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2006年8月23日

ミハエルは本当に有利なのか?

チーム代表らのタイトル予想は「シューマッハ有利」 [FMortorsports.nifty]
シューマッハが8度目のタイトルを獲得するだろうと予想したのは、ホンダのニック・フライ、レッドブルのクリスチャン・ホーナー、BMWザウバーのマリオ・タイセン、ミッドランドのコリン・コルズ、トロ・ロッソのフランツ・トスト、スーパー・アグリの鈴木亜久里、そしてもちろんフェラーリのジャン・トッドの7氏らだったという。 一方、アロンソが2年連続のチャンピオンと予想したのはマクラーレンのロン・デニス、トヨタのジョン・ハウェット、そしてルノーのフラビオ・ブリアトーレの3氏で、唯一ウィリアムズのフランク・ウィリアムズ氏は回答を保留したとのことだ。

 残り5戦で10ポイント差、この状況でミハエルがチャンピオンとなる可能性が50%以上になったのは非常に不思議な事実だ。もちろん、マスダンパーを巡る問題やここに来て不安定要素ともなっているミシュランタイヤなど(これは単にマッチングの問題ともいえるが)、アロンソ-ルノーはシーズン前半に比べれば死角が多い状況になっていることは確かだ。ただ、それでも10ポイントの差があることは事実なのだ。

 アロンソがチャンピオンとなると考えているチームの中で、ルノーのブリアトーレは当然の反応であることに加え、マクラーレンのデニスも同様に考えるのはチャンピオンドライバーを迎え入れることができる場合とそうでない場合の差のことを考えれば、もちろんチャンピオンであって欲しいというデニスの願望もあるだろう。そう考えると、純粋な立場でアロンソがチャンピオンになると考えているのは、トヨタのハウェットのみということになる。
 一方ミハエルチャンピオン獲得を予想しているチームとしては、フェラーリを除く6チームが純粋な立場でチャンピオンになると考えているようだ。ポイント下位のチームはともかく、ホンダとBMWがミハエル有利と考えている点は非常に興味深い。が、ホンダにとっては、ミハエルにチャンピオンを取ってもらいかつ引退してもらったほうが、自チームとバトンの将来にとって有用であると考えているのかもしれない。それは、ホンダのみならず多くのチームが同様に考えているのかもしれない。

 正直、チャンピオン争いの支持について、私はこの3対7という数字でみること以上に、F1界に長く君臨し続け、数度のコンストラクターズチャンピオンを獲得しているウィリアムズのフランク・ウィリアムズが回答保留したという点に重きを置きたい。彼がなぜ、回答を留保したのか、理由はいくつも考えられると思うのだが、フランク・ウィリアムズからしても本当にどちらがチャンピオンになるのかわからないと考えているのではないだろうか。 

 シーズン終盤、チャンピオンの決定は最後の最後にもつれそうだ。ただ、ポイント差を考えると鈴鹿のあたりで決まる可能性はかなり高いだろう。我々日本のF1ファンはその決定的な瞬間に立ち会うことが出来るのだ。今後の1戦1戦、見逃すことが出来るレースは皆無だといえるだろう。

2006年8月19日

フェラーリはミハエル後のチームを考え始めている

マッサ、「2007年も僕はレースしてる」 [FMortorsports.nifty]
僕にとって、テストドライバーというのはもう終わった仕事だよ。来年またテストをしているつもりはない。だから僕は来年もこのフォーミュラワンでレースをしているということさ。ただ、最終の結論を明らかにするのはまだちょっと時期が早いな。もう少しすればすべてがわかることだろうね

 ミハエルの去就がはっきりしないためライコネンと共に宙に浮いた形となっているマッサだが、本人のコメントからはフェラーリというチームと共にマッサが動いていると考えてよいだろう。来期、ミハエルがフェラーリに残る可能性はあるかもしれないが、2年後に残る可能性は限りなくゼロに近い。来期がどうであれ、ミハエルが引退することは事実なのだ。フェラーリとしては、ミハエル後のチームのことを考えなければいけない時期に来ているのだ。

 ライコネンが移籍してくることで、ミハエルの代わりを果たすことは十分可能だろう。ただ、もう一つの空いたシートに誰に与えるかは難しい問題だろう。フェラーリとしてはそのシートにはマッサに与えることを前提に進めているのではないだろうか? その確約があるからこそ、マッサはあのような発言をしているのではないだろうか。

 もし、ミハエルが来期現役を続行するとすれば、フェラーリエンジンを供給しているレッドブル系のチームへのレンタル移籍が現実的だが、既にレッドブルのラインナップはクルサードとウェバーで決定しており、そうなるとトロロッソへの移籍の可能性が高いだろう。ただ、ミハエルが引退してしまうのならそのような複雑な問題は吹き飛んでしまう。来期のフェラーリのラインナップはライコネンとマッサという若手コンビとなるだろう。

 ただ、ミハエルの去就はフェラーリ自身も把握していないようだ。ミハエル本人のみ知ることなのだろう。どちらにしても、本人も発言しているように、イタリアGPで全ては明らかになるだろう。

2006年8月11日

ミハエルとチームの判断ミスだったのだ

トッド監督、「シューマッハに助言すべきだった」 [FMortorsports.nifty]
ハンガリーGP決勝レースでのミハエル・シューマッハについて、フェラーリ・チームのジャン・トッド監督は「われわれが無線で彼に助言すべきだった」と、反省している。

 先日のハンガリーGPのレース終盤、ミハエルはインターミディエイトタイヤを装着したままの走行を続けており、後方から追い上げてきたデ・ラ・ロサやハイドフェルドに抜かれるのは時間の問題化のように見られた。誰もが、なぜミハエルがタイヤ交換を行わないのか不思議にレースを見ていたが、ここまでタイヤ選択で勝利を得ていたミハエルとチームが今回に限っては決定的な戦略ミスを犯してしまったということなのだろう。

 ドライブしている本人からしてみれば、インターミディエイトタイヤでは戦えないことをわかっていたはずだ。それでも、タイヤ交換を行わなかったのは最終的にピットストップを行わないほうが、より多くのポイントを獲得できるとシミュレーションしていたと考えていたのだろう。しかし、予想以上の路面状況の回復により、ミハエルは予想外の苦戦に直面することとなった。そして、もはやタイヤ交換を行うことが出来ないところまで来てしまっていたのだ。

 ただ、最後にハイドフェルドに3位のポジションを奪われたときにミハエルがミスをしたことは明らかだ。あのスピード差を考えれば、もはやミハエルはハイドフェルドからそのポジションを守る権利はない状況は明らかだ。にもかかわらず、ミハエルは無理なドライビング(もしくはボロボロでミハエルからしても手に負えなくなってしまったタイヤが原因か)でハイドフェルドと接触し、得ることができたはずのポイントまで失ってしまう結果となったのだ。あのままいけば、バリチェロには抜かれただろうが、周回遅れのクルサードには抜かれなく5位4ポイントを獲得し、アロンソとのポイント差を7ポイントと一揆に縮めることに成功したはずだ。

 全ては、チームとミハエルの戦略判断の間違いがハンガリーでのポイント獲得を阻んでしまう結果となってしまった。チームとしては、こうなる展開はわかっていたのかもしれない。それでも、ミハエルを走らせ続けてしまったということは、チームとしては取り返しのつかない判断ミスとなっただろう。結局、ミハエルとアロンソは10ポイント差で残り5戦を戦う結果になった。ミハエルの自力優勝も十分ありえるが、マクラーレンや、初優勝を飾ったホンダも侮れない。今期もシーズン最後まで目が離せない戦いが続きそうだ。

2006年8月 5日

ミハエルはまだ判断していないはずだ

シューマッハ、すっかり引退の雰囲気に [FMortorsports.nifty]
その決定的な要因は、やはりイタリアやイギリスの専門誌がこのところ相次いで報じたロス・ブラウン/テクニカル・ディレクターの今季限りでの引退というもの。これが、これまでベネトンやフェラーリでブラウン氏と蜜月時代を共にしてきたシューマッハにも引退の引き金になるという見方が強まっているからだ。

 ロス・ブラウンの引退の噂が引き金となり、ミハエルの引退説が俄かに強まりつつあるのだが、ミハエルは現時点では何も決めていないと予想される。ミハエルにとって最も重要な事柄は今期のタイトルのことだけであり、来期のことは引退・続行については何も決めていないだろう。常々、書き続けてきたことなのだが、ミハエルが今期タイトルを獲得した場合は引退の可能性が強いだろう。タイトルを逃した場合は現役続行の可能性もあるが、引退する可能性も無くはない。どちらにしても、それはチャンピオンを獲得できるかにかかっており、それが判明するまではこのことについてミハエルは口にすることはないだろう。

 ミハエルは多くのチャンピオンの引き際を見てきている。マンセル、プロスト、セナ、ミハエルから見れば先輩に当たるドライバー達の引き際は全く異なっている。92年のタイトル獲得後、何度となくF1に戻ってきたマンセル。93年にF1復帰・チャンピオン獲得・引退、ときわめてきれいな引き際を演出したプロスト。そして、94年F1界全体に衝撃を与えたセナの死。また、同じ時期にチャンピオンを争ったドライバー達の引き際、ハッキネンの休養宣言からの引退、ヒルのチャンピオン獲得後も様々なチームで走り、静かに引退していった様。ミハエルは、これまでのどのドライバーよりもチャンピオンの引き際を見ているのだ。

 そのミハエルがどのような引き際をイメージしているのだろう。私が想像する限り、ミハエルの引退はプロストのそれに最も近いものをイメージしているのではなかろうか。そう考えれば、今期チャンピオンを獲得したのなら引退する流れはぴったりとイメージに合うのだ。

 ミハエルがどのような決断を下すのか現時点では全くわからない。ただ、一ついえることは来年のことより今目前にある戦いを楽しむことが重要だろう。今年のチャンピオンシップは、来年のミハエルの去就以上にわからない状況なのだから...。

2006年8月 3日

ウェバーの去就は、ブリアトーレ次第だろう

「ウェバーはいいオファー待っている」と、父親 [FMortorsports.nifty]
最高なのはルノーないしマクラーレンへの移籍だとか。しかしこれには当然ながらキミ・ライコネンの去就が大きく関係。またそれにはミハエル・シューマッハが現役続行するのかどうかが深く影響するということで、すべてがまずシューマッハの発表次第であるようだ。また、それらが駄目でもすでにレッドブルかBMWザウバーとも話をしているというのだが、「早ければ来週にも発表できるかも知れないよ」と、ウェバー・パパは気を持たせている。

 ウェバーの去就について父親がコメントしているとのことだが、待っていては朗報などこないだろう。現時点では、ウェバーの去就はマネージャーであるブリアトーレにかかっているともいえるだろうが、たとえライコネンがルノーに移籍しなかったとしても、ルノーがウェバーを選択する可能性はそれほど高いとは言えないだろう。どちらにしても、ルノーに移籍するということになればその発表はミハエルの去就がはっきりした後ということになるはずだろう。

 正直、ブリアトーレのウェバーに対する評価がいまいち読み取れない。ブリアトーレがウェバーに対して絶大なる評価をしているのなら、文句なしにルノーに移籍するはずだがそのような状況ではない。ウィリアムズに送り込んで以降の2年間、ウェバーのというよりはウィリアムズの不振によって正当な評価を出すことができていない状況でもあり、ウェバーへの評価は誰もが頭を抱えるもののうちの一つだといってもよいだろう。マネージメントを務めているブリアトーレでさえ同様の状況であることが、この状況をさらに複雑化させているようにもみることができる。

 昨年はウィリアムズでBMWエンジンを使用していたということもあり、BMWへの移籍という選択肢が最も現実的だとは思えるが、当のBMWはヴィルヌーヴ問題でそれどころではないだろう。また、レッドブルにしても多くのドライバーを抱えている関係上、いまいち地味なウェバーにオファーを出すとは考えにくい。

 このような状況下では1週間で結果が出ることはまず考えられず、またそれらは全てブリアトーレ次第だろう。ただ、ブリアトーレは来期のルノーのラインナップの件で、ウェバーどころではないのかもしれないことが最も心配だ。

ウェバーの離脱が物語ること

ウィリアムズ、2007年ウェバー放出 ブルツ起用へ [FMortorsports.nifty]
2日(水)ウィリアムズ・チームは2007年シーズン、マーク・ウェバーに代えて現第3ドライバー&テストドライバーであるアレクサンドル・ブルツを起用することを発表した。なお、ニコ・ロズベルグの残留は確定。
ブルツ、「レース復帰 最高にうれしい」 [FMortorsports.nifty]
僕の原点はレーシングなんだ。ウィリアムズ・チームから与えられたこの仕事が、うれしくない筈がないよ。この日が来ることを信じて、これまでずっと裏方の仕事を続けてきた。来年レースに出たら、僕の持っているすべてをもってチームの役に立ちたいと思っているよ

 今回のウェバー放出及び3rdドライバーのヴルツを起用したウィリアムズの判断は微妙だ。ヴルツとウェバーの実力を直接比較できるわけではないのでなんともいえないのだが、スピード的な面で言えばそれほど差があるとは思えない。あるとすれば、その開発能力の面が考えられる。来期からトヨタエンジンを搭載し、チーム力向上が予想されるだけに、ベネトン、マクラーレン(テストドライバーとして)と多くのトップチームを渡り歩いたヴルツの開発能力はウェバーとは比較できないということなのだろう。

 また、ウェバー本人は自身の放出に関して、興味深いコメントを残している。

チームは現在置かれた状況から、とりわけお金がわれわれの問題になっていた

 さらに、ウィリアムズの代表、フランク・ウィリアムズも同様にコメントをしている。

ウィリアムズ代表、「ウェバーの貢献には満足」[FMortorsports.nifty]
またこれまで2年間走ってくれたウェバーについても、その貢献度には満足している。もちろん彼を称賛することをわれわれは忘れてはならないだろう。しかし、来年以降のために、われわれはより広範なことを考えなければならなかったんだ

ヴルツがどの程度のスポンサーをひきつける能力があったのだろうか? いや、むしろウィリアムズが当てにしていたウェバーがひきつけるスポンサーとある事柄を評価したうえで、ウェバー不要と判断したのではないだろうか。

 確かに、ウィリアムズにウェバーがらみのスポンサーは見当たらない。ウィリアムズの台所事情はこのところ悪化の一途度辿っていたようだが、トヨタエンジンの搭載により再びウィリアムズブランドは向上、スポンサー交渉も今期よりは容易になると考えてよいだろう。そのこととウェバーにどのような関係があるかだが、ウェバーはあくまでトヨタエンジンを確保できなかったときの保険だったのではないだろうか?

 来期、外部にエンジン供給を目論んでいるルノー、ウィリアムズはそのルノーとも交渉していたとのこと。もしトヨタとのエンジン供給が成立しなかった場合、ウィリアムズはルノーエンジン、そして現ルノーのディレクターであるブリアトーレがマネージメントを務めるウェバーの契約をセットとして考えていたのかもしれない。もちろん、それはルノー側(ブリアトーレ側)の希望としてということだろう。そう考えればトヨタエンジンを確保したウィリアムズからしてみれば、ウェバーとヴルツを単純比較した上でヴルツを選択したということなのだろう。

 どちらにしても、32歳になりマクラーレンでテストドライバーを続けてもグランプリに出る目が無いと判断し、マクラーレンから離脱したヴルツだっただけに、この来期のレギュラーシートの獲得は最高の喜びだろう。ましてや、モントーヤの離脱でデ・ラ・ロサがレギュラードライバーを務めているのを見ているだけに、一度は自身の判断を後悔したはずだろう。ただ、今回の一件で、その判断が正しかったことが証明できた結果になった。その速さはデビュー当初から噂されていただけに、ヴルツには今回のチャンスを確実に生かしてもらいたいものだ。

2006年7月26日

ドイツでのグランプリ削減が与える影響

ドイツGP、来年はニュルブルクリンク? [FMortorsports.nifty]
それぞれホッケンハイムは2008年まで、またニュルブルクリンクのほうは2009年まで有効な契約を持つとされるが、毎年各1,600万ドル(約19億円)もの支払いが必要になるなどいずれも近年資金難に陥っていることから、来年は一つに集約される可能性が強い

 ミハエル、ラルフのシューマッハ兄弟にハイドフェルド、ロズベルグなどのドイツ人ドライバーに加え、メルセデスやBMW等の自動車メーカーを要するドイツ。これまで、ホッケンハイムとニュルブルクリンクの年間2回のF1GPを開催していたドイツだが、どうやら来期からはそれが一つに集約されるのではとされている。これは、どちらも資金難によるものとのことだが、これだけ要素が揃っているのにもかかわらず資金難になるとはグランプリ開催も容易ではないということなのだろうか。

エクレストン氏としては、その分でベルギーGP復活を考えていると思われるが、その次の削減の標的は同じく1国2グランプリ開催のイタリアのようだ

 ドイツの変わりにベルギーを入れるとのことで、次に同様の年間2回のF1GPを開催しているイタリアグランプリも削減の対象となっていることを考えると、来年の日本での2開催は実現が相当困難だといわざるを得ないだろう。

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2006年7月25日

ディレクシブの野望、到達への道のりは遠い

『ディレクシブ』、GP2スポンサー・トラブル [FMortorsports.nifty]
日本でも人気の元F1ドライバー、ジャン・アレジを擁し、かねてマクラーレンのジュニア・チームとしてF1参戦を図っていた『ディレクシブ』(芳賀美里代表)だが、これまでスポンサーになっていたGP2チーム『DPR』への支援が途絶えたと伝えられている

 先日、F1の新規参入を断念したニュースに続き、GP2の吉本大樹との契約も打ち切っていたディレクシブだが、GP2へスポンサードしていたDRP自体へのスポンサードがストップしてしまったようだ。その影響を受け、同チームでマネージメントを受けていたオリビエ・プラが解雇されたとのことだ。

 ディレクシブの公式ページからも、GP2ドライバーのプロフィールが削除されており、また、GP2関連のニュースへのリンクは残っているがページが削除されていることからも、GP2からは完全に撤退したと考えて間違い無さそうだ。これらの流れは全てF1の新規参入断念からの流れと考えられ、昨年モータースポーツ界に一気に参入を果たしたディレクシブは戦略の変更を強いられていると推測される。

 ただ、日本では7月に入ってからのフォーミュラニッポンSuperGTに参戦しており、積極的にモータースポーツ活動を行っていることは事実だ。F1、GP2とモータースポーツの中心カテゴリーの壁は高いと思うが、今後もチャレンジングな活動に期待したい。

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2006年7月24日

ブリアトーレからしてみれば、アロンソは用済みということなのか?

「アロンソは家を出る時」と、ルノー代表 [FMortorsports.nifty]
チームというものは決して一人の人間を中心に廻っている訳ではないんだ。われわれは必ずやそれをカバーすることができるものと確信している。来年、われわれはマクラーレン&アロンソというコンビを打ち負かすことができる筈さ

 ブリアトーレからしてみれば、アロンソのマクラーレン移籍に絡みその状況を全く把握できていなかったというある種、失態を演じさせられたこともあり、アロンソに対しては厳しい感情を見せることは十分に理解できるだろう。ただ、ブリアトーレとしてもこのままではチャンピオンを取ることができたのは、アロンソのおかげでありベネトン時代のチャンピオンについても、ミハエル・シューマッハというドライバーがいてこそと判断されてしまうことだけは避けたいところであろう。

 もちろん、それはブリアトーレのみならずルノーという企業自体にも同様のことが言えるだろう。ルノーとしては自分達が作り上げたチームとマシンによって得たチャンピオンという評価を確実なものにさせたいはずだ。それなら、ドライバーを替えても勝てるチーム・マシンを実証すべく、アロンソやミハエル以外のドライバーによってチャンピオンを取ることが命題だと考えていてもおかしくない。
 また、そのことはルノーという会社、いやカルロス・ゴーンというトップの考え方にも通ずる部分がある。もし、アロンソが来期も残ることになっていれば確実にその報酬額は跳ね上がることになっただろうし、そのコスト分を天秤にかければアロンソはどちらにしてもお払い箱になっていた可能性は十分にある。2年連続のチャンピオンに比べ、3年連続のチャンピオンともすればその印象は薄れざるを得ないことも事実だ。もはや、ルノーという会社からしてみれば、アロンソでチャンピオンを取る必要性は十分下がったと言うこともできるだろう。

 今期のチャンピオンシップはアロンソ優勢で進んできている。ミハエルが、唯一の敵となりアロンソの前に立ちはだかってはいるが、やはり可能性としてはアロンソがチャンピオンとなる可能性が最も高いであろう。そして、2年連続アロンソによってチャンピオンを獲得したルノーは、ドライバーを替え3年連続のチャンピオンシップ獲得を目指すだろう。もはや、名実共にアロンソはルノーから移籍しなければならないドライバーとなったと言えるだろう。

2006年6月29日

BMWウィング、疑惑深まる

マクラーレンも『BMWウィング疑惑』に同調へ [FMortorsports.nifty]
マーティン・ウィットマーシュ/マクラーレン・チームCEO:私もニック(フライ:ホンダ・チーム代表)に証拠写真をみせてもらったが、それを見るかぎり、明らかに彼らのウィングは非合法だろう。とてもレギュレーションに合致しているとは思えないな。(違反の)明確な証拠だとみえるよ

 フレキシブルウィングについてはフェラーリなどが採用しそれに対しFIAが見解を出し、一度は収束したはずだったが、BMWが再びそれに準ずるウィングを導入(?)し物議をかもしている。ホンダ、ウィリアムズなどが一斉に異議を唱えていたが、そこにマクラーレンも同調する流れとなっている。

 この件について、FIAはBMWに白判定を下しているのだが、ホンダ・ウィリアムズなどはその判定自体に問題があると主張している。写真で見る限りは非合法だと判断しているようだが、FIAから公式声明は出ていない。

 このようなレギュレーション解釈の問題については、これまでも多くの問題がおきており、今年は特にフレキシブルウィングについての解釈でF1は揺れている。FIAが的確な判断を下すことができれば問題ないはずなのだが、なぜか疑問符がつくような判断が続いており、ある意味ルール不在の元で開発が進められているような状況なのだ。

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2006年6月28日

バトンの不振は全てホンダが原因なのか

クルサード、「バトンの不振はホンダのせい」 [FMortorsports.nifty]
バトンの不振には、ホンダ自身が影響を及ぼしていると思う。チーム自体はとても有望なんだけど、あまりに初勝利への期待が大きくてそれがまたチーム自身とバトンに要らぬプレッシャーを与えてしまっているんだ。それに加えて、このところのチーム内のゴタゴタがドライバーに悪い影響を与えていると思うな。 それはこのジェフリー・ウィリスの『降格処分』でピークに達してしまったよ

 当事者ではなくクルサードのコメントだけに、それほど重要視する必要は無いのだろうが、バトンの不振の全てがホンダにあるかのような言い分は違っていると思われる。もちろん、ホンダのマシンのトラブルや慢性的なスピード不足によって、バトンが取るはずだったポイントを失っていることは事実だ。しかし、ここ最近のバトンにはどうもやる気を感じられない。わざわざウィリアムズとの契約を解除してまで結んだ本だとの契約なのだ、まずは腐ることなく自分ができることだけに注力すべきなのではないだろうか?

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2006年6月27日

スピードにとっての母国GPは想像以上に重要だ

スピード、「僕はアメリカ親善大使じゃない」 [FMortorsports.nifty]
F1がこのアメリカでもっと人気を博すなら、それは素晴らしいことだと思うよ。でも、それは僕個人としては別に重要なことじゃない。親善大使という訳じゃないからね。

 昨年のアメリカGPが残念な結果に終わってしまっていただけに、アメリカのF1ファンにとっても待ちわびたアメリカGPだといえる。そして、そのアメリカGPに久々のアメリカ人ドライバーとしてスコット・スピードがF1マシンをドライブすることになる。

 本人はあまり母国GPでのF1開催について深く考えていないようだが、彼が所属しているトロロッソのオーナーでもあるレッドブルにとって見れば、アメリカのマーケットは決して無視できないものだろう。それだけに、スピードにも様々な形でプロモーションに一役買ってもらっているのかもしれないが、彼ができる最も重要なことはここアメリカGPで素晴らしい走りを見せ、願わくば初ポイントをゲットすることだろう。表向きは、母国GPだからといって特別視しない姿勢を見せているが、本心はここで結果を残すべく集中しているところなのだろう。

 また、唯一のアメリカ人がアメリカGPを走ることについて、元F1チャンピオンのジャッキースチュワートもその重要性を指摘している。

アメリカでスポーツがメジャーになるのには、ケーブルテレビによる報道が不可欠だ。しかしながらまだF1はそういう状況ではないね。これはどこの国においても同じだが、一番効果的なのは母国出身のドライバーが活躍することだろう。その意味で、今回トロ・ロッソのスコット・スピードには誰もが期待しているよ

 アメリカでのF1人気は、F1全体の人気に非常に影響を与えるだろう。そして、その為にもアメリカ人ドライバーの活躍は必要不可欠だと、スチュワートは述べている。ここで、スピードが初ポイントを獲得することができれば、それこそアメリカでのF1人気は一気に広がる可能性もありえるだろう。

 来期のトロロッソのラインナップは未だ発表されていないが、リウッツィもスピードもそれなりの速さは見せていると思う。それだけに、来期のシートを確実なものにするためにも、ここアメリカGPでの結果はスピードの将来をも左右するようなことにもなるだろう。スピードの活躍に期待がかかる。

ミッドランドの問題はエンジンだけではない

ミッドランド、来季はコスワース・エンジン? [FMortorsports.nifty]
今シーズン、同チームはトヨタからエンジン供給を受けてきたが、来季はこれがウィリアムズに移るという説が有力になっていて、ミッドランドはエンジンを新たに探さなければならない状況になっている。

 今期、ミッドランドにエンジンを供給していたトヨタだが、来期のウィリアムズへのエンジン供給が確実視されており、ミッドランドへのエンジン供給は今期限りということになりそうだ。もちろん、3チームへのエンジン供給は不可能ではないと思うが、自身のチームの現状を考える限り現在のスタッフ・規模を考えれば2チーム供給が現実的だろう。

 そこで、ミッドランドは新たにエンジンを探すことになるのだが、もはや選択肢としてはコスワース以外考えられないだろう。Niftyの記事にも書かれている通り、レッドブル-トロロッソのエンジンがルノー-フェラーリとなり、コスワースの供給先がなくなってしまうこともあり、ミッドランドがコスワース以外のエンジンをつむことは現実問題不可能に近いだろう。

 ただ、ミッドランドからしてみればこのエンジンの問題はチーム売却に絡んで非常に頭の痛い問題だ。トヨタとコスワースを比べてみれば、エンジン性能といった狭い視点ではなくその規模や将来性を考えれば明らかにトヨタエンジンのほうが価値があると判断されても仕方ないだろう。一時、本決まりと思われていたチーム売却もここに来てトーンダウンしているのはこのエンジンの問題もあるのかもしれない。

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2006年6月19日

ブリアトーレはフィジケラをチャンピオンにできるか

ブリアトーレ氏、ルノー再契約に傾く? [FMortorsports.nifty]
ルノー・スポールのアラン・ダサス社長はすでにブリアトーレ氏と交渉を重ねているとされるが、ここに来ていよいよルノー本社のカルロス・ゴーン社長が乗り出したとも伝えられ、残留に傾いたのでは、とみられている。

 ドライバーと並び主要スタッフも同様に年単位の契約であることも多く、ルノーチームのブリアトーレも、同様な契約形態でルノーと契約を交わしており、今期がその契約の最後の年。今期のアロンソのチャンピオンもほぼ確実な状況ということもあり、チームのトップとして十分の仕事をしたブリアトーレ。

 若き時代のミハエルを見出し育て上げたのに続き、アロンソという新たな才能も発掘し、もはやブリアトーレからしてみればやれることは全てやったかのように思われる。しかし、その一方そのブリアトーレの功績はどれもドライバーの才能によるものだと思われてしまうことも多い。事実、ミハエルにしてもアロンソにしてもF1の歴史に確実に名を刻むドライバーとなっており、ドライバーとしての才能は申し分ないのだ。ブリアトーレでなくても、頭角を現したと思う人も多いだろう。

 それだけに、ブリアトーレとしてはドライバーの才能のみならず、自らのチームマネージメントによってチャンピオンを生み出したという確たる記録を生み出したいに違いない。そして、それにうってつけなのが来期のフィジケラだ。フィジケラはデビュー直後には久々のイタリア人チャンピオン候補の筆頭と思われたほどのドライバーだが、不運な状況に何度も直面し、チャンピオン争いには至っていない。ルノーチーム移籍後も、度々トップ争いはするのだがアロンソの若さと才能、そしてチームの状況からまともにチャンピオン争いができなかったといわざるを得ない。

 2年連続でチャンピオンを取ったアロンソがいなくなった今、ブリアトーレとしても来期はフィジケラでチャンピオンを獲得し、決してアロンソの力だけでチャンピオンを獲得したのではなく、ルノーチームだからこそ獲得できたのだということを証明する必要があるのだ。そして、そのことがルノー社の確実なポテンシャルと、ブリアトーレのマネージメントを証明するためには必須だろう。

来期こそフィジケラは能力を発揮しきれるか

フィジケーラ、「誰がチームメイトでも不安はない」 [FMortorsports.nifty]
仮にどのような結論が出されたとしても、それがチームにとって最大の選択なのであり、同時に僕にとってもベストなものである筈さ。そして誰が来たとしても、僕にはまったく不安はないよ

 いち早く来期のルノーのシートを獲得したフィジケラだが、そのチームメイトが誰になるかはまだわからないようだ。一部で、チームメイトはフィンランド人になる、つまり現テストドライバーのコバライネンか、マクラーレンのライコネンか、という趣旨の発言があったようだが、実際にはそれ以外に選択肢も含めてチームは調整を行っていると思われる。

 ただ、フィジケラからしてみれば、これが確実にラストチャンスであることは間違いない。コバライネンがレギュラードライバーに昇格したとしたら、スピードはもちろんチャンピオンシップでもコバライネンに負けることは許されない。また、ライコネンが移籍してきたとしても、移籍してきたばかりでマシンにもチームにも慣れていないライコネンに負けるわけにはいけないだろう。また、ライコネンが移籍しチャンピオンでも獲得してしまえば、再来年は確実にフィジケラのシートにコバライネンが座ることになるだろう。いや、チームとしては元々フィジケラとは1年間しか契約を結ぶ気が無いのかもしれない。それを覆すことができるのは、唯一フィジケラがチャンピオンを取ることだけだろう。

 来期、年齢的にもフィジケラはチャンピオンを取るラストチャンスだと考えてよさそうだ。隙の無い最年少チャンピオンであるアロンソは、今期不安定なマクラーレンへと移籍し、マクラーレンのライコネンも他チームへの移籍は必至。そして、ミハエルにいたっては今期限りでの引退も考えられ、既にピークは去った状況だ。今期のチャンピオンシップは流石に難しい状況だけに、現時点から来期のチャンピオンシップのことを考えるべきだろう。

2006年6月11日

コスワースは来期以降もF1に残ることができるか

コスワース、ウィリアムズ離脱の可能性認める [FMortorsports.nifty]
バーナード・ファーガソン/コマーシャル・ディレクター:私が入手したあらゆる情報から考えて、ウィリアムズがわれわれから離脱するというふうに思えるね。そしてそれが真実であるならば、それはそれでわれわれは別に構わない

 ルノーエンジンを手放して以来、ウィリアムズは長い苦戦の状況に入り込んでしまった。満を持してタッグを組んだBMWエンジンも、トップの速さを見せることは叶わず、今期はカスタマーエンジンであるコスワースを搭載してF1を戦っている。あくまでトップを目指すウィリアムズからしてみれば、コストパフォーマンス的にはよくやっているのかもしれないが、多額の開発費を自社で捻出することができるメーカー系のエンジンと比べてしまえば、メーカー系のエンジンを得るチャンスがあればそちらに動くことは自明だろう。また、ここ数年ウィリアムズは金銭的にもつらい戦いを強いられており、トヨタのバックアップがつけばそれ以上の選択肢は無いだろう。

 コスワースとしては、ウィリアムズが考えていることは当然知っているだろうし、理解もできるはずだ。そして、コスワースとしてもベストなパートナーはウィリアムズではないとわかっているのかもしれない。どちらにしても、エンジンの選択肢はチーム側にあり、コスワースとしてはウィリアムズの決断を待つだけなのだろう。そして、もちろんコスワースはウィリアムズ以外のチームへの供給を検討し始めているはずだ。

 その供給先として有力視されているのは、レッドブルもしくは現在もコスワースV10エンジンを供給しているトロロッソだろう。事実、レッドブルからしてみればコスワースブランドを買い上げた上で積極的にコスワースにエンジン開発を進めさせることも可能(それも、来年までとなりそうだが)だろうし、何よりも完全にレッドブルブランドでの参戦が可能になる。今年使用しているフェラーリエンジンにレッドブルは満足していないという声も耳にすることもあり、コスワースは既に来年のターゲットをレッドブルに絞っていると考えて間違いないだろう。

2006年6月 2日

山本左近のアグリ入りは確実か?

 今週に入って、左近のアグリ入りの話題がいたるところで取り上げられているが、本日の東京中日スポーツは1面でその話題を取り上げている。その情報によると、既に左近は極秘にシート合わせを済ませ、次戦イギリスGPからはサードドライバーとしてデビュー、新車が登場する予定のフランスGPからはモンタニーに代わりレギュラードライバーに昇格するとのことだ。

 左近は現時点でフォーミュラニッポンとSuper GT選手権に参戦しているが、3rdドライバーの間は兼任し、レギュラードライバーが確定すれば国内活動は休止するとのことだが、スケジュール的にはどうだろうか。

6/11 F1 イギリスGP
6/25 F1 カナダGP・S-GT セパン
7/2 F1 アメリカGP
7/9 FN 鈴鹿
7/16 F1 フランスGP

今確認している限り、カナダGPとSuper GT唯一の海外ラウンドであるセパンが完全にかぶってしまっている。カナダとマレーシアでは流石に行き来することは不可能であり、S-GTは休むしか無さそうだ。とは言っても、3rdドライバーに着くことが決まればどのみち国内での活動は休まざるをえないだろう。

 そして、左近の本戦デビューはフランスGPからとのことだが、それを無条件に決めてしまうのは問題だろう。モンタニーはアメリカGPまでの契約ということになってはいるが、フランスGPは母国GPでもあり、それこそモンタニーが乗るか乗らないかによってフランスGPへの影響は甚大だ。最低限、金曜日での走行やテストで左近がモンタニーを上回るタイムを出さない限り、無条件で左近をレギュラードライバーに昇格させることは問題があるといえるだろうし、アグリチームのためになるとはいえないのではなかろうか。そして、噂の域は超えないが、アグリチームに対して新たな圧力がかからないともいえないだろう。

 私としては、もちろんアグリチームのラインナップは日本人ドライバーで固めてもらいたい。ただ、ただでさえ混乱している参戦初年度であることもあり、そこまで日本人ドライバーにこだわりぬく必要はそれほどないだろうという気もしてならない。昨年の日本GPの3rdドライバーを務め、いきなり実戦ではなく3戦は3rdドライバーとしてマシンに慣れてからなら、井出の二の舞にはならないと思うが、そのあたりは慎重に見極める必要があるといえるだろう。

山本左近、すでにスーパー・アグリでシート合わせ? [FMortorsports.nifty]
山本左近、スーパー・アグリ入りか!? [FMortorsports.nifty]

2006年6月 1日

確かにスポンサーの心配もありえるだろう

ウィリアムズ代表、「12チーム以上は要らない」 [FMortorsports.nifty]
フランク・ウィリアムズ代表:しかし、もうF1にはこれ以上のチームは必要ない。いまのところ、12以上のチームを賄うだけの十分なスポンサーがないからね

 この記事を見たときに、フランク・ウイリアムズはどのような理由から12チーム以上いらないとコメントしたのか思案したのだが、私が想像していた理由とはかけ離れていたようだ。

 私はこれまでチーム数は15程度まで可能ではないか、そのほうが面白いではないだろうかと考えていたのだが、今期のレースも7戦を終えてその考えは覆されることになる。チーム数が増えることに起因する諸問題、コーストラフィックの問題、ピットの問題、分配金の問題等、いくつかの問題からやはり12チーム程度がちょうどよい参戦数なのだろうと考えるようになってきた。

 しかし、フランク・ウィリアムズは全く違う観点からチーム数の13チーム以上の参加に異を唱えていたのだ。正直、チームが増えたとしてもスポンサーシップにすぐに影響が与えられるとは思えない。もちろん、世界に冠する名だたる企業は取り合いになるかもしれないが、チーム数が増えチームそれぞれのカラーがはっきりしてくれば、これまでF1には関わり合いが皆無だった企業がスポンサードを検討してくることもあるだろう。ただ、オールジャパン構想でスポンサーも多くの日本の企業がつくと思われていたアグリや、ロシア発のF1チームで多くのロシア企業がスポンサードすると思われていたミッドランドなどを見ている限り、そう簡単にF1にスポンサードを開始する企業が多くは無いということも目の当たりにしている。そういう意味で、ウィリアムズはこれまでどおりのチーム体制や考え方でF1に挑みたいがためにあのような発言になったのであり、的を得たコメントでもあるのだ。

2006年5月26日

チャンピオンチームにしか発言権は無いのか

ルノー代表、ホンダの姿勢を非難 [FMortorsports.nifty]
F1にはテクノロジーが必要だと強く主張するチームは、しかしもう7年も戦って一度も勝利していないチームなんだがね。0勝、そしていくつかの表彰台。そういうチームがこの問題について何を話しているのか私は知らないよ。

 ルノーチームの代表であるブリアトーレに問いたい、チャンピオンチームにしかF1のレギュレーションに対する発言権は無いのか? 確かにホンダの第三期の成績は理想とは程遠い状況だ。ただ、だからといって今後のテクニカルレギュレーションの話し合いに意見を出すことを非難するのは見当違いも甚だしいといえるだろう。

 ただ、ブリアトーレが本当に言いたいことは一理あると思う。

しかしわれわれは観客のためにもっとエキサイティングなレースをする必要があるんだ。 ・・・・・ しかしレースというものは、ほんとうはもっとドライバーに仕事をさせるべきなんだよ

極めて難しい問題だ。F1に参戦している自動車メーカーとしては、自社のテクノロジーの素晴らしさを全世界に発信することが何よりも優先されている場合もあるだろう。その場合、本音としてはドライバーは二の次だと考えている可能性も十分にある。ルノーという会社はそういう意味ではかなり特殊な部類に入るのかもしれない。実際、ルノー本体のゴーン氏はルノーチームのF1参戦は単なるマーケティングの一環としてだけ考えているのかもしれない。

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2006年5月23日

ブリアトーレチャレンジは続く、のか?

ルノー代表、「アロンソ離脱はルノーにとって良いこと」 [FMortorsports.nifty]
フラビオ・ブリアトーレ代表:ずっと変わらないということは勝利の終焉を意味するものさ。この変更は、ルノーが新たなサイクルに入るということなんだ。それは、かつてのベネトンをみればわかるだろう。

 アロンソのルノー離脱は、ブリアトーレにとっては2度目のチャレンジの終わりを意味する。1度目のチャレンジは、ベネトン時代ミハエルを大抜擢し2度のワールドチャンピオンを獲得したもの。そして、ミハエルはフェラーリに移籍し5年後に再度チャンピオンを獲得、一方のブリアトーレは昨年アロンソで10年ぶりにチャンピオン獲得を演出した。今年のチャンピオンがアロンソになるか、ミハエルになるのかわからないが、ブリアトーレにとってみればアロンソでのチャンピオン獲得というチャレンジは終わりを迎えたと捉えるべきだろう。

 そして、ブリアトーレは新たなチャレンジが始まる、ブリアトーレにとってベストな展開は来期ルノーがアロンソではないドライバーで再びチャンピオンを獲得すること。ルノーの車とチームだからこそチャンピオンを獲得できたのだ、その評価を勝ち取るためには是非とも別のドライバーでチャンピオンを取るべきなのだ。できれば、フィジケラでのチャンピオン獲得がベストな選択肢だろう。アロンソが優れていたことは事実だが、ルノーだったからこそチャンピオンを取ることができた。F1界に向けても、市場に向けてもそれは強烈なメッセージになるだろう。

 ただ、ブリアトーレがルノーとの契約を更新したというニュースを耳にしない。ブリアトーレが来年もルノーで指揮を執り続けるかどうか、そのことが一番の不安でもある。

2006年5月22日

メルセデスがマクラーレンを買収する可能性は十分ありえる

マクラーレン、実は巨額負債に苦しむ? [FMortorsports.nifty]
それによれば、マクラーレンが総額10億ドル(約1,100億円)もの巨費を掛けて建設した自慢の最新鋭ファクトリー『マクラーレン・テクノロジー・センター』、そのほとんどが借金で返済に苦慮しているというもの。

 以前から話題にはなっていたメルセデスによるマクラーレン買収の話題だが、ここに来て俄かに現実味を帯びてきたようだ。そのきっかけとなったのは、かつてのメインスポンサーであるウェストにスポンサーを見つけることができなかったことにあるようだ。来期からのボーダフォンのメインスポンサーは決まっているようだが、デニスとしては今期からの契約を望んでいたようだ。しかし、現在フェラーリにスポンサードしているボーダフォンとフェラーリの契約の関係で、今期からのマクラーレンへのスポンサードができなくなってしまったことに起因している。

 実際、マクラーレンという企業がどのようなスタンスをもって経営しているかにもよるのだが、メルセデスの子会社化(買収?)によって得られるものは大きいのではないだろうか。メルセデスという自動車メーカーのスタンスを考える限り、メルセデスがF1に参戦し続けるということは重要な意味を持つだろう。そして、そのチーム運営をF1のプロフェッショナルであり続けたマクラーレンに預ける事は、メルセデスブランドにとってもマイナス面は少ないだろう。メルセデスのチューナーでもあったAMGを子会社化したように、マクラーレンを子会社化しマクラーレンブランドのメルセデスの販売を強化することだって可能だろう。どちらにしても、メルセデスにとってはメリットが少なくないと思われる。ただ、その買収金額を考えたときにメルセデスがどう考えるかによるだろう。

 このメルセデスによるマクラーレン買収について、最終的にはロン・デニスの決断次第とも言えそうだが、彼ならメルセデスに利用される側ではなく、メルセデスを狡猾に利用することで更なる発展を望むことも可能だと思われる。

アグリのオールジャパン構想はどうなったのだ?

鈴木亜久里代表、「来季デビッドソン欲しい」 [FMortorsports.nifty]
デビッドソンはわれわれの進歩を成し遂げるための大きな経験を持っているんだ。もし彼がわれわれのために働いてくれたなら、それはチームにとって素晴らしいことになると確信するよ。

 来期、デビッドソンがホンダでレギュラードライバーを務める可能性は、今年のドライバーとの契約がある関係で限りなく低い。そして、今年ホンダは選手権を上位で終えることが予想され、金曜日にステアリングを握っているデビッドソンの出番はテストのみとなってしまう。そのことから、デビッドソンをレンタルする形でアグリからのエントリーを行うことは十分にありえるだろう。デビッドソンは金曜セッションでもテストでもトップドライバーに引け劣らないタイムを出しており(レギュラードライバーの金曜日の周回数は少ないので、単純比較できないが)、またその開発能力をホンダ陣営から高く評価されていることから、亜久里代表としても欲しいドライバーなのだろう。

 ただ、ちょっと待って欲しい、亜久里が掲げていたオールジャパン構想はどうなったのだ? 今年は確かに時間的にも金銭的にも選択肢が限られており、このままモンタニーを乗せ続ける選択肢は妥当だといえる。スポンサーの問題があるとしても、現実問題井出を乗せることはできないし、F1に乗せることができる日本人ドライバーも存在しないことも事実なのだ。
 しかし、来年は違うだろう、まだ時間的猶予は十分ある。琢磨の来年のチームメイトを日本人から選出することは十分可能なのではないか。今年は契約の問題もあり、既に参戦しているカテゴリーで走り続けるしかないと思うが、来年の話なら可能性は十分あるだろう。もしかしたら、井出の再参戦の可能性だってゼロじゃないはずだ(相当な困難を伴うが)。

 あれだけオールジャパン構想にこだわっていた亜久里がなぜこの段階でデビッドソンの起用を口にしたのだろうか? 私が推測するに、この話はホンダ側の意向が多く含まれていると考えるべきだろう。ホンダとしては、デビッドソンを押さえ続けたいが、ホンダのレギュラードライバーのシートを与えることはできない。ならば、アグリにレンタルする形でレギュラードライバーを与える形にすれば丸く収まるだろう。実際、デビッドソンがアグリからの参戦に同意するかわからないが、レギュラードライバーとしての立場とテストドライバーとしての立場は明らかに異なっており、この際チームの問題は関係ないだろう。そして、アグリにはホンダも深く関わり続けることは間違いなく、そのポジションはどんどん向上すると考えてよい。アグリチームで相当の結果を残すことによって、将来ホンダから参戦する可能性だってありえるはずだ。

 亜久里としては難しい決断を迫られているのが予想される。ホンダ側の意向としては、これを断る選択肢はありえないだろう。ただ、ただでさえホンダからアグリへの関与が薄まるのではと取りざたされており、それが本当のことだったとすれば亜久里がホンダの要求をのまないことは不可能だろう。ホンダとしても無理強いさせる印象を受けたくは無いため、この時期から亜久里自身のコメントとしてデビッドソンの起用への流れを創り出したいのだろう。

# 私としては、金曜日のドライバーも含めて全て日本人ドライバーで揃えることを強く望む、オールジャパンでこその意味は小さくないのだ

2006年5月21日

2008年以降のF1開催が一歩進んだ

エクレストン氏、GPMAとの合意文書にサイン [FMortorsports.nifty]
チーム側はこれにより、これまで25%以下とされたF1商業権からの収入(全体で年間10億ドル:約1,100億円とも言われる)が、一気に倍増50%に拡大することになるとみられる。

 GPMA側とFOM・FOA会長のエクレストンが合意文書にサインしたとのこと。これで、2008年からのF1開催が一歩進んだことになるが、以前FIA側との技術的な問題はこじれたままであり、状況は流動的だがお金の問題が先に解決してしまっただけにさらになし崩し的になることも予想される。

 それにしても、どうもこのF1のお金に関する情報はブラックボックス化していてわかりにくい。そういう意味では、F1参戦による賞金のようなもののお金の流れはFOM・FOA側とチーム間、いやチームの限られた首脳しか知りえる立場に無いということなのだろう。実際、FOM・FOAがF1開催に課せられる諸税金の流れなど非常に興味深い点が多いのだが、現時点では全く公開されていない。 

中東での2開催のために必要なもの

ドバイ、「中東で2グランプリは可能」 [FMortorsports.nifty]
もともとドバイは『A1グランプリ』を主導・誘致するなどモータースポーツ活動に熱心なことで知られる。とはいえバーレーンGP自体がまだ観客の不入りで苦戦している様相は、同会長にとってあまり歓迎できない事実だろう。

 ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)最大の都市であり、昨年はA1グランプリの開催も行っている。ただ、既にF1を開催しているバーレーンの存在でドバイでのF1開催は困難だといわざるを得ない。バーレーンも今年開幕戦となりある程度の話題はあったが、来期はこれまでどおりのカレンダーに戻ることが予想され、観客数的にも困難な状態になることが予想される。
 この状況において、中東でさらにもう1戦グランプリを行うというのは、それこそさらに困難を伴うこととなるだろう。バーレーンに比べれば圧倒的に人口の多い、UAEだがそれでも自国内だけでサーキットを満員にさせることは難しいだろう。残念ながら我々はUAE出身のトップドライバーを知らない。自国でのモータースポーツ人気を向上させることがまずは第一歩であり、いきなりF1開催を持ってくるのはいささか早急な気がする。ただ、そのことは卵が先か鶏が左記という話になってしまうのだが...。

 また、自国のモータースポーツ人気の向上だけでもやはりサーキットを埋めることが難しいのなら、やはり観客のある程度を海外からの観光客に頼らざるを得ないだろう。その為には、ヨーロッパなどから積極的に観客を迎え入れることになるのだが、その為の魅力が保障できるかといわれると正直難しい。行ったことも無い私が言うのもなんだが、どうしても中東は暑さと砂の影響で行きたいとは思えない。そのようなイメージを覆すことができる魅力があれば、海外からの観光客(観戦客)の増大も可能だろう。

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2006年5月20日

ロシアンコネクションは芳しくない状況ですね、エクレストン様

エクレストン氏、ミッドランドの存在価値強調 [FMortorsports.nifty]
みんな否定的なことばかり言うが、もし2004年に私がアレックス(シュナイダー:ミッドランド・グループ・オーナー)に話をしなかったら、おそらくあのチームは消滅していたことだろう。そしたらどうなっていたと思う。私の仲介がなかったら、2005年シーズンはわずか18台のF1レースになっていたことだろう。それにまたミッドランドは、ロシアのチームという意味でもたいへん重要なんだよ

 確かに、エクレストンの発言は重要な意味がある。ジョーダンが財政的にF1参戦が不可能に近い状態だったところに、ミッドランドを結びつけたのだ。実際、2台減ったところで(しかも下位争いをするマシンが)レース自体は大して変わらないだろうが、対外的なイメージとしても20台と18台という数字の差は、我々が数字的・視覚的にイメージしている印象以上に、対外的(スポンサー的)には少ないと思われてしまうのだろう。エクレストンはそのことを重要視しているということなのであり、それはF1という商業スポーツの発展にとって極めて重要な影響があることであるのだ。彼は彼なりにF1の価値を評価し、その価値を保つために努力しているのだろう。もちろん、その努力はF1のみならず自身の懐を暖める結果にもなっているのだが、、、。

 そして、そのミッドランドだが残念ながらエクレストンが当初考えていた以上の効果(20台を維持すること)は無かったかのように思われる。ミッドランドは昨年同様低空飛行を続け、資金面を勘ぐられ早くも買収対象となってしまっている。ロシア初のF1チームということもあり、ある程度のプレゼンスをもってF1に参入してきたと尾思われていたのだが、財政事象を見る限りロシアであることのメリットはゼロに近いような印象を受ける。
 既に当サイトでも述べているように、ミッドランドがそのロシアンコネクションを享受することができなければ、撤退、いや買収は時間の問題だといえるだろう。さて、マテシスはどのような戦略に出てくるだろうか?

2006年5月18日

フレキシブルウィング黙認が引き起こすこと

マクラーレンもフレキシブル・ウィング投入へ [FMortorsports.nifty]
そしていま、われわれはFIAがフェラーリのリヤウィングに対してどのように問題を処理したのか、大きな関心を持っているよ

 マクラーレンはいち早く、FIAが認めた(黙認した)フレキシブルウィングを投入するようだ。今の、マクラーレンの状況を考えれば、マシンを少しでも早くする可能性を秘めているのならそれは必要な対応といえるだろう。また、それを導入したマクラーレンをFIAがどのように判断するかが注目だ。

ラルフ、リヤウィングの行き過ぎを警告 [FMortorsports.nifty]
ラルフ:それはおそらくグレーゾーンにあるのだろう。しかし危険なものだ。もしこうしたことが行き過ぎると、場合によってはF1マシンが空を飛ぶこともあるというのをわれわれは知っているよ

 ラルフが危惧していることは最もだ、ただそれはトヨタの意見ではない。今のところトヨタチームがフレキシブルウィングを投入するという情報は無いが、マクラーレンが追従した今、トヨタもそれに追従する可能性は否定できない。

 その一方、HRDの副社長は以下のように述べている、

オットマー・サフナウ/HRD副社長:われわれはあのフェラーリのリヤウィングは非合法なものだと判断している。したがって、それをウチのチームがコピーするということはない

ある種、FIAへの反抗心を感じるようなコメントだが、非合法だと言い切ったのだから最低でも今年のシーズンで、ホンダがフレキシブルウィングを導入することは無いだろう。

 このフレキシブルウィングについては、どれだけのチームが追従しそして効果を発揮するかにかかってくると思われる。マクラーレンがいち早く追従したが、その結果マクラーレンがルノー・フェラーリの2強に割り込み、結果を出すようなことになれば多くのチームがそれを導入する流れが確定的となるだろう。まずは、マクラーレンの導入結果に注目したい。

2006年5月16日

モズレーはF1をどうしたいというのだ

FIA会長、メーカー側のエンジン規定変更案を拒絶 [FMortorsports.nifty]
先週、バルセロナで新たな合意をしたGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)所属の5メーカーは、2008年からのエンジン開発凍結の規定に対し変更を申し入れたとされるが、FIAのマックス・モズレー会長はこれを拒絶した模様だ。

 もはや、GPMAの思惑の一切がFIA側の意思で拒否されてしまうということなのだろう。ルノーがいち早くコンコルド協定にサインをしてしまったことによって、もはやGPMAがどのような統一見解を出しても、FIA側は聞く耳を持たないのだろう。ただ、FIAの今回の決断にはさすがに疑問が残らざるをえない。

FIAの案では、2008年からはエンジンECU(コントロールユニット)などの規格を統一化する他、希少金属の使用禁止やテレメトリーによるデータ取得システムの制限など現行のテクノロジーからの大幅な後退が見込まれている。

 F1は世界最高峰のモータースポーツではなかったのか。このような規制をする理由はどこにあるのだろうか? コスト削減? F1の危険性を低減させるため? どちらも、一時的には意味があるだろうが、結果として限られた状況下でパフォーマンス向上を目指すことからF1にかかるコストはさらに増加の一途を辿っている。そして、その結果F1の安全性が高まるかといわれれば、結局のところいつかは帰省前のスピードに達してしまい、いわゆる安全性が高まったかといわれれば、疑問を抱かざるを得ない。

 それより何より、F1の魅力が年々削がれていってしまっていることのほうが心配の種だ。今年、3リットルから2.4リットルにエンジンの排気量が削減され、明らかにマシンのトップスピードは落ちた。F1の持つ、世界最高峰のモータースポーツという魅力が無くなってしまうときがいつか訪れてしまうのではないだろうか。そのような結果にならないように、FIAは慎重に議論を重ねた上でレギュレーションを決めるべきであろう。

2006年5月11日

アグリはモンターニを使い続けるべきだ

スーパー・アグリ首脳、モンタニーを賞賛
マーク・プレストン/テクニカル・オフィサー:初めてわれわれのクルマに乗ったとき、その最初のインストレーションラップですら彼はエンジンとマシンのトラクション・コントロールについてフィードバックを返して寄こしたくらいさ。前に一度もそのクルマに乗ったことがないのに、だよ。とにかく彼がほんとうに優れたテストドライバーであったことがそれだけでもわかったね
 モンタニーが非凡であることは、初めて乗ったマシンで琢磨に迫るタイムを出したことからも明らかだ。そして、実際にチームのスタッフからそのフィードバックに関する能力についての言及があり、マシン開発の能力についてはルノーR25を開発したことも含めアグリにとっては極めて貴重なドライバーだといえる。予選・決勝と結果を出すには至っていないが、既に決まっているスペイン・モナコの2グランプリを走らせることで、彼の能力・スピードがはっきりするだろう。  井出のスーパーライセンス剥奪騒ぎなどでドライバーラインナップは混迷を極めている。もともと、オールジャパン体制を主張していただけに、2名のドライバーを日本人でそろえなければならない理由も多々あるだろう。特にスポンサーの面を考えれば、残念ながらアグリを積極的に支援する企業は日本に限られてくるだろう。  ただ、この時点でF1をすぐにドライビングできる日本人ドライバーを獲得することは極めて難しい。全ての選手権は既に始まっており、獲得しようとするドライバーとチームやスポンサーなどとの契約もあり、トップドライバークラスは軒並み動けないはずだ。  どうだろう、ここはモンタニーにシートを預け、積極的に開発を行ってもらうべきなのではないだろうか。オールジャパン構想と背反してしまうといえばそうだが、現時点では夢や理想を語るのに限界があることに誰もが気づいているはずだ。実現不能な理想を語り続けた結果、現実との乖離を極めるよりは早い段階での方向修正は必要だろう。もちろん、様々な方面でさらに困難な状況を引き起こす可能性は高いが、少しでもチームが発展する可能性に賭けるべきだろう。

2006年5月 7日

DELLとHP、BMWとウィリアムズ

『デル』、BMWザウバーF1のスポンサーに
BMWとデル社とは、これまでもスポーツカーやツーリングカー等で関係があったが、F1部門で正式に契約を持ったのはもちろん今回が初めてのことになる

 既に今年のウィリアムズのマシンにはHPのロゴがついていないことから、一方的な邪推とも取られないが、今回BMWが新たにスポンサーとしてDELLを迎えたニュースについて興味を持たざるを得ない。これまでもBMWとDELLは他のカテゴリーにて協力関係にあったとのことであり、昨年まで(?)HPがスポンサードしていたウィリアムズにエンジンを提供していた立場としては、難しい状況にあったのかもしれない。尚、HPとDELLはコンピュータ業界では熾烈なライバル関係にあり、かつてウィリアムズのスポンサードを行っていたCompaqはHPに買収されている。

 ただ、DELLがこの時点でBMWにスポンサードを表明したことに加え、DELLのスポンサースペースを鑑みる限り、メインスポンサーやそれに準ずるような立場では無さそうな点から、考えすぎともいえるのだが、どうしても邪推したくなってしまうような、今回の発表だった。

2006年5月 6日

全チームが賛同すれば、予選方式は変えられる

F1予選方式、改定の動き広がる
すでにほとんどのドライバーからこの部分の改定を求める声が上がっているが、バーニー・エクレストン氏はこれについて「確かに私も最後のセッションについては再検討の余地があると考えている。しかしルールの変更には全チームの合意が必要だ」と伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語っている。

 指摘の通りで、予選最終ピリオドでの燃料ルール以外は予選を面白くするために役立っていると思う。予選だけのことを考えれば、最終ピリオドでの燃料ルール(決勝スタート時の燃料を搭載)を撤廃し、それまでのピリオドと同様にアタックをさせればよい。この燃料ルールがなぜあるかというと、予選下位者(11番手以降)に対して少しでも有利にするためのルールだと思うのだが、レースの最終結果的に見るとこのアドバンテージと言うのはそれほど役に立っているとは思えない。もちろん、このルールのおかげで11番手以降のマシンがポイントを獲得するチャンスが増えていれば価値がある。

 そこで、予選11番手以降からスタートして、ポイントを獲得することができた例を数えてみた。開幕戦バーレーン2人(ライコネン[22→3]、ロズベルグ[12→7])、第2戦マレーシア2人(マッサ[16→5]、ヴィルヌーヴ[14→7])、第3戦オーストリア2人(バリチェロ[17→7]、クルサード[12→8])、第4戦サンマリノ1人(フィジケラ[11→8])。イメージしていたよりも、この燃料による下位アドバンテージは低いようだ。というよりも、上位に進出してくるチームは最初からこの燃料によるディスアドバンテージを計算した戦略で予選を戦い決勝に挑んでおり、また挑むことが可能なチームなので決勝結果としては大きくディスアドバンテージが見える形にはなっていないようだ。ただ、予選最終ピリオドの燃料ルールをただなくしてしまえば、予選11番手以降のマシンにとってポイント獲得へのチャンスは減ってしまうことは間違いないだろう。

 予選をただエキサイティングなものにするのなら、最終ピリオドの燃料ルールだけ撤廃してしまえばよいと思う。そうすることによって最終ピリオドは、数回のアタックによって前半からエキサイティングなものを見ることができるかもしれない。また、新品セットを何度も投入することによって、決勝でのタイヤ戦略に大きく影響を及ぼすかもしれない。今年はタイヤが決勝レースに与える影響は大きい、燃料による縛り以上に予選までのタイヤ使用セットが増えることによって、決勝レースへのディスアドバンテージに十分なるのならこの燃料ルールだけを撤廃することも可能ではないだろうか。どちらにしても、全チームの賛同が必要となると、下位チームが少しでも不利になるルールに賛成してくれるとは考えにくいだろうが、どうだとうか。

2006年5月 5日

井出、シートを失う

FIAの勧告で『オール・ジャパン・スーパー・アグリ』崩壊
これは井出が経験不足であり、テストによってもっと距離を走るよう『強く要請』されたもの。同チームの鈴木亜久里代表によれば「強制ではないが、実質それに近いもの」と説明した。
無念の井出有治、「仕方ないが諦めない」
井出自身は「チームの決定だから仕方ない。でも僕は決して諦めない」と語っているが、実質的に同選手の走行の目途は立っていないという困難な状態だ。

 ニュルブルク前日に非常に残念なニュースが飛び込んできてしまった。前戦でアルバースに絡み、FIAから戒告処分を受けていたアグリの井出が、レギュラーシートを失うことになってしまった。正直、今回の件だけで井出のシートを剥奪するような行動にアグリチームが出るとは思えなかったが、FIAそしてチーム外部に加え内部でも井出の行動を危険視する発言は多く、残酷だが仕方が無い行動だと言わざるを得ないのだろう。替わりにレギュラードライバーに引き上げられたのは3rdドライバーとしてここニュルブルクリンクに乗り込んできたはずのモンターニュだ。
 当初の予定なら井出はニュルブルクリンクで3rdカーを走らせるはずなのだが、どうにもそのあたりがはっきりしない。チーム首脳からしてみれば、モンターニュに3rdカーを走らせれば意味があるが、井出では走らせる意味が無いと言うことなのだろうか? どちらにしても、あと数時間後には井出が3rdカーを走らせているかどうかが判明し、と同時に井出が今後再びレギュラードライバーに戻ることができるかどうかがはっきりするだろう。3rdカーを持ち込んでいるのにもかかわらず、井出がニュルブルクリンクを走行することができなければ、井出はもうレギュラードライバーに戻ることはありえないだろう。

 アグリチームにとっても世論の行方が非常に心配だ。ここまで、ホンダを追放された琢磨の受け皿として、日本のF1ファンに圧倒的な支持を受けていたチームは難しい状況に陥る結果となる。オールジャパンを標榜として掲げていただけに、非日本人ドライバーの誕生はチームにとって深刻な影響を与えかねない。また、日本国内で当たっていたメインスポンサーの行方にも重大な影響を与えるだろう。
 今回の件で最も影響力を発揮したのは、マネージメントディレクターのダニエル・オーデッドだろう。実際彼が居なければ、アグリチームは開幕戦バーレーンにマシンを並べることすら不可能だったに違いない。ただ、やはりこのようなだまし討ちのような形で井出を降ろすのは良くなかった。彼は私利私欲のためではなく、アグリというチームのことを考えて今回の決断に至っただろう。ただ、その方法はあまりに日本人のファンにとっては残酷であり、反感を買う方法だったと言わざるを得ない。亜久里代表としてももう少しましな解決方法があったと思われるだけに、残念な展開だったと言うことができるだろう。

 どちらにしても、今回の井出の件で日本人の実力があるドライバー達がF1にステップアップすることが困難になる状況だけは避けなければならない。亜久里代表が理想と掲げたチーム作りにはもっと力が必要だ。亜久里代表を含めスーパーアグリの日本スタッフだけで力が足りないのなら、我々日本人のF1ファンが手助けする必要があるだろう。

[2006.5.5 15:00追記]
どうやらFIAからアグリには井出にテストで経験を積ませる必要があるとのこと。3rdドライバーとしてのレース参加もNGなようだ。

2006年5月 1日

コスワースはウィリアムズを選ぶのが一番か?

コスワースの選択肢
コスワースはフランク・ウィリアムズとのビジネスをあきらめたわけではない。コスワースのCEOティム・ローティスは以前、「自分の仕事はウィリアムズを、コスワースから絶対に離れたくないという気持ちにさせることだ」と語っていた

 驚きの結果で初戦を飾ったウィリアムズに搭載されているコスワースエンジンだったが、やはり当初の予想通り2007年からウィリアムズはトヨタエンジンを搭載するようだ。
 コスワースとしての選択肢は、他チームへのエンジン供給しか選択肢はありえないと思われているが、コスワース自体はまだウィリアムズへの供給も諦めていないようだ。確かに、ウィリアムズ以外への供給では短期で頂点を極めることは難しいだろうし(ウィリアムズでも難しい状況だが)、下位チームへのエンジン供給した際のメリットは少ないのかもしれない。

 ただ、コスワースは選択肢の最上位をウィリアムズに絞るべきなのだろうか? いや、現時点で考えればウィリアムズはほぼ確実にトヨタを選ぶだろう。ウィリアムズとトヨタの間では単にエンジンを供給するだけではなく、それ以外の様々な形でパートナーシップを結ぶと考えられているのだ。コスワースが粘ったとしても、既に来年の選択は決定しているのかもしれない。
 ならば、コスワースははなからウィリアムズなど選択肢として考えなければ良いのではなかろうか? その代わりの選択肢としては下位チームではなく、レッドブルがうってつけだろう。レッドブルのジュニアチームのトロロッソがコスワースV10を使っているということもあるが、レッドブルはフェラーリエンジンのパフォーマンスにほとほと懲りている。それならば、今年ある程度のパフォーマンスを出しているコスワースエンジンに思いっきり資金をつぎ込み、それこそメーカー系エンジンに劣らないものを創り出すことはあながちありえない選択肢だとは言い切れないだろう。

 レッドブル・コスワースが来年のF1を引っ掻き回す可能性は十分ありえるだろう。

2006年4月27日

どうも、井出たたきの流れがあるようだ

S.モス氏、F1ドライバーのレベルダウン嘆く
FIAはもっと下手なドライビングについて出場停止など厳しい処分を行うべきだ

 これまでも多くのドライバーに対して「F1のレベルではない」といった議論がなされてきた。しかし、引退したスタードライバーがここまでドライバーのドライビングに対して触れてきたことは無かったような気がする。誰もが、F1に乗るべきではないと考えるドライバーはこれまで何人も居たはずだ。
 もちろん、彼らのいうことはもちろんわかる、F1が最高のモータースポーツであるのなら、それに参加するドライバーのレベルは頂点を極めるのにふさわしいもので無ければならない。実際、FIAが課しているスーパーライセンス発給基準は、各国でのトップクラスのカテゴリーで上位成績を収める必要があり、井出もその基準を満たしているのだ。

 井出についてもF1に参戦する前まで、日本でその能力に疑問を投げかけるものはいなかったはずだ。しかし、海外のメディアや、偉大な引退したドライバー達は井出の日本での活躍を知る由も無い。彼らは井出のことをF1の結果でしか知らないのだ。

 なぜそのような流れになっているのか、どうもヨーロッパを中心としたF1界の中で井出というか日本たたきのような流れがあるのかもしれない。それは、巨額をつぎ込んだのにもかかわらず、いまだ頂点を極めることが出来ていないメーカーに対してであるかもしれないし、そのメーカーの庇護の下で走っているのにもかかわらず結果を出せていない日本人ドライバーに対してかもしれない。
 もしかしたら、彼らはヨーロッパ中心であったF1の流れが全世界に拡散、とりわけアジアが第二の拠点となることに対する不安があるのかもしれない。このところ、F1文化発祥の地であるヨーロッパではF1に対する風当たりが厳しくなってきている。タバコ広告禁止に始まり、サーキットの騒音問題や、サーキットのF1撤退、そもそもF1に流れ込むお金自体がヨーロッパから減り始めているのだ。それらに呼応する形で、日本や中国、マレーシアなどのアジア圏や中東バーレーンでのF1開催等により、ヨーロッパからF1が流出している。その危機感が根底にあるから、その最もわかりやすく標的にしやすい日本人ドライバーがターゲットになっているのかもしれない。彼らが守りたいのはF1なのではなく、『ヨーロッパのF1文化』なのだ。

 どちらにしても、F1を引退したドライバー達が何を言おうと井出はマシンを走らせればよい。彼らの提言でFIAが動くことはありえないだろう、いや、あってはならない。井出はそのような外圧は一切気にせず、結果を出すことだけに専念すればいい。アグリやオーデッドなどチーム首脳陣を納得させることが先決だろう。

2006年4月25日

かつてのミハエルが帰ってきた

シューマッハ、「この勝利はただの『味見』」
でも、昨日の勝利はまだホンの始まり。序章にしか過ぎないもの。われわれにはまだまだ多くのやるべき仕事が待ちかまえているし、そのためにチームの全員が同じ意識でまとまっている。そう、この勝利はまだホンの味見にしか過ぎないんだからね、戦いはこれからだよ

 スピードのみならず、自信も元に戻ったかの発言、やっとかつてのミハエルが帰ってきた。アロンソの自信過剰な発言も、アロンソだけではある意味いやみにしか聞こえなかったが、ミハエルとの対決の構図が深まれば深まるほど、お互いの発言は我々にとって刺激的なものになるだろう。

 ただ、この発言は我々ファンやアロンソに向けたものと言うことよりは、チームに向けて引き締めの意味の発言だろう。1戦の勝利で浮かれている場合ではない、あいてはアロンソなのだから、ことしは思う存分ミハエルとアロンソとの死闘を見ることが出来そうだ。

2006年4月21日

アロンソにとって、予選の順位はそれほど意味が無い

アロンソ、「予選最終ピリオドは退屈」
いっそ燃料に関する規則を撤廃して、最後のピリオドでも純粋なアタックができるようにすればいいんだ。

 結局のところ、この燃料レギュレーションは上位10台に対するハンデのようなものなのかもしれない。上位10台に入ることができるマシンに対して、ポールポジションを取るためにはエンジンの走行距離を伸ばしてでも燃料を減らした上でアタックを行わねばならない。これは、実質上のハンデのようなものと考えることが出来るだろう。ただ、アロンソが指摘している通りで、そのハンデのためにドライバーもチームも観客も20分もの時間を無駄に(敢えてそう書かせてもらう)費やすことになっているのだ。確かに、この部分は改めて欲しい。やはり、最初から最後まで全力のアタックで1000分の1秒を争って欲しい。

 さて、このアロンソの発言には単に予選方式に対する提案に加え、別の意味も含んでいるのではなかろうか? 

ちなみに今季ここまで3戦、アロンソはまだポールポジションを獲得していない。

そうなのだ、アロンソはポールを獲得していないにもかかわらず今期2勝に加え、唯一勝っていないマレーシアでも2番手に入っている。もはや、アロンソにとってポールポジションを争う予選は意味が無いのかもしれない。つくづく、この若きチャンピオンには驚かされる。そう、セナ無き後の若きミハエル・シューマッハを彷彿とさせるかのような圧倒的な強さに...。

ルノーが日産ブランドになったとしたら

* これはあくまで私見である

ルノーF1、将来については6月に決断

 このニュースを読み、エントリを書いていてふと気づいたのだが、

あるいはどのような利益でチームが売却できるのか

この部分がどうにも引っかかったのだ。ルノーがチームを売却すると言う選択肢は十分に考えられるだろう。チャンピオンを取ったばかりのマシンとチーム、そしてことしチャンピオンを取るかもしれないドライバー1名がセットでついてくるのだから、その価値はかなりのものだろう。
 F1に参戦することは、自動車メーカーにとって極めて大きな宣伝効果を持っている。それだけに、売却先を誤ると、大きな影響が出ないとも限らない。そう考えると、売却先として一番最初に検討されるのは、ルノーという企業に近い会社からということになるだろう。

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2006年4月20日

新規参入チームは、書類の段階でどの程度絞られるのだろうか?

早くも却下チームに『サクラチル』通知
英『ピットパス』が伝えたところによれば、19日(水)FIAは2008年F1シリーズにエントリーした22のチームのうち、まず書類の段階で不合格とされたチームに対しその旨通知を行なったということだ。

 いわゆる書類選考落ちになるチームがいくつかあるということなのだが、実態が無いチームや計画がずさんなものなど、検討に値しないチームがここには含まれていると思われる。現時点で参戦している11チームはもちろん書類選考で落ちることは無い(はず)なので、最終的に新規参戦できるチームは1チームに絞られることになるのだが、この書類の段階でいきなり1チームになることは無く、半数以上は書類を通過すると思われる。

 次に、実際の審査に進むと思われるのだが、この段階で新規参入枠が広がるのではと考えられる。もしくは、発表まで1チームと言う形で進め、最終的に複数チームの参入が発表=枠の拡大、と予想しているがどうだろうか? 

2006年4月18日

2007年以降の鈴鹿開催は実現するのか?

2008年に向けて新規グランプリ候補地も列をなす
これまで名前が挙がっているところでは、過去にグランプリ開催の歴史があるメキシコ、南アフリカの他に新規開催を目論むロシア、インド、ギリシャ、シンガポール、そしてスペインのバレンシアなど。さらに復活を目指すグループではスパ、A1リンク、ポールリカールなどもある。

 全世界でF1開催を目指しているサーキットがいかに多いかがわかる。今回のニュースには含まれて居ないが、鈴鹿もその筆頭候補であることは言うまでも無いだろう。とは言っても、新規開催のサーキットに比べて鈴鹿の実績は圧倒的であり、たとえ富士と併せて日本年間2開催だとしても興行的には十分成立するだろう。もちろん、バーニーもそのことはわかっているのだが、かつて日本で2開催だったときの苦々しい思い出があることも事実だ。ただ、その苦々しい思い出のような展開となるのは、日本GPの冠が外れた鈴鹿ではなく、新たに日本GPの冠をつけることになった富士SWと予想される。

 旧サーキット時代の富士SWには何度と無く足を運んだことがあるのだが、鈴鹿以上にアクセスは悪い。東京から近いと言う点は十分評価できる点なのだが、鈴鹿のように3方向からサーキットにアクセスできるのに対し、富士SWは山を背にしており実質2方向からのアクセスのみとなる。GTなどのレース開催でさえ激しい渋滞が発生しており、このあたりをどのように解決できるかに富士でのF1の成功がかかっているだろう。
 ただ、富士SWは一山越えれば山中湖や河口湖、また逆方面に行けば箱根や熱海などの観光地も近く、また御殿場アウトレットモールなどの商業施設もあり、F1観戦に加えて観光やショッピングが出来る新たな可能性もある。トヨタや御殿場市や近隣自治体などが中心となり、これらを有機的に結びつけることが出来れば、鈴鹿でのF1開催以上の成功が見込めるだろう。

 私自身は鈴鹿に10年以上通い続けており、鈴鹿でのF1開催に愛着があることは事実だ。だからと言って、富士でのF1開催を否定したいとは思わない。鈴鹿でのあの集客力に加え、今年のF1界における日本の状況を鑑みれば日本での年間2開催は十分現実的なプランだと考えられる。その為には今年、20回目のグランプリとなった鈴鹿を大いに盛り上げること、それが我々が出来る唯一のことになるだろう。

2006年4月17日

バリチェロは自らの力で乗り越えねばならない

バリチェッロ、困難な状況認める
はっきり言って僕に秘策なんかはない。いまはただ一刻も早く与えられたマシンに自分自身を慣れ親しませることしかないんだよ

 今年は、2ndドライバーに対する風当たりが厳しいシーズンとなっているが、そもそも2ndドライバーと言う印象は無かったバリチェロがかなり厳しい状態に置かれているようだ。実際、バトンとのタイム差も決勝でのフィニッシュ順位においても芳しいとは言いがたいようだ。

 昨年までの琢磨とバトンとのタイム差と、今年のバリチェロとバトンのタイム差を見る限り、もしかしたらホンダの今の力では二人のドライバーに合ったマシンを準備することは難しいのかもしれない。どちらか一人のドライバーに合わせたほうがマシン開発は容易だろう、どのチームにしてもそのような問題は出ているはずだ。バリチェロがフェラーリで受けていた状況とはまた異なるのだが、ホンダでも結局はバトン中心にチームが回っているのかもしれない。

 ただ、バリチェロはここで泣き言を言っている場合ではない、何が何でもホンダのマシンに慣れバトンに迫る走りを見せなければならないのだ。本人も、敢えてフェラーリを出て選んだチームであり、ある意味ラストチャンスでもあるのだ。

タイヤ問題は、ガスコインが原因だったのか?

トヨタ、「タイヤ問題解決、反転攻勢だ!」
ディーター・ガス/チーフ・エンジニア:チームはこれまでのタイヤに関して抱えていた問題点について、これを解決したと宣言することができる

 ガスコインがシーズン中に離脱し、トヨタの行く手に暗雲が立ち込めているかと危惧していたが、どうやらその考えは間違っていたようだ。このところ、複数のメディアでトヨタのマシンがブリヂストンタイヤをうまく使いこなせなかった原因はガスコインにある、と伝えられている。ブリヂストンタイヤの導入に反対だったガスコインは、ブリヂストンタイヤの使用を強制的に決定してしまった首脳陣に対抗する意味合いで、ブリヂストンタイヤとのマッチングテストに於いて、全力を尽くしていたとは言いがたかったようだ。今回のテストでガスコインが去ったことから、ブリヂストンタイヤの行うべきテストをした結果、見事にマシンとタイヤをマッチングさせることに成功したようだ。こうなってしまうと、トヨタが開幕戦から苦しんでいた原因は、ガスコンだったと言わざるを得ないのかもしれない。

 F1遅報ではガスコイン擁護を中心に展開していたが(私のトヨタ嫌いが原因ではない、と信じたい;-) )、その考えは間違っていたのかもしれない。それも、今週末のサンマリノGPで全てが明らかになるだろう。

2006年4月15日

まだ、井出のシート喪失が確定したわけではない


スーパー・アグリ首脳、「井出を失望せる週だった」

マーク・プレストン/テクニカル・オフィサー:来るべきレースのためには、今回こうしてトラブルが出たことは良かったと言えるが、しかしこの信頼性のなさはユウジ(井出有治)を失望させるには十分な週だったね

今回のテストの結果次第では、といった形で噂が広がっていた井出のシートについてですが、今回のテスト結果だけではどう考えても評価のしようが無いだろう。また、今の段階で井出から別のドライバーにチェンジしたとしても、結果が出せる可能性は限りなく低い。とりあえず、ヨーロッパラウンドの数戦は井出で様子を見るのではないかと私は考える。ただでさえ走らせにくいマシンなのだ、井出にもう数戦チャンスを与えても問題は無いだろう。

レッドブルの狙いと野望

クリエン、現在のポジションに「不安なし」
事実、アクシデントでリタイヤしたオーストラリアGPを除けば、バーレーン、マレーシアの両レース共に決勝でのファステストラップタイムではクリエンがクルサードを上回っているのだが、どうやら首脳陣の評価はただ数字だけのことではないようだ。

 確かに、タイムを見ていればクリエンがそれほど気にしていないのも理解できる。しかし、レッドブルがクリエンに求めているものは、圧倒的な速さ、そうロズベルグのような速さなのだろう。そもそも、クルサードとは求めるものが違っているのだから、タイムの単純比較で優劣を語ってはいけないのだ。

 そして、クリエンが最も考え違いをしている事がある。レッドブルはもちろんチャンピオンを狙っているだろう。そして、チャンピオンを取ることが出来るチーム作りの要となるドライバーを選定中なのだ。想定の範囲内の速さしか出すことが出来ないドライバーは必要ないのだろう。クリエンは首脳陣が驚くような結果を出さねばならないのだ。どちらにしても、来年レッドブルは現在のトップチームからドライバーを得るだろう。そのとき、クリエンが残留できるかどうかは、今年どれだけチームが評価できる材料を揃えているかどうかだ。クルサードとのタイム差は、材料のうちのひとつでしかないのだ。

2006年4月14日

ブリアトーレがミハエルを走らせたいとは思えないのだが

M.シューマッハ、今度は「ルノーに復帰」?
彼が『もしシューマッハが現役を続ける意志を決めたなら、その時はフェラーリと話をする前に自分に教えてくれよ』というものだった。ブリアトーレはシューマッハが初めてタイトルを獲ったときの上司だしね、もう一度一花咲かせたいんだろう。でも、本人にその気はないだろうがね

ミハエルはもちろんのことだが、ブリアトーレからしても今更ミハエルでチャンピオンを取ることにモチベーションがあるとは思えないのだがどうだろう。ベネトン時代、ミハエルでチャンピオンを奪取し、アロンソで再びチャンピオンを獲得。次にブリアトーレが狙うのは、フィジケラでのチャンピオンか若きコバライネンでのチャンピオン奪取だろう。それには、親会社ルノーの意思が見え隠れしている。

ルノー・スポール新社長「コスト削減されればF1に残留」
「私の仕事はただコストを削減するだけではない。好ましい増収効果が望めるのであれば、それを推進するとの当然のこと。ただし現状では何もまだ決まってはいない」

チャンピオンになったドライバーのサラリーは高騰する、これは当然と言えば当然だろう。ただ、ルノーの社長のゴーン氏の考え方を思えば、チャンピオンを取り続けるからといって無尽蔵にコストをかけ続けることにGOは出さないだろう。また、自動車メーカーからしてみれば、ドライバーでチャンピオンを取ったと言う印象から、ルノーの車だったからこそチャンピオンを取ったと言う印象をつけたいのではないだろうか?

これらのことを考えると、ブリアトーレの選択肢としてミハエルを選択する余地など全く無く、今回の発言についても単なるリップサービスと考えるべきだろう。それにしても、このような話がミハエルのマネージャーのウィリー・ウェバーから出たと言うことは、ミハエルがフェラーリを離れて現役を続行する選択肢に対する提示なのかもしれない。

2006年4月13日

もはやレッドブルの力はとどまる所を知らない

レッドブル、「フェラーリのモルモットじゃない」
マテシス:よく言われるような、最新のものがまずシューマッハとマッサのクルマに、そして次は彼らのスペアカーに優先して投入される、なんていうのはほんとうのことじゃないよ

レッドブルからしてみれば、今年結果を残すことが出来なければ来年以降のフェラーリエンジンの搭載をしないだけだろう。それだけに、フェラーリとしてはレッドブルに実験台的なエンジン供給などしている場合ではないし、むしろ逆に手を抜くことは出来ないだろう。フェラーリにとって、レッドブルへのエンジン供給によって自チームの開発費が抑制されていることは確実だ。それだけに、なんとしても来期以降レッドブルやトロロッソへのエンジン供給を行いたいところだろう。

2006年4月 8日

フェラーリの不振はミハエルのせいなのか?

フェラーリ社長、「いまでもシューマッハが最高」
モンテツェモロ:シューマッハについて、いつもああだこうだ言われるが、彼はいまでも勝利への飽くなき執念を持ち続けているし、そのモチベーションは決して失われていない。彼は間違いなく最高のドライバーだよ。

 ミハエルが最高のドライバーであることは否定の仕様が無い。もちろん、年齢を考えればピークを過ぎてしまったことは事実だが、まだまだ十分戦えることはレースを見ていればわかる。多くの人間がミハエルがフェラーリの不振の原因かのごとく語るが、それは真実だろうか? ミハエルでもどうしようもない状態、それが今のフェラーリなのではないか? もし、ミハエルのせいでフェラーリが遅いのだとすれば、アロンソがフェラーリではなくマクラーレンを選んだ理由を教えてほしいものだ。

 フェラーリが出来ることはただ一つ。ルノーに並ぶ最高のマシンをミハエルに準備してあげることだけではないだろうか?

2006年4月 5日

出来れば、ミハエルには自身に関わらない面でも発言をしてもらいたいものだ

シューマッハの一言、豪GP主催者を動かす
レース後シューマッハは、「なんであんなところにバンプ(こぶ)が必要なのか、理解できないよ」と、語ったそうだが、これを受けてさっそく主催者は、道路作業者に指摘されたグリーン端にあるバンプ部分をコンクリート・ドリルで削るよう指示したと豪『ヘラルドサン』紙は伝えている。

ミハエルの発言だったからこそと言うべきだろう。ただ、今回は本人が関わっているからこそ出た発言なのだろうが、是非とも自身が関わらない点でも発言をしてほしい。これまでサーキットでの問題はいくつもあったのだが、なかなか改善されない点も多い。自身のチャンピオン争いも重要だが、F1を発展させるためにもミハエルのようなチャンピオンドライバーが発言することは重要だろう。

フィジケラは最終的にF1チームを作りたいのだろうか?

モンターニュ、フィジケーラGP2チームのテストへ
それによれば、モンターニュは5日(水)スペインのバレンシア・サーキットで新チーム『フィジケーラ・モータースポーツ・インターナショナル』のGP2マシンをテストする予定という。
...
フィジケーラはすでにイタリアF3000選手権に参戦するチームを昨年設立しており、こちらの名称は『フィジケーラ・モータースポーツ』。

モンターニュの話題より、フィジケラがGP2(以前のヨーロッパF3000)やイタリアF3000にチームを持っていることを聞いて驚いた。自身はもちろんF1でチャンピオンを狙える位置におり、それが十分可能なルノーチームに所属している。にもかかわらず、現時点でF1に次ぐクラスにチームを持つ狙いとは何なのだろうか? レースでは微妙な役回りが多いフィジケラだが、実は将来のF1ドライバーを育成するつもりなのだろうか? それとも、最終的には自身のチームでF1参戦を達成させるのだろうか? それともブリアトーレを見習い(?)、多額のマネージメントフィーを得ることを目指しているのだろうか? そのあたりのフィジケラの考えをぜひ聞いてみたいものだ。

トヨタよ、ガスコインを挿げ替えれば何とかなるとでも思っているのか

M.ガスコイン氏、トヨタ・チーム離脱か
ガスコイン氏は現在のルノーの成功の基礎を作った立役者で、2003年12月にトヨタへ加入、チーム体制を改善すると共に2005年の『TF105』、2006年の『TF106』と開発を行ったがトヨタが期待したほどの成果は挙げられないでいたもの。

 確かにトヨタの今年の成績は予想をはるかに下回るものだと言わざるを得ない。ただ、その原因がガスコインだけにあるわけではないだろう。もちろんチームマネージャーとして責任はあるのだが、最低でもシーズン中にガスコインがトヨタから離れてしまう状況だけは生んではならない。ガスコインを挿げ替えて何とかなるほど今のF1は簡単でないことは十分承知しているはずなのだが...。

2006年3月11日

ヘルメットのカラーリングを替えるということ

アロンソ、新デザイン・ヘルメットで気分一新!
この新しいデザインは、スペインの赤と黄色、それに僕の出身地であるオビエドを象徴する青を使うことで、モダンな感じにしたいと思ったんだよ。どうだい、いい出来だろう。僕はこの新しいヘルメットにほんとうに満足しているよ。いま、何かを変化させなければならない時だと思ったからね

まぁ、本人が満足してるんだったら何の問題も無いのだろうけど、このタイミングでカラーリングを変えるというのはやはりチャンピオンを取ったということに対する自信の表れなのだろうか。どちらにしても、ヘルメットのカラーリングを替えたから、他のドライバーと間違えたなんて事はないんでしょうね、なんせアロンソは昨年のチャンピオンですから。

2006年3月10日

シューマッハにとっては屈辱的なピットポジションだ

シューマッハ、「ピットが遠くなっただけ」
「チャンピオン・ナンバーを外れて何が違ったかって? そうだね、ピットまで行くのに、これまでよりももっと歩かなければならなくなったよ」

これは明らかに強がり的発言。手前にしても奥にしても、どちらかに他チームがいないというのはピット戦略上相当優位に立つことができるだけに、内心悔しがっているに違いない。ただ、悔しがったところで位置が変わるわけでもなく、シューマッハとしてはピットの位置の話は忘れてしまおうという考えなのだろう。フェラーリだけに、3番目のピット位置を有利に使った戦略を考えてくる可能性だって否定できない。そのような戦略があればの話だが、、、。

ニコはGP2で2勝したサーキットで開幕を迎え

ニコ・ロズベルグ、「バーレーンでスタートは最高!」
「僕がF1で出発する場所として、ここはパーフェクトな所だと思うよ。ここでは過去GP2時代に大きな成功を収めている所だからね。(2勝を記録)明らかにこれよりいいスタート場所はないと思っているから、楽しんでいるよ。」

これは超有利だ。マシンは全く違うとはいえ、2勝しているってのは伊達じゃないでしょう。もちろん、コースだって知り尽くしてるだろうし、そういう意味では他のドライバーと全く同じコンディションで戦えると考えてもいいかもしれない。

Friday Practice 1 ではピットを離れることも無かったニコだが、タイヤ温存でいきなりトップを狙ってくる戦略なのかもしれない。ニコのデビュー戦に期待がかかる。

まさか、シューマッハのやりたいことって、、、

F1スター・シューマッハ、今度は『映画スター』に
これはヨーロッパで大人気のアニメ・シリーズ『アステリックス』の、次回実写映画『アステリックスとオリンピック大会』という作品に、サッカー界の同じくスーパースターであるデビッド・ベッカム、ジネディーヌ・ジダンらと共演するというもの。

 この前のニュースでシューマッハが「F1辞めてもやることある」とか言ってたけど、まさかこれってことは無いよねぇ??? しかし、なんだか豪華な映画だなぁ。

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