるかもしれない。ただ、F1というレース的に夜開催する意味があるのかと問われればデメリットが相当あるといわざるを得ないだろう。安全面然り、実際の現場での興行然りだ。

 どちらにしてもこの問題はエクレストンが押し切ってよい問題ではない。チームも含め深い議論を交わす必要があると言えるだろう。

2007年04月24日

というわけで

今年もやっと書き始めましたー。国内のレースが中心となっていますが、今後はF1を生で見る機会も増えそうです。これまでよりは、緩いテンションでF1系のニュースは噂にコメントしていきますので、よろしゅう。

ハイドフェルドは謙虚だということか

ハイドフェルド、「健闘はマシンが良くなっただけ」
ニック・ハイドフェルド:今年とてもうまくやっていると言われるけれど、僕自身は別に変わっていない。いつものように精一杯の仕事をしているだけで、変わったのはクルマが良くなったからなんだよ。

 2年目のBMWのあまりの躍進ぶりに様々なメディアが注目する中、ステアリングを握るハイドフェルドはマシンの優位性を口にするのみだ。確かに開幕3戦はうまくいったかもしれないが、ヨーロッパラウンドに入る第4戦からは多くのチームがマシンのアップデートをしてくるはずだ。BMWからすれば、フェラーリ、マクラーレンの2強ではなく、ウィリアムズやトヨタ、ルノーなどのチームがまずはBMWからみた直接的なライバルになってくるだろう。その展開のことを見据えた上での発言ではないだろうか。

 昨年さんざんもてはやされた若きチームメイトのクビサに対し、今年のハイドフェルドはきっちり着実にポイントを積み重ねている(第3戦終了時点で、ハイドフェルド15ポイントに対しクビサは3ポイントの獲得にとどまっている)。表彰台に立っていないのでどうしても地味な印象が拭えないのだが、選手権では5番手の位置につけておりそういう意味では現状で得られる最高の状況だと言える。本人の性格もあるだろうが、今ここで敢えて大口を叩く必要性は全くないのだろう。

ライコネンに必要なのは技術力なのか?

ライコネンに『技術力』加われば……
ペーター・ザウバー:もしも彼がさらに技術面にも関心を持っていたなら恐るべきドライバーになるんじゃないか、という意見もあるようだが、どうだろ。

 現状で、フェラーリ内でライコネンが置かれているポジションは、ミハエルの時のポジションとは全く異なるものであり、むしろドライバーとしては自然なポジションに置かれているのでは無かろうか。ミハエルの様な希有なドライバーと比べること自体間違っている気がしてならないのだが、ライコネンは自分自身でフェラーリというチームで何をしなくてはならないかは気づき実践してゆくのでは無かろうか。

 もちろん、ミハエルに頼るのは容易だし、ミハエルは今のポジションならライコネンをサポートせざるを得ないだろう。ただ、ライコネンは自分自身のやり方でフェラーリでチャンピオンを獲得できればそれに超したことは無いと考えているだろう。ミハエルの助言によってマイナスの効果が現れてしまう可能性だって十分あり得るはずだ。

 今年、ライコネンがチャンピオンになれるかどうか。ペーター・ザウバーが指摘しているようなドライバーになるかどうかは、今年のチャンピオンシップにかかっていると言えるだろう。

プロドライブ以外に交渉する相手がいるのか?

デニス代表、「プロドライブの件は時期尚早」
2008年はレギュレーションが変わるので、われわれももう一つのチームのシャシーを供給する方向で考えている。またプロドライブと話をしたことも事実だ。一度だけだがね。

 もはや誰もがプロドライブにシャシーを提供するのは既定路線と思われている中、マクラーレンのロン・デニスがこのような発言をしている。現時点でプロドライブが独自シャシーを開発し始めているというニュースも無い状況では、プロドライブからしてみればもはやマクラーレンからのシャシー供給を受ける以外の選択肢は無いと言えるだろう。

 今回のデニスの発言は、単にプロドライブ側への牽制の意味合いが強く、交渉を容易にさせないという売らず気であると考えられるだろう。また、デニスとマクラーレンの関係も微妙な状態が続いており、デニスからしてみれば様々なオプションを考えている最中と取ることもできそうだ。

今のホンダの状況を理解しているのだろうか?

クリエン、テストドライバー生活に充足感
いいかい、アロンソはルノーでテストドライバーだったし、マッサもフェラーリでそれぞれテストドライバーとして経験と知識とを身につけたんだ。今年の新しいルールでは走行距離が制限されるけれど、だから僕は今のテストドライバーという生活に不満はないよ。

 楽観的といえばそれまでだが、さすがに現時点のホンダの状況は、アロンソとマッサがそれぞれテストドライバーを行っていたチームの状況とは違いすぎるだろう。レギュラードライバーが絶望的なコメントを出す中、このクリエンの発言はホンダの現状を楽観視しすぎていると言えるのでは無いだろうか。

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