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2007年07月22日

ハミルトンアクシデントの原因はホイールナットの締めの問題

「タイヤが事故原因ではない」、ブリヂストン
キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー:今回われわれが供給した2種類のタイヤについては、いずれも安全が確認されていて、もちろんハミルトンの事故の原因はタイヤに起因するものではない。正確な原因については現在チームが調査中である

 車載カメラの映像を見る限り、原因はタイヤ以外の部分にあることは明らかだろう。

ハミルトンの事故原因は取り付け不良?
ロン・デニス:おそらくインパクトレンチのトラブルによるものだろう。アロンソのほうにトラブルが出なかったことはラッキーだった

 原因がホイールガンのトラブルと言うこともあり、同じようなトラブルがアロンソに発生しなかったのは不幸中の幸いだろう。また、レース前にこのようなトラブルが出たのもよかった。ただ、マクラーレンの様なトップチームがこのようなトラブルに遭遇してしまうのは頂けない。中盤以降のレースでは落とすことのできないレースが続くだけに、このようなトラブルが発生しないようにしてもらいたいものだ。

 それにしても、250km/h近いスピードでのクラッシュにもかかわらず、ハミルトンが無傷であったことに驚きを隠せない。カナダのクビサ、フォーミュラニッポンの鈴鹿でのトレルイエの大クラッシュ等、現在のレーシングマシンの安全性には感心させられるばかりだ。

2007 F1 Europe Grand Prix

 MS-EXにレビューなどを掲載しました。

2007 F1 Europe Grand Prix Qualifying Result
2007 F1 Europe Grand Prix Saturday Practice Result
2007 F1 Europe Grand Prix Qualifying Comment
2007 F1 Europe Grand Prix Saturday Practice Comment

また、本日はMS-EXにてライブコメントを実施します。あと、ハミルトンは決勝出走が決定しました。

2007年07月01日

2007 F1 France Grand Prix Race Live Comment

2007 F1 France Grand Prix Race Live Commentはこちらです

ウェットはアロンソに運を運んでくるのか

不運のアロンソ、「雨のレース望む」
明日はグリッド中盤からのスタートを余儀なくされるから、危険は増すし難しいレースになるだろう。雨が降ったら余計だけれど、でも僕はそのほうを望むよ。ウェットレースで得られるものは、僕のほうが大きい筈だからね

 確かに決勝を10番手グリッドからスタートするアロンソにしてみれば、総合力で勝るマシンを持っているのだからウェットのコンディションを望みたいのは当然だ。実際、決勝レースはウェットコンディションになる可能性が高い状況ならなおさらだ。

 今回トラブルを抱えて予選Q3をアタックできなかったのは不運だ。しかし、アロンソのコメントからはその不運を引きずり、半ば諦め的な雰囲気を感じざるを得ない。2年連続チャンピオンとはいえ、まだまだ精神的にはベテランドライバーには至っていないのかもしれない。このような状況下でも、常にチャンピオンシップのことを考え立ち向かう姿勢が重要だろう。

余裕のコメントのマッサ

ポールのマッサ、「雨になっても大丈夫」
マッサ:明日は雨になるかも知れないけれど、マシンはどんな状況でもバランスがいいので大丈夫さ

 ポールポジションを取ることができたからこそのコメントなのだが、私にはどうしても昨日の予選終了後の表情が忘れられない。これまでのマッサを考えれば、爆発的に喜びを表現してもおかしくないシチュエーションだったはずなのだが、、、。ただ、マッサがもう一回り大きくなった、そう考えれば予選ポールだけでぬか喜びはせず、きっちりと決勝レースを見据え冷静な自分を保ち続けることが必要だと思っているのかもしれない。

 ただ、雨が降ったとしても全員が同じコンディション、タイヤも同じものを使う。その点で、レース戦略が大きく崩されてしまうことはないだろう。マッサがその時の展開をこなすことができるよう望むばかりだ。

2007年06月30日

TDPの可夢偉がF1前座で魅せてくれた

小林可夢偉、F1関係者の前で初ポール獲得!
小林可夢偉:予選が終わっても自分のポジションがわかっていなかったので、パルクフェルメ(車両保管所)でいきなりカメラマンからストロボを浴びせ掛けられて驚いた

 GP2に参戦する日本人ドライバーが苦戦する中、昨年に引き続きユーロF3に参戦する小林可夢偉がフランスGPの前座レースであるユーロF3第4戦でポールポジションを獲得する快挙を成し遂げた。中嶋一貴、平出晃平などのTDPドライバーがGP2で苦戦中だけに、格下のF3とはいえポールポジションは欧州の日本人ドライバーにとっては久々の朗報だと言えるだろう。

 先日のアメリカGPでは、インディー・プロに参戦する武藤英紀が初優勝を飾っており、今後も日本人の若手ドライバー達が海外のレースで沸かせてくれそうだ。GP2に参戦する、中嶋、平出、そして山本左近にも期待がかかる。

[参考ニュース]
Kobayashi snares Magny-Cours pole. [Crash Net]

涼しさがF1マシンに与える影響

ハミルトンの敵は予想外の涼しい気温だった
初めてタイムアタックにトライした時に突然エンジンが止まってしまったんだけど、あまりに涼しいコンディションだったので、コントロール・システムのプロテクションが作動してしまった結果なんだそうだ。

 フランスGPのフリー走行をライブタイミングをチェックしていてハミルトンのマシンにSTOP表示が出ていることに気づいた。セッション終盤で再びスタートすることができほっとしたが、その原因がマニクールの涼しさにあるということを知り正直驚きを隠せなかった。

 大体この手の機器は熱に弱く、気温が上がりすぎた状況下でトラブルが発生するのが相場だと思っていたが、逆に気温が低すぎてトラブルが起きる事もあるようだ。とは言っても、これはチームの発表であり真実かどうかを知る術は我々には無いのだが、、、。

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2007年06月29日

自信を持つことは悪いことではない

ハミルトン、「フランスGP制覇に自信あり」
ここまで2戦連続ポールTOウィンという破竹の勢いで今週のフランスGPに臨むマクラーレンのルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は、「3戦連続優勝に自信がある」と、ルーキーらしからぬ強気な姿勢をみせている。

 ここまで本人が予想していた以上のレース展開が続き、北米2連戦を2連勝でポイントランキングもトップにたったハミルトン。今回、自信があると語ったのもGP2で走り慣れたコースであり、初走行の北米で2連勝をしているだけに3連勝の可能性を口にするのも当然といえるだろう。

 現時点でハミルトンのマシンに全くトラブルが起きていないということもあるが、今年のマクラーレンの安定性を考えれば突然深刻なトラブルに陥るということも考えづらいだろう。ただ、今後も未来永劫その状な恵まれた状況が続くとは保証できない。また、フェラーリ勢が巻き返してくる可能性も十分ある。まだ、ハミルトンはF1の真の厳しさを理解はしていない。いや知識としては知っているが、実際に身をもって体験しない限り分からないことも多いのだ。問題は、その時に腐ってしまわないよう、自信を持ちつつも常に冷静にそして謙虚にシーズンを考えてゆくことが重要だといえるだろう。

ドーピング検査が今のF1に与える影響

フランスGPで初めて『ドーピング検査』実施
モーターレーシングはスポーツとしてこれまで薬物に関する意識が薄かった競技だが、FIAは国際オリンピック委員会への加入も視野に2年前にWADA(世界アンチ・ドーピング機構)の基準を導入している。

 確かに、F1でのドーピング検査についてはあまり意識したことがなかった。ただ、他のスポーツと同様にある一定の基準下での薬物検査は行ってしかるべきであろう。マシンに対して厳しい基準があることを考えれば、ドライバーに対しても厳しい基準で検査を行うことは理にかなっている。また、F1マシンという常識を越える道具を使う競技であることを考えれば、通常のスポーツ以上に厳しい基準で行うことも重要だといえるだろう。

2007年06月25日

ルノーチームの挽回なるか

ルノー、エンストンの空力部門強化 今季ここまで昨シーズンほどの成績を挙げられていないチャンピオン・チーム・ルノーでは、シャシー部門の本拠地であるエンストン(イギリス)にある空力部門を再構築することを明らかにした。

 昨年まで2年連続のチャンピオンを獲得しながら、今期は優勝はおろか表彰台にすら乗ることができていないルノーチーム。今期の低迷ぶりを見かねたのか、空力部門を再構築することになったようだ。これまでの施設に加え、より精密な空力解析(流体解析)を行う組織を立ち上げたのこと。

 しかし、この手の解析は初めてすぐに結果を出すには至らないと思われ、これらの研究の成果が発揮されるのは来期以降になると思われる。今期のここまでの低迷ぶりについては様々な理由が考えられるが、この時点でこのような開発に着手することを考えれば、やはり今シーズンに対して十分対策を取ったとは言い難いようだ。その点ではアロンソの移籍の決断は正しかったと言えるかもしれない、いや、アロンソの移籍が今期のルノーの状況を生み出しているのかもしれないが。

2007年06月24日

ライコネンの調子が悪いだけなのか?

フェラーリ首脳、「ライコネンまだ本領じゃない」
ルカ・モンテツェモロ:かつてシューマッハは自分のライバルとしてアロンソとライコネンの名前を挙げていたし、またアロンソも同様のことを言っていた。つまり、ライコネンがそれだけの潜在能力を秘めていることは間違いないことなんだ。確かに今年のマクラーレンのマシンは戦闘力があるし、二人のドライバー・ラインナップは強力だ。しかし、ライコネンが今後本来の調子を取り戻すことができれば、われわれはライバルと互角に戦うことができる筈だと確信しているよ

 このモンテツェモロの発言には不信感を抱きたくなってしまう。ライコネンのへの評価が絶対的ではなく、ライコネン自身の調子に触れる2点についてだ。

 まず、ライコネンを評価するためになぜ引退したミハエルと、他チームのドライバーであり続けているアロンソを引き合いに出さなくてはならないのだろうか。確かに、両チャンピオンのライコネンへの評価が高いことはライコネンのポテンシャルを表わす重要なものだと言える。しかし、なぜ自分のチームのドライバーについて今年の働きや走りについて語ることができないのだろうか。

 次にライコネン自身の調子について語っている点、同じマシンを駆るマッサも今年のマクラーレンに追いつくことは難しい。ドライバー以前に、自分たちのマシンについてもう少し言及する必要があるのではないか。

 ミハエルの代わりにライコネンを呼び寄せた際、フェラーリは確実にライコネンが速さを発揮すると信じて疑わなかった。しかし、現実はマクラーレンはおろかチームメイトにもスピードで劣るライコネンの姿を見て大きく落胆しているのだろう。色々な噂が飛び交う中、ドライバーを信じドライバーが速さを出せる環境を整えるのがチームの仕事。もちろんドライバー自身も変わらなければならない。もし、本当にドライバーが変わる事が最重要課題であるのならそのことをきっちりと伝える必要性もある。それらの点から、このモンテツェモロの発言は歯切れの悪さを印象づけるものとなっている。

アロンソは周りに惑わされる必要はない

アロンソ、「ハミルトンの方が幸運だっただけ」
確かに僕はいま強力なチームメイトにポイントで先行を許しているけれど、これまではハミルトンのほうがちょっと運に恵まれていただけさ。
ハミルトンと話をしない、なんてことはないさ。僕らはお互い常に話をして情報交換しているし、書かれているようなことは間違いだよ

 ハミルトンが2連勝し、ポイントランキングでもトップに立ったことから、マクラーレンのチームメイト同士の確執を噂する情報が多く出てきた。しかし、2年連続チャンピオンのアロンソはそれらの報道などに反応する必要は全くない。確かにハミルトンは速くそして強いが、そのスピードにアロンソが過剰反応する必要は無く、着実にポイントを重ね勝つことができる時にきっちりと勝てばよいのだ。

 アロンソが語る「運」という要素も重要だ。コレまではハミルトンに不運が降りかかったことはないが、それが今シーズン続くとは言えない、それがレースというものなのだ。アロンソはこれまでの経験からそのことを十分熟知しているはずだ。

 このまま行くと今シーズンはマクラーレンチームメイト同士のチャンピオン争いになる可能性は十分あり得る。ロン・デニスからしてみればセナとプロストで最強を極めて以来のシーズンとなりそうだ。それだけに、この2人の有能なドライバーが本来の速さと強さを十分に発揮できるよう環境を整えることが最重要課題とも言えるだろう。

2007年06月23日

マクラーレンの自体の進化を止めることはできない

マクラーレン首脳、「さらなる進化できた」
マーティン・ウィットマーシュ:用意された膨大な量のプログラムを、テストチームは精力的にこなしてくれたよ。これでさらなる進化ができたと確信するね。フランスGPの戦いが楽しみだよ。

 3日間のシルバーストンのテスト。特段速いタイムを出しているわけではなく、一見、あまりいい結果になっていないと感じてしまうのだが、マクラーレンはスピードを求めているテストを行っていないということもあり、逆にその余裕のタイムがマクラーレンのマシンの進化を物語っているようでならない。

 もちろんフェラーリも進化を続けていることに間違いはないのだが、マクラーレンはそれ以上のスピードで進化しているようだ。どのチームもマクラーレンの進化を止めることはできない、自分たちが進化しなくてはならないのだ。このテストではどのチームも地道な開発テストを行っているようであり、それだけに初日2日目とトップタイムをマークしたトヨタ、最終日にトップタイムをマークしたフェラーリの両チームが進化しているとも言えないだろう。

 フランス、イギリスの2戦でマクラーレンの独走を許してしまえば、今シーズンのチャンピオン争いは決まってしまったと言って間違いないだろう。フェラーリを初めとする他チームにはなんとしてもマクラーレンの独走を阻止してもらいたいものだ。

琢磨にとってこのフランスGPは重要だ

ペナルティ覆らず佐藤琢磨、「アンハッピー」
実際にオーバーテイクしようとしたのはバトン(ホンダ)のほうだったんだ。彼はおそらく最初気づかずに行動を始めたんだけど、僕に並んだ頃にイエローに気づき、そしてポジションを元に戻したんだよ。ところがオフィシャルはそれを見て僕がオーバーテイクしたものと判断したんだ。

 琢磨の言い分はおそらく正しく、考え得る限りスチュワードの判断ミスだと言えるだろう。事実としてバトンを抜く結果となってしまったことは間違いないのだが、この出来事がきっかけで琢磨がコースオフしてしまった可能性も十分あり得るだけに、琢磨とチームの言い分が認められなかったのは残念だ。

 フランスGPでの10グリッド降格は決定してしまった。しかし、ここでくさってはいけない。トップチームが同じような裁定ならどうするだろうか? ポールポジションを記録しても11番手に降格されてしまう。スーパーアグリのマシンポテンシャルからすれば、最後尾をギリギリ免れる可能性はあるだろうが、厳しいレース展開には間違いないだろう。設立2年目のチームにとっては決勝レースをあきらめる材料は十分すぎると言える。

 しかしここであきらめてはいけない。10番手降格するという事実からレース戦略を組み立てるべきだろう。完全フルタンクで臨む、1stスティントを極めて軽い状態で戦いとにかくマシンを抜きまくる、戦略はそれなりに考えられるはずだ。とにかく、ここであきらめずに一台でもマシンを多く抜き去ることだけを考えれば、予想外の展開だってあるはずだ。琢磨には是非ともフランスGPで我々を驚かす様な走りを見せてもらいたいものだ。

2007年05月10日

マッサの自信あふれるコメント

マッサ(フェラーリ)も「スペインGPは面白くなる」
これまでよりマシンが接近して最終コーナーに入るため、ストレートエンドでのオーバーテイクが増えるだろうからね。きっと、これまでよりも面白いレースが演じられるんじゃないかな

 このマッサのレースに対するコメントからも、マッサの開幕直後から数戦の弱気な雰囲気は一掃されたようだ。アロンソvsライコネンという構図は、早々とアロンソvsライコネンvsハミルトンvsマッサという2チーム4強の様相を呈してきた。

 ヨーロッパラウンドの初戦、より接戦を見ることができそうなスペイングランプリでポイント数でトップに並ぶ3人とマッサがどのような戦いをするのか。前半戦の山場といえるグランプリとなりそうだ。

2007年05月03日

アグリ絶好調のバルセロナテスト

バルセロナテスト開始、佐藤琢磨(SAF1)好タイム(4/30)
いよいよ始まるヨーロッパ・ラウンドを前に、バルセロナ・サーキットを舞台に合同テストがスタートした。今回のテストにはルノーからスーパー・アグリまで、全11チームすべてが参加している。
佐藤琢磨(SAF1)は改良ギヤボックスをテスト
佐藤が駆った『SA07-02』号車には、新しい改良が施されたバージョンアップ版ギヤボックスが装着されている他、いくつもの新エアロ・エレメンツが試されている。

 実質的な2番手のタイムをマークしたスーパーアグリの佐藤琢磨。ホンダの新しいギアボックスを装着してのタイムとのことだが、本家ホンダのマシンが振るわない中このようなタイムを出す事ができたのは賞賛に値するだろう。

 今のスーパーアグリにとって必要なのは、一瞬でも光る速さ。もちろん、ポイント獲得が最優先的なものであることは間違いないが、琢磨のみせる速さはチームの士気を一気に向上させることができる。スーパーアグリのような小さなチームであれば、チームの士気の高さは非常に重要な要素といえる。想定以上のパワーをチームにもたらすことができるはずだろう。

 一方、ウィリアムズのテストドライバー中嶋一貴は、F1初のクラッシュを演じ最下位のタイムとなった。一貴の体への影響はないようだが、本人は初のクラッシュに意気消沈しているとのこと。ただ、ここまで十分すぎるテストの結果を出しているだけに、このようなクラッシュの経験でさえ一貴にとっては重要な経験であり、チームもそのことを十分理解しているようだ。

安直すぎる判断だ

ネルソン・ピケ氏、マッサのタイトル獲得予測
ネルソン・ピケ:もしフェラーリが現在のような優位を保持し続けるなら、明らかにタイトルはマッサとライコネンとの間で争われることになる筈だ。そうなれば、当然予選でライバルよりも速いマッサが最有力ということになるんじゃないのかな

 予選が速い=タイトルが有利、このような考え方をする人間は現役のF1界には少ないだろう。ミハエルにしても、アロンソにしても、予選の絶対的な速さだけを追求せず、グランプリの3日間はもちろんシーズン全期間を見据えてグランプリを戦い、そしてチャンピオンになった。

 もちろんピケが指摘している点について、それを全く否定することはできない。全戦ポールを取ってしまうような、そう、ピケが現役時代にはよく見られた絶対的な速さを備えたドライバーがいるのなら可能だったのかもしれない。ただ、ドライバーの絶対的な能力の価値は現在のグランプリではチャンピオンシップ全体に占める割合から極端に低下している。また、現時点でマッサの方がライコネンより速いと決めるに至る理由は少ない。まだ、シーズン中盤にかけてライコネンが圧倒的にマッサを上回る速さを見せつける可能性は十分あるだろう。

ブリアトーレにしてみれば、今年は仕込みの年ということか

ルノー、すでに2008年仕様車開発か
イタリアの『アウトスプリント』誌は、フラビオ・ブリアトーレ代表(ルノー)の言葉としてすでに同チームが2008年仕様車の開発に掛かっていると伝えている。

 現時点でのルノーのパフォーマンスは予想以上に芳しくないと言えるだけに、既に来年以降の体制を見据えてマシン開発をしていても不思議ではないだろう。マシンのことより今年ブリアトーレの最大の誤算は、コバライネンの不安定なパフォーマンスに尽きるだろう。フィジケラは及第点だとしても、さすがにコバライネンのパフォーマンスには納得がいかないはずだ。

 フィジケラは今年めざましい結果を出すことができなければ、来期のルノーのシートを得ることは困難だ。ただ、それ以上にコバライネンが今年シーズン後半に向けてパフォーマンス向上が見られなかったとき、ブリアトーレが来期のラインナップをどのように据えるか。むしろそのことの方が興味深いと言えるだろう。

2007年04月27日

ホンダは難破船なのか

「バトンは難破船捨てない」と、マネージャー
リチャード・ゴダード:バトンがこうした状況のチームを捨てることはあり得ない。彼は難破船から脱出するようなことは考えていないよ

 今年のホンダの不振は確かに見てられない状況であるといえる。そして、その全く期待はずれのマシンをドライブする羽目になってしまった、ドライバーはとりわけ悲惨な状態であるといえるだろう。しかし、このホンダのマシンはスーパーアグリのマシンのように開幕戦でシェイクダウンするような状況ではなかったはずだ。ある程度のテストをこなした上で、オーストラリアGPに挑んだはずだ。にもかかわらずこのような結果になっていることを考えれば、現在に至るまでにドライバーができることは十分にあったのではないだろうか。

 マネージャーがバトンは離脱しないとコメントすることは簡単だ。ただ、現時点ではバトンは相当やる気を無くしているという情報を多く目にする。契約問題でこじれただけにバトンがホンダを離脱するのは難しいことも十分予想される。今年の状況を単にチームのせいにするのではなく、自身もチームの一員として共にチームを立て直すことができればバトンはさらに成長することができるだろう。

ハウグの発言に深い意味はない

メルセデス首脳、「アロンソ ナンバーワンじゃない」
ノルベルト・ハウグ:アロンソがチャンピオンだからといって、別に彼がチームの中でナンバーワンという訳じゃないよ。そもそもわれわれのチームではドライバーに序列をつけたことがない。そしてこれはこれからもずっと変わることはないだろう

 ハウグが敢えてこのようなことに言及したことから、アロンソのマクラーレン内での立場を勘ぐる人たちも多いだろうが、このチームは以前から同様のことを言い続けており特別な意味など無いだろう。マクラーレン内でも確かにハミルトンの価値を高評価するスタッフは少なくないだろう。しかし、開幕3戦の結果のみでアロンソの評価が絶対的に低くなることはないだろう。

 今のところミスらしいミスをみせないハミルトンの評価が急上昇しているのは十分理解できる。しかし、シーズン争いはまだまだ序盤、ハミルトンが後半に入ってもアロンソと同等のポジションにいるのなら確かにその評価は確実なものとなり、アロンソの相対的な評価が下がる可能性はあるのかもしれない。ただ、チームとしては現時点ではそのような評価を下すには至っていないだろう。

カスタマーシャシーであるかどうか

スパイカーの『調停持ち込み』をFIA会長支持
マックス・モズレー:しかし2007年においては、F1レギュレーションという意味ではなくF1チーム間のコンコルド協定という点で問題になっている訳だ。解釈に疑問があるというのなら、これを調停に持ち込んで決着をつけるというのはいいことなのではないか。

 このモズレーの発言から、スパイカーが今年度のトロロッソ及びスーパーアグリのマシンに対する問題について、FIAとしては関知しないという姿勢を明確にしたようだ。実際、来年からはカスタマーシャシー自体の導入が決定されており、今年度のカスタマーシャシーの問題にFIAが関わる必要性は低いと考えているのだろう。

 カスタマーシャシーの問題については、カスタマーシャシー云々以前にトロロッソ及びスーパーアグリのマシンがカスタマーシャシーであるかどうかの判断が必要だろう。トロロッソのベルガー、スーパーアグリの鈴木両代表のコメントを見る限り、自チームのマシンがカスタマーシャシーと呼べるかどうかの時点でスパイカーとは全く異なる意見を持っており、そう簡単に解決できる問題ではないと思われる。スパイカーとしては、今期のトップ10入りがかなり厳しい状況であることを認識しており、分配金の面からもこの2チームに対してアピールすることはチームの存続にも関わると考えているのだろう。

 どちらにしても、この問題はそう簡単に解決には至らないと予想される。

ナイトレース自体に意味はあるのか

FIA会長、「ナイトレースは安全確保が大前提」
マックス・モズレー:ナイトレースの可能性が論じられていることは理解している。しかしまず考えられるあらゆる問題点について、詳細に検討を尽くさなければならない。いちテレビ放映の事情だけでなく、すべてについて、ね。とりわけ大前提となるのが安全の確保で、これは絶対に譲れない

 このところエクレストンが言及しているナイトレースについて、FIAのモズレーもその可能性について言及している。モズレーは安全性について述べているのだが、それ以前に本当にナイトレースでのF1開催に意味があるのか問いたい。

 確かにヨーロッパでのテレビのことを考えれば、時差的にみても夜間開催を検討する価値は十分にあるかもしれない。ただ、F1というレース的に夜開催する意味があるのかと問われればデメリットが相当あるといわざるを得ないだろう。安全面然り、実際の現場での興行然りだ。

 どちらにしてもこの問題はエクレストンが押し切ってよい問題ではない。チームも含め深い議論を交わす必要があると言えるだろう。

2007年04月24日

ハイドフェルドは謙虚だということか

ハイドフェルド、「健闘はマシンが良くなっただけ」
ニック・ハイドフェルド:今年とてもうまくやっていると言われるけれど、僕自身は別に変わっていない。いつものように精一杯の仕事をしているだけで、変わったのはクルマが良くなったからなんだよ。

 2年目のBMWのあまりの躍進ぶりに様々なメディアが注目する中、ステアリングを握るハイドフェルドはマシンの優位性を口にするのみだ。確かに開幕3戦はうまくいったかもしれないが、ヨーロッパラウンドに入る第4戦からは多くのチームがマシンのアップデートをしてくるはずだ。BMWからすれば、フェラーリ、マクラーレンの2強ではなく、ウィリアムズやトヨタ、ルノーなどのチームがまずはBMWからみた直接的なライバルになってくるだろう。その展開のことを見据えた上での発言ではないだろうか。

 昨年さんざんもてはやされた若きチームメイトのクビサに対し、今年のハイドフェルドはきっちり着実にポイントを積み重ねている(第3戦終了時点で、ハイドフェルド15ポイントに対しクビサは3ポイントの獲得にとどまっている)。表彰台に立っていないのでどうしても地味な印象が拭えないのだが、選手権では5番手の位置につけておりそういう意味では現状で得られる最高の状況だと言える。本人の性格もあるだろうが、今ここで敢えて大口を叩く必要性は全くないのだろう。

ライコネンに必要なのは技術力なのか?

ライコネンに『技術力』加われば……
ペーター・ザウバー:もしも彼がさらに技術面にも関心を持っていたなら恐るべきドライバーになるんじゃないか、という意見もあるようだが、どうだろ。

 現状で、フェラーリ内でライコネンが置かれているポジションは、ミハエルの時のポジションとは全く異なるものであり、むしろドライバーとしては自然なポジションに置かれているのでは無かろうか。ミハエルの様な希有なドライバーと比べること自体間違っている気がしてならないのだが、ライコネンは自分自身でフェラーリというチームで何をしなくてはならないかは気づき実践してゆくのでは無かろうか。

 もちろん、ミハエルに頼るのは容易だし、ミハエルは今のポジションならライコネンをサポートせざるを得ないだろう。ただ、ライコネンは自分自身のやり方でフェラーリでチャンピオンを獲得できればそれに超したことは無いと考えているだろう。ミハエルの助言によってマイナスの効果が現れてしまう可能性だって十分あり得るはずだ。

 今年、ライコネンがチャンピオンになれるかどうか。ペーター・ザウバーが指摘しているようなドライバーになるかどうかは、今年のチャンピオンシップにかかっていると言えるだろう。

プロドライブ以外に交渉する相手がいるのか?

デニス代表、「プロドライブの件は時期尚早」
2008年はレギュレーションが変わるので、われわれももう一つのチームのシャシーを供給する方向で考えている。またプロドライブと話をしたことも事実だ。一度だけだがね。

 もはや誰もがプロドライブにシャシーを提供するのは既定路線と思われている中、マクラーレンのロン・デニスがこのような発言をしている。現時点でプロドライブが独自シャシーを開発し始めているというニュースも無い状況では、プロドライブからしてみればもはやマクラーレンからのシャシー供給を受ける以外の選択肢は無いと言えるだろう。

 今回のデニスの発言は、単にプロドライブ側への牽制の意味合いが強く、交渉を容易にさせないという売らず気であると考えられるだろう。また、デニスとマクラーレンの関係も微妙な状態が続いており、デニスからしてみれば様々なオプションを考えている最中と取ることもできそうだ。

2006年09月09日

ミハエルの心中や如何に

メルセデス首脳、「まだシューマッハ決めてない」 [FMortorsports.nifty]
ノルベルト・ハウグ/メルセデス・ディレクター:フェラーリはイタリアGPの後で発表すると言っているが、結局のところ結論をまだ先延ばししたとしても、私は全然驚かないがね

 先に取り上げたブリアトーレのコメントに次ぎ、メルセデスのハウグもミハエルの去就についてコメントしている。ただ、現時点でハウグはミハエルの去就による影響を受ける当事者としては、ライコネンの残留を望む立場であり、ミハエルがフェラーリに残りルノーのシートを得る可能性もなくなってしまったライコネン、そんなシチュエーションを望んでいるのかもしれない。

 どちらにしても、ミハエルはこのイタリアグランプリを全力で戦い抜くだけだ。もはや、レース後まで本人は去就問題について口を開かないだろう。残留か、引退か、結論の先延ばしか、はたまた電撃移籍か。我々が出来ることはモンツァでのミハエルの走りを観る事だけだろう。

2006年09月04日

ドライバーではなくトヨタにプレッシャーがかかっていることは事実だ

ラルフ、ホンダ優勝によるプレッシャー否定 [FMortorsports.nifty]
ラルフ・シューマッハ:同じ日本のライバル・メーカーであるホンダが優勝したことによって、トヨタがプレッシャーを受けているというのは間違いだよ。それがわれわれへのモチベーションのきっかけになるというのなら認めるけれどね。ハンガリーでのホンダの勝利にはいくつかの幸運もあったと思うけれど、彼らは十分勝利に値したし素晴らしいことと思う。でももう一つのチームがそれを達成するのを見た時に、それは自分たちへの励みにもなるものさ。今度は僕たちの希望になるよ

 正直なところ、プレッシャーがかかっているのはラルフやトゥルーリなどのドライバーではなく、トヨタチームにかかっているのではないだろうか。トヨタはラルフを勝たせるだけのマシンを用意できていないという事実だけではないだろうか。

 また、ラルフのチームメイトであるトゥルーリもチームに対して以下のような指摘をしている。

トゥルーリ、「トヨタに足りないのは経験」 [FMortorsports.nifty]
今年は残念ながらトヨタはここまで念願の初優勝にまで至らなかったけれど、その大きな原因は経験の足りなさにあると思う。もうすぐ手の届く所まで来ているんだけどね。でも来シーズンは間違いなく高い戦闘力を持っている筈だよ。僕の最終目的は世界タイトルを獲ることにあるし、またそれがトヨタにおいて可能なことだと信じているんだ

 二人のコメントからはトヨタに対する失望のようなものを感じることは無く、トヨタと共に頂点を目指したいといったところか。確かに現時点ではドライバーがなすべきことより、チームが成すべき事のほうが圧倒的に多いだろう。

 ラルフ本人も指摘している通りで、同じ日本の自動車メーカーであるホンダの勝利に対して、自分達の励みにするというコメントは様々な面からまっとうな指摘だといえるだろう。トヨタとしてもホンダ以上に労力を賭け自チームの初勝利に向けて邁進する事は間違いないだろう。そういう意味では、ラルフにとってホンダの勝利はトヨタチームを奮い立たせるためには最大のカンフル剤だったといえるのではないだろうか?

2006年09月02日

メルセデスによるマクラーレン買収の影響は

マクラーレン・メルセデス・チームにてこ入れか [FMortorsports.nifty]
新しくダイムラー・クライスラー社の総帥に就いたディーター・ツェッチェ氏は先のトルコGPでの5位入賞(デ・ラ・ロサ)という結果に「まったく満足していない」ということで、あるいは同氏主導のもと近く強力なてこ入れが行われるかも知れない。

 メルセデスによるマクラーレン買収が、464億円という買収金額がネックとなり進んでいないという情報が入ってきた。464億円という金額が、高いのか安いのかすら全く判断できない数字であるが(MF1の金額の4倍と考えれば、、、やはり、安いか高いかわからない、、、)、どちらにしてもマクラーレンの完全買収が進みつつあることは事実のようだ。

 その件について、ダイムラー・クライスラーの総帥がコメントをしているようだが、やはりトップを争うためにはメルセデスによる完全買収は必須だといえるだろう。このところ、ロン・デニスとメルセデスのハウグとの間で意見の相違は少なくなく、メルセデスからしてみればロン・デニスの存在がネックになっていると考えているのかもしれない。そのためにも、メルセデスはマクラーレンの完全買収が何よりも重要な課題だといえるだろう。

トルコGP問題、TOSFEDはFIAに反論

トルコASN、「トルコGP表彰式 妥当な行動」と反論 [FMortorsports.nifty]
今回の表彰式でマッサへのプレゼンテーターを務めたメフメト・アリ・タラート氏は国際的にも北キプロス・トルコ共和国首相として広く認知されているもので、FIAの指摘する「国際スポーティング・コード、並びにF1スポーティング・レギュレーション」にも合致したものだと主張している。

 先日から触れているトルコGPにおける表彰台での件について、トルコのASNであるTOSFEDがFIAに反論する意見を述べた。それによると、マッサへのプレゼンテーターを務めたメフメト・アリ・タラート氏について、「北キプロス・トルコ共和国首相として広く認知されている」とのことだが、もし本当にそうだったとしたらFIAははじめから聴聞などしないだろう。

 TOSFEDの今回のこのコメントによって、9月19日のFIAの聴聞は緊張感が高まるものとなり、トルコGPの来期の開催についてこれまで以上に難しい状況になったといえるだろう。

マッサが勝利で得たもの

フェラーリのマッサ「さらなる勝利 望んでいない」 [FMortorsports.nifty]
僕の(フェラーリでの)果たすべき仕事は、シューマッハと、そしてチームのチャンピオンシップ獲得に貢献することにある。そしてシューマッハはまだアロンソを捉えることが可能だし、その手伝いの役割を僕がすることが可能なんだ。僕は今年確実にドライバーとして成長したからね

 マッサが勝利で得たもの、もしかしたらそれはミハエルがチャンピオンをアシストするためにも必要なものだったのかもしれない。それは、この本人のコメントにも現れているといえるだろう。シーズン中盤まで、ミハエルのチームメイトとしてミハエルを十分アシストしているとはいえない状況が続いていた。しかし、シーズン後半になるにしたがって速さを見せるシーンが増えてきた。そして、迎えたトルコGP。マッサは圧倒的な速さでトップでチェッカーを受けたのだ。

 もし、ミハエルがレース終盤2位のポジションにいたのなら、マッサは自身の初優勝を捨てミハエルのチャンピオンをアシストしたのかもしれない。しかし、そうなった場合今回のようなコメントはもちろん得られなかっただろう。勝つことができるのにそれを見せることが出来ない、そのフラストレーションは決して少なくは無く、様々な面でミハエルのアシストを全力で行うことが出来る状況とはいえなくなっていただろう。

 ミハエルが2位のポジションにいたのなら結果は違っていたのかもしれない。しかし、ミハエルは自らミスをし、そして3位のポジションにいたのだ。マッサとしても勝つ以外の選択肢は無く、勝つべくして勝ったと言えるだろう。そして、その勝利でマッサはもちろんのことフェラーリはより強く成長したドライバーを得たといってもいいはずだ。そして、より一層ミハエルのチャンピオン獲得をアシストできると断言できるだろう。シーズン終盤、チャンピオン争いの二人のみならずマッサのアシストにも注目だ。

ミシュラン巻き返しなるか

デ・ラ・ロサ、「ブリヂストンのほうが先行している」 [FMortorsports.nifty]
デ・ラ・ロサ:テストでは、ルノーも含めたわれわれミシュラン勢よりも、ブリヂストン装着車のほうが先を行っている感じがしたね。そのギャップは思っていたほど大きいものではなかったけれど、でも彼ら(フェラーリ)は終始一貫して先頭にいたし、もし彼らがそう望んだなら、さらに速いペースで周回できたと思うよ

 デ・ラ・ロサが何をもってしてブリヂストンの優位性を語っているのか詳細はわからないが、トップチーム同士が同時に一つのサーキットでテストを行っていれば相手チームの様々な情報も入ってくるということだろう。デ・ラ・ロサはマクラーレンでミシュランユーザとしてレースを戦うことになるが、これは暗にミシュランに対してプレッシャーをかけているということなのだろう。

 その、ミシュランは今期限りでの撤退が決定している。タイヤメーカーの勝敗をどのように考えるかは難しいところだが、単純に勝利数で考えるのなら8勝6敗でミシュラン優位となっているが、残り4戦でブリヂストンにひっくり返される可能性は十分ありえる。先日のハンガリーでのバトンの勝利を除けば(多分にアクシデンタブルな状況だったため)、後半はブリヂストンの4連勝が続いている。一般的な評判としてもブリヂストン優位の声が多い。ミシュランは有終の美を飾るためにも、自陣営の勝利とチャンピオン獲得の為、終盤の開発に力を注いでもらいたいものだ。

2006年09月01日

来期のサンマリノGPの命運は如何に

サンマリノGP、なおも2007年の開催目指す [FMortorsports.nifty]
イモラ・サーキットを舞台にしたサンマリノGPも他の例に漏れずコースの改修など大きな問題を抱えている所だが、当地のマッシモ・マルチグノーリ市長は「2007年の開催を諦めてはいない」と語っている。

 元々、FIAは1国1グランプリを原則としており、サンマリノGPとイタリアとは別国のGPの冠をつけてはいるが、イモラはイタリア国内に所在しておりこの1国1グランプリの原則には反すると判断されたようだ。また、セナの事故以降大幅に変更されてしまったサーキットレイアウトにより、ドライバーからの評判は芳しくない状況が続いている。

 ただし、このFIAが発表したカレンダー上での不自然さが指摘されていることも事実だ。

第3戦のバーレーンGPから第4戦のスペインGPまで約1か月のインターバルがあることから、ここにイモラでのレースが復活して再びヨーロッパ・ラウンド開幕の栄誉を担うことはあり得ない話ではないようだ。

 また、先週開催されたトルコGP表彰式での問題もあり、トルコGPが消滅することにでもなれば、その代わりにサンマリノでグランプリが開催される可能性は十分あるといえるだろう。

 サンマリノGPが開催されるイモラサーキット(アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ)というとフェラーリの本社マラネロに最も近いサーキットでもあり、毎年フェラーリの熱狂的なファンであるティフォシが大挙して押しかけることでも有名だ。フェラーリファンとしても失いたくないサーキットであることは言うまでも無いだろう。

2006年08月31日

ブリアトーレの引退はルノーにどのような影響を及ぼすか

独紙は「ブリアトーレ(ルノー代表)引退」の見方 [FMortorsports.nifty]
今シーズンでルノー・チームとの契約が満了するフラビオ・ブリアトーレ氏については、イギリスの『ガーディアン』紙が「残留の見通し」を伝えた一方で、ドイツの『『ビルド・ツァイトゥング』紙は正反対となる「引退の見通し」を報じて完全に対立している。

 ミハエル・シューマッハ、そしてフェルナンド・アロンソ。全く異なる二人のチャンピオンを育てたブリアトーレは本当にF1でやり残したことは無いのだろうか? いや、もちろんやりたいことは幾らでもあるだろうが、ルノー側がブリアトーレを使い続けることに難色を示しているのではないだろうか。

 ブリアトーレは自動車メーカーに雇われているマネージャーの身としては破格の報酬を得ていることは事実であり、予てからF1チーム運営のコスト削減に注目しているルノー本社からしてみれば、既にブリアトーレ抜きでのチーム運営の可否の判断はついているのではないだろうか。ブリアトーレからしてみれば、報酬の大幅減額を受け入れるのなら他にやることは幾らでもあると考えているのではないだろうか。

 チームマネージメントの面でブリアトーレのルノーに対する功績は多大なものであることは事実だ。しかし、レースマネージメントの面で考えればブリアトーレの存在はそれほど大きなものでは無いといえる。チームマネージメントの面でブリアトーレの持つものをルノーが既に得たと考えればブリアトーレの離脱はむしろ自然な流れだということも出来そうだ。

マッサが今後成すべき事

「マッサ 2勝目望むべきでない」、フェラーリ監督 [FMortorsports.nifty]
ジャン・トッド:マッサの優勝は喜ぶべきことだが、今後彼はさらにチームに対し貢献的であるべきだろう

 レース中にチームオーダーを出すことができず、マッサを勝利させるしか手段の無かったフェラーリ陣営だが、トッドはレース終了後のコメントでマッサの取るべき行動について意味深なコメントをしている。そもそも、予選でミハエルを上回ってしまったこと(ミハエルがミスをしてしまったこと)が全ての始まりだったといえる。チーム内では再三決勝レースでの戦略について練ったのだろうが、予想外のセーフティーカーの導入や、ミハエルの決定的なミスが重ねて発生するとは考えてもいなかったのだろう。

 もし、これがマッサではなくバリチェロだったらどうだっただろうか。言うまでも無く、チャンピオン争いをしているミハエルを前に行かせるために思案をめぐらせていたはずだ。チームとしてもマッサを勝たせたいのは山々だが、現在の状況を少しは考えてくれ、そう言いたいかの発言だと取れるだろう。

ルノー&フェラーリの二重契約は、ライコネンだからこそ出来る選択肢だ

ライコネン、ルノーとフェラーリ二重契約? [FMortorsports.nifty]
フェラーリとの契約はミハエル・シューマッハが引退というのが条件になっていて、もしシューマッハが現役続行であればライコネンはルノー・チームへ移籍することになっているのだという。

 先ほど触れたフェラーリのドライバーラインナップについて、スペインのAS紙がライコネンのルノーとフェラーリとの二重契約の可能性を指摘している。ルノーからしてみればたまったものではないが、ライコネンからしてみれば最も望むべく選択肢だといえるだろう。ルノーからしてみれば、ミハエルの現役続行を望むばかりといったところか。

 それにしても、このような豪華な二重契約の噂が出るということからも、ライコネンのF1界での評価は極めて高いということの証明にもなるだろう。

ライコネンはミハエルと組む可能性を受け入れたのか?

モンツァでフェラーリはドライバー3人発表か [FMortorsports.nifty]
ミハエル・シューマッハ、フェリッペ・マッサ、そして噂のキミ・ライコネンということになる。そして、最終結論はシーズン終了後に出されるということで、これであればシューマッハが望む『時間の余裕』が確保できる訳だが、その場合チームメイトが確定しないライコネンにとっても不安であるし、またとりわけ自身のレギュラーシートが最後まで保証されないとみられるマッサの場合にはさらに深刻な状態が続くことだろう。

 予てからイタリアGPで来期の体制を発表するとコメントしていたフェラーリだが、イギリスのガーディアン誌がその場では3名のドライバーラインナップを発表するとのことだ。ミハエル、マッサ、そしてライコネンノ3名のドライバーラインナップを発表し、最終的なミハエルの結論はシーズン後に出すとのことだが、これはライコネンからしたら面白いとはいえない状況だろう。

 ライコネンからしてみれば選択肢はいくつもあるのだが、その中でもミハエル後のフェラーリのシートが最も魅力的だという認識だと思うが、果たして本当にそうであろうか? ミハエルと組まざるを得ない可能性がありながらフェラーリラインナップに含まれるということは、ライコネンとしては絶対に避けたい状況だといえるだろう。

 いや、もしかしたらチャンピオンシップ云々を抜きにして、既にミハエルは引退の決意をしているのではないだろうか。ただ、その可能性は0%では無く、あくまで発表のタイミングをずらしたいだけということなのかもしれない。チャンピオンシップの結論は、このままの接戦で行けば最終戦にも連れ込む可能性は十分ありえる。そのような状況で戦い抜き、チャンピオンを獲得したとしても敗れたとしてもミハエルは引退するというシナリオは、7度の(8度になるかもしれないが)ワールドチャンピオンの引退には十分な花道だといえるだろう。そう考えれば、ライコネンがフェラーリラインナップにこの時点で加えられるという展開は十分に考えられるといえるだろう。

トロ・ロッソのラインナップは今年同様か

トロ・ロッソ来季もリウッツィ&スコットの模様 [FMortorsports.nifty]
オーストリア