F1 第1戦オーストラリアGP 決勝

F1 2014年の 開幕戦 オーストラリアGPの決勝レースが16日(日)、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われました。

前日の予選では、Q1途中からウェットコンディションとなり、混乱の予選となりましたが、結局PPは、メルセデスAMGのL.ハミルトン、2ndには、地元レッドブルのD.リカルドが初フロントローを獲得。Q3終了直前までは、トップタイムを出していたが、ラストアタックで、ハミルトンにPPを奪われた。以下、 N.ロズベルグ (メルセデスAMG)、K.マグヌッセン (マクラーレン)、F.アロンソ( フェラーリ)、J.E.ベルニュ (トロ・ロッソ)、N.ヒュルケンベルグ (F.インディア)、D.クビアト (トロ・ロッソ )、F.マッサ( ウィリアムズ)、J.バトン (マクラーレン)のトップ10。

ここで、気になったのが、意外と上位につけたトロロッソの2台。雨の予選で、少し混乱があったにせよ、ベルニュと初GPのクピアドがしっかりとQ3に進出したこと、ルノーエンジンユーザーの中では、2台ともしっかりと走行できていたことに、いい意味で期待を裏切られました。同様に、マクラーレンや、ウィリアムズもメルセデスAMGには及ばないが、まずますの予選結果ではなかったかと思います。

逆に、フェラーリやレッドブルのS.ヴェッテルなど、マシンの扱いなどに苦慮したのか、うまく予選を戦うことができなかったドライバーも多くいたこともあり今回の予選の結果が出たのかと思います。パワーユニットの変更により、マシンの制動性など未だ方向性がしっかりと出せていないチームやドライバーにとっては、この開幕戦は相当困難なGPだったのかもしれません。

今年からF1にカンバックしたケータハムの可夢偉は、非力なマシンにも関わらず、Q1を突破し、予選14位につけ、開幕戦を迎える。やはり、決勝では、ルノーエンジンを中心としたマシンが持つかどうか、このレースで生き残れれば、入賞ということも期待したいところです。

さて、決勝ですが、ドライコンディションの中、新F1マシンの野太いターボエンジン音を響かせながら、各車スタートを切りました。

スタート直後に日本人ファンにとってショッキングなシーンを観る事となった可夢偉がブレーキングミスで、マッサのマシン後方に衝突して両者ともその場でリタイア。クラッシュ直後の映像だけで観ると、可夢偉の気持ちが空回りしたのかなと思っていましたが、その後調査の結果、マシントラブルに起因するものと判明しました。

下位チームによくありがちな「マシントラブル」により、マッサのマシンを巻き込んでのリタイヤ。特に、マッサのウィリアムズでの初レースでどんな走りを見せてくれるのか、マシンの調子良さからも判断しても入賞は確実だったと思われるだけに、次回のセパンでいいレースを見せて欲しいですね。可夢偉もそうですが、今のマシンだと完走することを目標設定にしたマシン作りが先決かもしれませんね。「壊れないマシン作り」、今年のF1で生き残るポイントかもしれません。

その後も、波乱は、まだまだ続きました。

PPからスタートしたL.ハミルトン(メルセデス)や昨年度チャンピオンのS.ベッテル(レッドブル)がいずれもレース序盤でマシントラブルによりリタイア。

開幕戦でリタイヤするケースは、実は、今年のチャンピオン争いにも影響が出る可能性を秘めています。ここ10年ぐらいの開幕戦を見ていても、開幕戦で少なくてもトラブルフリーでマシンを走行させて、上位でフィニッシュすること。これが、ドライバーにとって1年のレースを戦うためのバロメーターとなることと思います。スタートで躓くはあまりいいものではないですからね。どんな時でも。やはり、ベッテルは今年の序盤はかなり厳しいかもしれませんね。逆にハミルトンはベッテルの深刻さから比べると、現時点ではそんなに心配しなくてもいいのかもしれませんね。

レース全般で、今回気になったのがウィリアムズのV.ボッタス。

今年のウィリアムズのマシンは、エンジンをメルセデスに変え、テストでも好調だったマシンで、チームメイトのF.マッサと共に開幕戦で台風の目になりそうな予感がしていましたが、マッサはスタート直後にリタイヤしてしまったので、ボッタスにチームの全てが集中することとなりましたが、序盤で、リヤタイヤを壁にヒットしてバーストさせるトラブルを起こし、それに伴いセーフティーカーでの走行。入賞圏外まで順位を落としたぼったすでしたが、そこから驚異の追い上げを敢行し、フェラーリのアロンソまであと数秒まで追い込んでの入賞を獲得しました。

これだけ、出入りの激しいレースをしていても入賞できる今年のウィリアムズのマシン。もしトラブルフリーならと考えると、今回の決勝レースの上位争いにウィリアムズの2台とも絡んでいたのは間違いなかったことと思います。今年のウィリアムズ、侮れないかもしれません。

ということで、決勝レースのウィナーは、2位に20秒以上の大差をつけてメルセデスAMGのN.ロズベルグが優勝し、自身通算4勝目をマークしました。しかも、メルセデスエンジンとしての100勝目のおまけ付き。

2位にはD.リカルド(レッドブル)がF1初表彰台。3位にはK.マグヌッセン(マクラーレン)がデビューレースで表彰台を獲得。デンマーク人として初のF1表彰台となった。ここ最近でのデビューレースでの表彰台獲得は、2007年のL.ハミルトン、1996年のJ.ヴィルヌーブと約10年ぐらいに1回は出ていますね。このドライバー、ご存知の方はいるかと思いますが、父親は、元F1ドライバーでマクラーレンでもドライブ経験のある、Y.マグヌッセン。早速父親も果たせなかった表彰台獲得をあっさりとやってのけてしまった。今後の成長と活躍が楽しみなドライバーですね。

以下、J.バトン(マクラーレン) 、F.アロンソ (フェラーリ)、V.ボッタス( ウィリアムズ)、N.ヒュルケンベルグ (F.インディア)、K.ライコネン( フェラーリ)、J.Eベルニュ( トロ・ロッソ)、D.クビアト(トロ・ロッソ)のトップ10となりました。D.クビアトは、この入賞により、S.ベッテルが持っていたF1の最年少ポイント獲得記録を更新したこととなった。

※その後、2位のD.リカルドの失格処分が出たため、順位が繰り上がりましたが、3月19日時点では、控訴中とのこと。(多分ダメかと思いますが…)

今年のF1はひょっとしたら、マシン変革に伴う「世代交代」がやってくるのかもしれません。リカルド、マグヌッセン、ボッタスなど、今まで表彰台では見たことない若いドライバーたちがこれから序盤で観る事ができるのなら、相当混沌としたチャンピオン争いになることでしょう。

また、3メーカーのエンジンバランスも、現時点ではメルセデスが圧倒的に良く、ルノーも、テストの頃方比べると改善されているものの、壊れたりと信頼性はイマイチ。フェラーリに至っては、速さがイマイチのようで、マシンとの相性なども今後検討する必要があるのかもしれません。

次戦のマレーシアはかなりの高温多湿で、ここ数年でも、レース中に「スコール」が降り、レースを混乱させる要因となっています。

暑さとスコール。自然の猛威に振り回される中、エンジン数が昨年以上に制限され、エンジンにとっては相当過酷な環境の中でエンジンを壊さずに、生き残る方法を各チーム検討してくることと思います。

開幕戦の勢いで、メルセデスAMGが2連勝するのか、はたまた他のドライバーが優勝するのか、楽しみですね。

個人的には、ウィリアムズの優勝を久々見てみたい。

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