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2007年06月30日

スーパーアグリ フランスGPフリー走行ニュースリリース

S・アグリ フランスGPフリー走行ニュース
アンソニー・デビッドソン:タイヤのオプションによってかなり大きな差があったので、今週末はどのチームにとってもタイヤが難しいポイントとなるだろう
佐藤琢磨:2種類のタイヤの反応が異なり、とても興味深い日だった。今日、集めることができた大量のデータを分析する必要がある。

 カナダGP、タイヤの選択で琢磨が6位入賞を果たしたのは記憶に新しいが、その快挙の要因となったタイヤ選択の妙がここフランスGPでも見ることができるかもしれない。デビッドソンと琢磨の両ドライバーはタイヤ選択に深い関心を持っており、重要なデータが収集できたようだ。琢磨については前戦アメリカGPでのペナルティのため、予選グリッドが10番手降格となる。そのこともあってか、午後はタイムを重視せずひたすら決勝セットアップに時間を費やしていたようだ。

 デビッドソンと琢磨で122周を周回し、ひたすらデータ収集に励んだスーパーアグリ。決勝では両ドライバーの戦略は分けてくると考えられる。特に琢磨については可能な限り燃料を積んでくる可能性が高いだろう。グリッド10番手降格がレースに及ぼす影響は甚大だが、それを逆手にとったレース連略を立ててもらいたいものだ。また、スピードを見せてくれたデビッドソンには予選を可能な限り上位でクリアし、決勝レースでは入賞を狙ってもらいたい。

ホンダ フランスGPフリー走行ニュースリリース

ホンダ フランスGPフリー走行ニュース
ジャッキー・エッケラート:ロングランでは良いペースだったが、ジェンソンもルーベンスも、明日の予選に向けて重要になる、新しいタイヤでのクリーンラップをとることができなかった。明日は、これまでの改良の成果を試すことができるだろう

 こちらも開幕戦の絶不調状態からは脱したとはいえ、以前トップ争い所かセカンド集団にもほど遠いホンダ陣営。ヘレスでのテスト結果が問われるレースとなるが、初日はデータ収集とセッテイングに多くの時間を費やし、またタイムアタック時にクリアラップが取れなかったこともあり順位としては中段以降に沈んでしまった。

 しかし、バトンとバリチェロの両ドライバーも話しているように、この日に得られたデータを解析し土曜日のフリー走行、そして予選に活かすセットアップが見つけられるかがカギになりそうだ。

[参考ニュース]
ホンダ、戦闘力見極めは土曜日に

トヨタ フランスGPフリー走行ニュースリリース

トヨタ フランスGPフリー走行ニュース
ディーター・ガス:一般的に、ここマニクールはラップタイムが非常に接近する傾向にあり、今日も上位15台が1秒以内に入っている。このため、今週末はわれわれの競争力に期待が持てると思っている。また、降雨に見舞われるかも知れないという想定をし、日曜日の天候にも気を配る必要がある

 理想とはほど遠いが、開幕直後のことを考えれば復調してきているトヨタチーム。今回のフランスGPでも順位的には中段に埋もれてしまっているが、ディーター・ガス(チーフエンジニア)のコメントにもあるように上位からのタイム差はそれほどでもなく、展開次第では十分上位入賞の可能性もあるといえるだろう。

 また、天候的に不安定であることもあり、それらの点もレースでは重要なファクターとなるだろう。

TDPの可夢偉がF1前座で魅せてくれた

小林可夢偉、F1関係者の前で初ポール獲得!
小林可夢偉:予選が終わっても自分のポジションがわかっていなかったので、パルクフェルメ(車両保管所)でいきなりカメラマンからストロボを浴びせ掛けられて驚いた

 GP2に参戦する日本人ドライバーが苦戦する中、昨年に引き続きユーロF3に参戦する小林可夢偉がフランスGPの前座レースであるユーロF3第4戦でポールポジションを獲得する快挙を成し遂げた。中嶋一貴、平出晃平などのTDPドライバーがGP2で苦戦中だけに、格下のF3とはいえポールポジションは欧州の日本人ドライバーにとっては久々の朗報だと言えるだろう。

 先日のアメリカGPでは、インディー・プロに参戦する武藤英紀が初優勝を飾っており、今後も日本人の若手ドライバー達が海外のレースで沸かせてくれそうだ。GP2に参戦する、中嶋、平出、そして山本左近にも期待がかかる。

[参考ニュース]
Kobayashi snares Magny-Cours pole. [Crash Net]

涼しさがF1マシンに与える影響

ハミルトンの敵は予想外の涼しい気温だった
初めてタイムアタックにトライした時に突然エンジンが止まってしまったんだけど、あまりに涼しいコンディションだったので、コントロール・システムのプロテクションが作動してしまった結果なんだそうだ。

 フランスGPのフリー走行をライブタイミングをチェックしていてハミルトンのマシンにSTOP表示が出ていることに気づいた。セッション終盤で再びスタートすることができほっとしたが、その原因がマニクールの涼しさにあるということを知り正直驚きを隠せなかった。

 大体この手の機器は熱に弱く、気温が上がりすぎた状況下でトラブルが発生するのが相場だと思っていたが、逆に気温が低すぎてトラブルが起きる事もあるようだ。とは言っても、これはチームの発表であり真実かどうかを知る術は我々には無いのだが、、、。

 フランスGPのフリー走行をライブタイミングをチェックしていてハミルトンのマシンにSTOP表示が出ていることに気づいた。セッション終盤で再びスタートすることができほっとしたが、その原因がマニクールの涼しさにあるということを知り正直驚きを隠せなかった。

2007年06月29日

自信を持つことは悪いことではない

ハミルトン、「フランスGP制覇に自信あり」
ここまで2戦連続ポールTOウィンという破竹の勢いで今週のフランスGPに臨むマクラーレンのルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は、「3戦連続優勝に自信がある」と、ルーキーらしからぬ強気な姿勢をみせている。

 ここまで本人が予想していた以上のレース展開が続き、北米2連戦を2連勝でポイントランキングもトップにたったハミルトン。今回、自信があると語ったのもGP2で走り慣れたコースであり、初走行の北米で2連勝をしているだけに3連勝の可能性を口にするのも当然といえるだろう。

 現時点でハミルトンのマシンに全くトラブルが起きていないということもあるが、今年のマクラーレンの安定性を考えれば突然深刻なトラブルに陥るということも考えづらいだろう。ただ、今後も未来永劫その状な恵まれた状況が続くとは保証できない。また、フェラーリ勢が巻き返してくる可能性も十分ある。まだ、ハミルトンはF1の真の厳しさを理解はしていない。いや知識としては知っているが、実際に身をもって体験しない限り分からないことも多いのだ。問題は、その時に腐ってしまわないよう、自信を持ちつつも常に冷静にそして謙虚にシーズンを考えてゆくことが重要だといえるだろう。

ドーピング検査が今のF1に与える影響

フランスGPで初めて『ドーピング検査』実施
モーターレーシングはスポーツとしてこれまで薬物に関する意識が薄かった競技だが、FIAは国際オリンピック委員会への加入も視野に2年前にWADA(世界アンチ・ドーピング機構)の基準を導入している。

 確かに、F1でのドーピング検査についてはあまり意識したことがなかった。ただ、他のスポーツと同様にある一定の基準下での薬物検査は行ってしかるべきであろう。マシンに対して厳しい基準があることを考えれば、ドライバーに対しても厳しい基準で検査を行うことは理にかなっている。また、F1マシンという常識を越える道具を使う競技であることを考えれば、通常のスポーツ以上に厳しい基準で行うことも重要だといえるだろう。

2007年06月25日

ルノーチームの挽回なるか

ルノー、エンストンの空力部門強化 今季ここまで昨シーズンほどの成績を挙げられていないチャンピオン・チーム・ルノーでは、シャシー部門の本拠地であるエンストン(イギリス)にある空力部門を再構築することを明らかにした。

 昨年まで2年連続のチャンピオンを獲得しながら、今期は優勝はおろか表彰台にすら乗ることができていないルノーチーム。今期の低迷ぶりを見かねたのか、空力部門を再構築することになったようだ。これまでの施設に加え、より精密な空力解析(流体解析)を行う組織を立ち上げたのこと。

 しかし、この手の解析は初めてすぐに結果を出すには至らないと思われ、これらの研究の成果が発揮されるのは来期以降になると思われる。今期のここまでの低迷ぶりについては様々な理由が考えられるが、この時点でこのような開発に着手することを考えれば、やはり今シーズンに対して十分対策を取ったとは言い難いようだ。その点ではアロンソの移籍の決断は正しかったと言えるかもしれない、いや、アロンソの移籍が今期のルノーの状況を生み出しているのかもしれないが。

2007年06月24日

ライコネンの調子が悪いだけなのか?

フェラーリ首脳、「ライコネンまだ本領じゃない」
ルカ・モンテツェモロ:かつてシューマッハは自分のライバルとしてアロンソとライコネンの名前を挙げていたし、またアロンソも同様のことを言っていた。つまり、ライコネンがそれだけの潜在能力を秘めていることは間違いないことなんだ。確かに今年のマクラーレンのマシンは戦闘力があるし、二人のドライバー・ラインナップは強力だ。しかし、ライコネンが今後本来の調子を取り戻すことができれば、われわれはライバルと互角に戦うことができる筈だと確信しているよ

 このモンテツェモロの発言には不信感を抱きたくなってしまう。ライコネンのへの評価が絶対的ではなく、ライコネン自身の調子に触れる2点についてだ。

 まず、ライコネンを評価するためになぜ引退したミハエルと、他チームのドライバーであり続けているアロンソを引き合いに出さなくてはならないのだろうか。確かに、両チャンピオンのライコネンへの評価が高いことはライコネンのポテンシャルを表わす重要なものだと言える。しかし、なぜ自分のチームのドライバーについて今年の働きや走りについて語ることができないのだろうか。

 次にライコネン自身の調子について語っている点、同じマシンを駆るマッサも今年のマクラーレンに追いつくことは難しい。ドライバー以前に、自分たちのマシンについてもう少し言及する必要があるのではないか。

 ミハエルの代わりにライコネンを呼び寄せた際、フェラーリは確実にライコネンが速さを発揮すると信じて疑わなかった。しかし、現実はマクラーレンはおろかチームメイトにもスピードで劣るライコネンの姿を見て大きく落胆しているのだろう。色々な噂が飛び交う中、ドライバーを信じドライバーが速さを出せる環境を整えるのがチームの仕事。もちろんドライバー自身も変わらなければならない。もし、本当にドライバーが変わる事が最重要課題であるのならそのことをきっちりと伝える必要性もある。それらの点から、このモンテツェモロの発言は歯切れの悪さを印象づけるものとなっている。

アロンソは周りに惑わされる必要はない

アロンソ、「ハミルトンの方が幸運だっただけ」
確かに僕はいま強力なチームメイトにポイントで先行を許しているけれど、これまではハミルトンのほうがちょっと運に恵まれていただけさ。
ハミルトンと話をしない、なんてことはないさ。僕らはお互い常に話をして情報交換しているし、書かれているようなことは間違いだよ

 ハミルトンが2連勝し、ポイントランキングでもトップに立ったことから、マクラーレンのチームメイト同士の確執を噂する情報が多く出てきた。しかし、2年連続チャンピオンのアロンソはそれらの報道などに反応する必要は全くない。確かにハミルトンは速くそして強いが、そのスピードにアロンソが過剰反応する必要は無く、着実にポイントを重ね勝つことができる時にきっちりと勝てばよいのだ。

 アロンソが語る「運」という要素も重要だ。コレまではハミルトンに不運が降りかかったことはないが、それが今シーズン続くとは言えない、それがレースというものなのだ。アロンソはこれまでの経験からそのことを十分熟知しているはずだ。

 このまま行くと今シーズンはマクラーレンチームメイト同士のチャンピオン争いになる可能性は十分あり得る。ロン・デニスからしてみればセナとプロストで最強を極めて以来のシーズンとなりそうだ。それだけに、この2人の有能なドライバーが本来の速さと強さを十分に発揮できるよう環境を整えることが最重要課題とも言えるだろう。

2007年06月23日

マクラーレンの自体の進化を止めることはできない

マクラーレン首脳、「さらなる進化できた」
マーティン・ウィットマーシュ:用意された膨大な量のプログラムを、テストチームは精力的にこなしてくれたよ。これでさらなる進化ができたと確信するね。フランスGPの戦いが楽しみだよ。

 3日間のシルバーストンのテスト。特段速いタイムを出しているわけではなく、一見、あまりいい結果になっていないと感じてしまうのだが、マクラーレンはスピードを求めているテストを行っていないということもあり、逆にその余裕のタイムがマクラーレンのマシンの進化を物語っているようでならない。

 もちろんフェラーリも進化を続けていることに間違いはないのだが、マクラーレンはそれ以上のスピードで進化しているようだ。どのチームもマクラーレンの進化を止めることはできない、自分たちが進化しなくてはならないのだ。このテストではどのチームも地道な開発テストを行っているようであり、それだけに初日2日目とトップタイムをマークしたトヨタ、最終日にトップタイムをマークしたフェラーリの両チームが進化しているとも言えないだろう。

 フランス、イギリスの2戦でマクラーレンの独走を許してしまえば、今シーズンのチャンピオン争いは決まってしまったと言って間違いないだろう。フェラーリを初めとする他チームにはなんとしてもマクラーレンの独走を阻止してもらいたいものだ。

琢磨にとってこのフランスGPは重要だ

ペナルティ覆らず佐藤琢磨、「アンハッピー」
実際にオーバーテイクしようとしたのはバトン(ホンダ)のほうだったんだ。彼はおそらく最初気づかずに行動を始めたんだけど、僕に並んだ頃にイエローに気づき、そしてポジションを元に戻したんだよ。ところがオフィシャルはそれを見て僕がオーバーテイクしたものと判断したんだ。

 琢磨の言い分はおそらく正しく、考え得る限りスチュワードの判断ミスだと言えるだろう。事実としてバトンを抜く結果となってしまったことは間違いないのだが、この出来事がきっかけで琢磨がコースオフしてしまった可能性も十分あり得るだけに、琢磨とチームの言い分が認められなかったのは残念だ。

 フランスGPでの10グリッド降格は決定してしまった。しかし、ここでくさってはいけない。トップチームが同じような裁定ならどうするだろうか? ポールポジションを記録しても11番手に降格されてしまう。スーパーアグリのマシンポテンシャルからすれば、最後尾をギリギリ免れる可能性はあるだろうが、厳しいレース展開には間違いないだろう。設立2年目のチームにとっては決勝レースをあきらめる材料は十分すぎると言える。

 しかしここであきらめてはいけない。10番手降格するという事実からレース戦略を組み立てるべきだろう。完全フルタンクで臨む、1stスティントを極めて軽い状態で戦いとにかくマシンを抜きまくる、戦略はそれなりに考えられるはずだ。とにかく、ここであきらめずに一台でもマシンを多く抜き去ることだけを考えれば、予想外の展開だってあるはずだ。琢磨には是非ともフランスGPで我々を驚かす様な走りを見せてもらいたいものだ。

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